今回は、いろんな食材の「あたため」についての感想を。
新しく買ったヘルシオでは、従来の電子レンジよりも繊細な「あたため」をすることができるところが気に入っています。
温度指定あたため
仕上がりの温度を設定してあたためることができます。
たとえば冷やご飯をあたためるとき、以前なら、ごはんの量から自分で加熱時間を設定しないといけませんでした。
冷凍ご飯、2膳分なら2分~2分半かな、とか。
冷蔵庫にあった冷やご飯を1膳なら40秒ぐらいかな、とか。
できあがりのブザーが鳴っても触ってみるとまだ冷たかったりして、そこからちょっとずつ加熱時間を追加して好みの温度に持って行くには結構手間だったり。
または、逆にあたため時間が長すぎて、しばらく触れないぐらいアツアツになってしまうことも。
それが、今回のヘルシオの「温度指定あたため」機能を使うと、元のご飯が冷凍だろうが常温だろうが、量も1膳だろうが3膳だろうが関係なく、センサーで温度を確かめながら、勝手に時間調節してあたためてくれます。
ネットで調べたところごはんの適温は60℃だそうなので、冷凍のご飯2膳分を60℃に指定して温めてみます。もちろん、時間指定はせず自動で調理が始まります。
あたためが完了するまで、だいたい3~4分かなあ。
以前普通にレンジ加熱していた時と比べると、ちょっと遅いようにも思います。
でも、以前のように仕上がり途中のものを手で触ってあたたまり加減を見ながら追加で時間指定したりしなくてよくなったので、ストレスは少ない。
そうか。
振り返って考えてみると、わたし、冷凍ご飯をチンすることにストレスを感じてたんですね。
必要に迫られてやってた時には、そんな風には思ってなかったけど。
さっくりあたため&しっとりあたため
さっくりもしっとりも、いわゆるマイクロ波であたためるレンジ加熱ではなく、過熱水蒸気を使った方式の加熱です。
さっくりあたためは、唐揚げや天ぷらなど、揚げ物のあたために。
しっとりあたためは、シューマイや肉まんなど、蒸し物のあたために使います。
どちらも、黒い鉄板の角皿に載せた網の上に置いて加熱します。
まず、さっくりあたため。
実験に使ったのはハッシュドポテトです。
スーパーで売ってた冷蔵品で、フライパンで両面を焼いて食べるタイプの品物ですが、1枚余ったので冷凍庫で保存していたものです。
正規の冷凍食品でもない、雑な冷凍モノだけど大丈夫?と思いましたが、フライパンで焼いて食べた時よりもおいしくできました。
ホントに揚げたてみたいに、外サクサク・中ホクホクに仕上がりました。
次に、しっとりあたため。
こちらは、もともと冷凍食品として売られていたシューマイです。
一般的なシューマイではなく、通常の2倍ぐらいの大きさのシューマイで、魚のすり身ベース、中にホワイトソースが入っているという変わり種のシューマイでした。
開封済みで、2個ほど残っていたものを使用しました。
パッケージには、「水にくぐらせてから、レンジで○○分」などと調理の目安が書かれていますが、以前その通りに調理して食べた時は、加熱しすぎで皮がカチカチ、中身もパサパサになってしまって残念な思いをしました。
そんないわくつきのシューマイですが、しっとりあたためをやってみたところ、蒸し器で調理したみたいに、ふっくらプリプリに仕上がりました。
皮の固さも加熱ムラもなく、すり身のプリプリ感やホワイトソースのなめらかさが、おそらく作り手が意図したであろう形で再現できたと思います。
というわけで、さっくりあたためもしっとりあたためも、大成功でした。
良いなと思うのは、あたためる食品の初期の状態が冷凍であろうが冷蔵であろうが常温であろうが、同じ操作で調理が始められるという点です。
ヘルシオのセンサーが食品の状態を把握し、温度を監視しながら調理時間を調節してくれるので、わたしは何も考えなくて良いのです。
ちなみに、この「さっくりあたため」「しっとりあたため」はレンジ加熱と違って庫内の温度を上げて温める方式なので、結構時間がかかります。
実験だったので仕方ありませんが、ハッシュドポテト1枚、シューマイ2個のために、それぞれ15分ほどかかるのはどうかと思いました。
たとえば、お腹ペコペコで帰宅して、買ってきたお惣菜をすぐに食べたい!みたいな時には不向きです。そんな時は黙って従来通りレンジ加熱一択です。
でも、ちゃんと計画的に使えば、お惣菜や冷凍食品が、以前よりも美味しく食べられるようになると思います。
まとめ
加熱時間をレンジが自動で判断してくれるという機能は少し前からありましたが、以前使っていたレンジの「自動」は信頼性が低くてわたしはほとんど使いませんでした。
今回、ヘルシオに変えて初めて実用に足りる「自動」が手に入った感じです。
こうして、レンジで加熱する時に、分量や状態(冷凍か冷蔵か常温か)を考えながら、自分で加熱時間を判断するという工程を手放してみると、あらためて、それが自分にとってストレスだったんだと気がつきました。
言語化もされず誰も気に留めないけど確実に負担になってる仕事って家事の中にはたくさんあるのかもしれません。
家電を買い換えたことで、明らかな効果を実感できたなら、お値段以上の価値がありますよね。
ひとまず、我が家にとってヘルシオは大成功の買い換えだったと言えそうです。