子供のコンタクト事情
高校生であるウチの子供は中学生の頃からのコンタクトレンズを使うようになりました。
中学生だった頃は、特別な用事があるときにだけコンタクトレンズを使用し、それ以外の日常時はメガネを使用していました。
高校に上がってからは毎日の通学などの時にもコンタクトレンズを使用するようになりました。
特別な用事にだけ使用していた頃は月に1度も使用機会がなく、1dayのコンタクトレンズを1ヶ月分の箱で持っておけば1年以上もつ程度の使用頻度でした。
毎日使用すると決めた時に2weekのコンタクトレンズに替えることにしました。
使い始めの頃は、頻度が少ない事もあってなかなか装着が上手にならず、いつも大変苦労していました。
時には目を真っ赤にした挙げ句「もう、今日はメガネで行く.....」と諦めてしまうほどの状態でした。
でも、さすがに毎日使うようになった今では、ものの数秒で両目にコンタクトレンズを装着できるようになりました。
何事も、慣れというのが大切なようです。
1dayと2weekの違い メリット・デメリット
コンタクトレンズ屋さんで言われた話をそのまま書きます。
1dayコンタクト
メリット
- 使い捨てなので手入れの手間やケア用品が一切不要
- 無くしたり壊したりの心配がない
- 使った分しか減らない
デメリット
- 1日あたりのコストが高い
- レンズ自体の質が低く使用感が悪い
2weekコンタクト
メリット
- 2週間連続で使う場合には、1日あたりのコストが抑えられる
- レンズの質が高く使用感が良い
デメリット
- 手入れの手間やケア用品が必要
- 1度開封したら使用回数にかかわらず2週間で廃棄になる
- 無くしたり壊したりしないようにそれなりに注意が必要
我が家では、毎日使用に切り替える際、ランニングコストとレンズの質の部分を重く見て2weekコンタクトを導入することにしました。
2weekコンタクトの現実
さて、そんな感じで1年と少しの間2weekコンタクトレンズを使用してみたわけですが、本当に2weekコンタクトは優れているのか?疑問に思うようになりました。
2weekコンタクトはケアに手間がかかる
1dayなら外したコンタクトはそのままゴミ箱に直行ですが、2weekはそういうわけにはいきません。保存容器に決められた量の保存液と殺菌剤を入れて、次使うときまできっちり保管しておく必要があるのです。
大昔、ソフトコンタクトは煮沸消毒が必須だった時代を知る者からすればずいぶんお手軽になったものですが、それでもやはり手間は手間です。
コンタクトレンズを外してぼやけた裸眼でその作業を行うわけですので、レンズを容器にきちんと納めたと思い込んでいたのに翌朝見たらレンズがない(多分どこかに落としたのに気がつかず、そのまま行方不明)なんてことも。
容器を水平に置いていなかったために保存液がこぼれて、朝までにレンズが干からびてしまい使い物にならなくなるといったこともありました。
2weekコンタクトは実質14回も使えない
上記のような保管にまつわるトラブルに加え、レンズ自体がかなり繊細で保つのが難しいという要素があります。
薄くて柔らかい材質なので、ちょっと手元が狂うと破れてしまったり、一部が欠けてしまったり。気がつくとなんだか薄汚れてきて見えづらくなってしまったり、とにかく2週間の寿命を完全に全うさせることがなかなか難しい代物なのです。
使い始めの頃は電車通学にも慣れておらず、ホームで電車待ちをしていたら強風でコンタクトレンズを飛ばされてそのまま紛失してしまったりするようなこともありました。そんなとき1dayなら「あーあ」で済みますが、開封したばかりの2weekだと精神的なダメージもかなり大きいです。
また、外出の予定がない休日など、コンタクトを使わない日もあります。
そうやって1年間使うのを見てきましたが、ざっくりと体感で、2week1枚がせいぜい10回使えていれば良い方という感じです。
交換時期の管理が面倒
開封してから2週間でレンズはお役御免となります。無事2週間きっちり使えた場合、そのレンズをうっかりそのまま使い続けてしまうと衛生上大変問題があるので、「捨てる日」というのはきちんと覚えておく必要があります。
両目の足並みが揃っているときはまだ良いのですが、どっちか片方が先に破れてしまったりした場合、片目ごとに交換日が違ってきてしまうわけですよ。それを、きっちり管理するのって、なかなか面倒です。
スマホのリマインダー機能を使って忘れないようにしてました。
……母である、わたくしが。本人に任せておくと絶対グダグダになると思ったので。
こういうのって、得意な人ばっかりじゃないと思うんですよ…。
だから、できるだけサポートしようかなって…。
ケア用品代がバカにならん
上にもありますが、2weekコンタクトを運用するためには、レンズ以外にケア用品を用意しなければいけません。
コンタクトレンズ屋さんで勧められた保存液と消毒剤(錠剤)のセットです。Amazonで買うとコンタクトレンズ屋さんで買うよりは安いのですが…。
これ、錠剤は毎回きちんと減っていくのに保存液がダブつきます。保存液がまだまだ余っているのに、錠剤のために次々新しいのを買わなきゃいけないんですよ。これってなかなか非合理的だと思います。(保存液だけメルカリで売るっていう手もあるみたいなんですけどね。)
コンタクトが目の中で破れた事件
ある日普通に通学の準備をしていた子供が急に「目が痛い」と苦しみ始めました。
本人が目を真っ赤にしながら中を漁ってなんとかレンズを引っ張り出しましたが、出てきたものはギザギザに破れたレンズのかけらでした。残り半分がまだ目の中にあるはずですが、わたしが見てもちょっとどこにあるか見当がつきませんでした。
目の中なので素人が指を入れて引っかき回すのもあまりよろしくないということで、その日はとりあえず登校を遅らせ、近所の眼科へ開院時間に合わせて駆け込みました。
眼科の先生の手にかかれば、残りの破片はすぐに取れました。幸い目に大きな傷などはついておらず、ただずいぶん指で目の中を触りまくってしまったので念のため殺菌効果のある目薬を出されておわりました。
今となっては理由はわかりませんが、多分何回も使ってレンズが弱ってたんじゃないかなーと思うんですよ。だから、装着時にかかったちょっとした負担で破れてしまったんじゃないかって。
眼科と調剤薬局でざっと3000円ほどの出費になりました。
とりあえず、目に傷が付いたりしなかったのは幸いでした。
コストの比較
さて、我が家では2weekコンタクトに切り替えてからも、念のため1dayコンタクトは在庫として持つようにしていました。
使っているコンタクトを途中で紛失・破損してしまった時のために予備で持ち歩いたりできますし、春夏冬の長期休暇の時期あまり外出しなくなる時期は2weekを開封するともったいないのでスポット的に1dayコンタクトを使うほうが良さそうだと考えたからです。
それで、両方の大体の価格をある程度把握していたのですが、ふと思ったのです。
1dayがとりたててめちゃくちゃ高いというわけでもないのかも…。と。
我が家で実際に購入した商品と販売価格はこちらです。
2week
クーパービジョン バイオフィニティ
6枚入り 1箱 3042円
1day
シード ワンデーピュア うるおいプラス
32枚入り 1箱 2180円
2weekは上記で考えたとおり、1枚で10回分と計算することにします。
両目なので1回に使用するのは2枚です。
2week: 1回あたり 約101.4円
1day: 1回あたり 約136.3円
1枚10回としても2weekの方がかなり安いですね。
でもちょっと待って!2weekはケア用品を消費するのです。
ケア用品
クリアデューファーストケア
28日分 1本 1080円 → 1回あたり 約38.6円
2weekは、ケア用品を含めるとなんと1回あたり約140円かかる計算になってしまいました。
ダメですね、コスト面でも2weekは負けてしまいました。
最後の砦、「使用感」についても、子供に言わせると
「あんまりかわんない気がする」
とのことだったので、もはや2weekに勝ち目はありません。
考えてみれば、使い続けていくうちにレンズはどんどん劣化する訳ですから、いくら元々の材質は良くても、毎日交換する安心感にはかなわない気がします。
よって、我が家では2weekを卒業することにしました。
ちなみに調べてみると、大量にまとめ買いすることで1dayのコンタクトレンズ1回分のコストはもう少し下げることができそうです。
(わたし調べで本日の最安値=1回あたり118.1円という数字が出ました)
まとめ
それにしても、コンタクトレンズというのは高いものですね。
1年365日のうち休みやら何やら引いて280日使用すると考えると、最安値でも年間33068円かかるわけですから。
メガネだったらZoffとかで買えば1万円弱で何年も使えちゃったりするのにね。
でもね、以前こちらでこういう記事を書きました。
あまり表だって賛同は得られない話だと思うんですけど…(スターの数も明らかに少ないです)
やっぱり、見た目って大事だと思うんですよ。
子供自身、メガネで通学していた中学時代より、高校生になってコンタクトで通学するようになってからの方が、周囲のあたりが柔らかいと言っています。もちろん、本人の能力や性格に合った学校に進学したということ、周囲も本人も年齢を重ねて大人になったという要素が大きいとは思いますが、やはり、見た目問題は無視してはならないと思うのです。
よって、我が家では育児のための必要経費としてコンタクトレンズを買い続けます。
できるだけストレスもコストも低い方法でコンタクトレンズの運用をしていきたいと思います。