あてもなく

誰かへの手紙

HSPについて少し考えてみた

昨日、朝のテレビをぼんやり見ていたら、「HSP」の特集をやってました。

HSPとは、

H…ハイリー S…センシティブ P…パーソン

の略で、「とっても繊細な人」ぐらいの意味ですかね。

病気とかではなくて、性格や特徴を表す言葉です。ここ最近よくこの言葉を見かけるようになりました。わたしが読者になっているブログにも、ブログ主自身がHSPだという方が何人もいらっしゃいます。

ついにテレビでも言うようになったのか、という感じです。

 

わたしがこの言葉に最初に出会ったのは、もう10年以上前になるでしょうか。

当時わたしは友人の子育てに関する相談というか愚痴をよく聞かされていました。

その中で、友人のお子さんの性格や、友人本人の性格について「何かあるな」と感じ、軽くネットで調べてみたらヒットしたのがこの言葉でした。

といっても「あなた(お子さん)HSPなんじゃない?」とかいきなり言われてもキモいだろうから、「参考になりそうなサイト」として、いくつか紹介する中に、HSPについて書かれたサイトを混ぜておくぐらいにとどめたのですが。

 

そのときにも少し思ったのです。

友人のお子さんや友人本人がどうこう以前に、自分こそHSPなのではないか、と。

 

 

昨日のテレビのスクショをTwitterに上げてる方がいらっしゃったので、ちょっと拝借。

 

①一度にたくさんのことが起こっていると不快になる
②忙しい日々が続くと ベッドや暗くした部屋などプライバシーが得られ 刺激の少ない場所に逃げ込みたくなる
③明るい光や強いにおい ごわごわした布地 近くのサイレンの音などにゾッとしやすい
④短時間にしなければならないことが多いとオロオロする
⑤生活に変化があると混乱する
⑥大きな音や雑然とした光景のような強い刺激が煩わしい
⑦他人の気分に左右される
⑧大きな音で不快になる
⑨一度にたくさんのことを頼まれるとイライラする
⑩色々なことが自分の周りで起きていると不快な気分が高まる
⑪競争場面や見られていると 緊張や動揺のあまり いつもの力を発揮できなくなる

 

HSPの傾向が強い
男性 → 7個以上
女性 → 8個以上

 

だそうです。

わたしはこれ、だいたい全部当てはまるんですよね。

むしろ、一つも当てはまらない人っているのかな?って思うぐらいなんですけど、番組の出演者の方は「自分は一つも当てはまらない」っておっしゃる方が多くてちょっとびっくりしました。

やっぱ、それぐらい図太くないとテレビなんか出てらんないんだろうな、と思いましたけどね。(やや悪口)

 

わたしも、まあ大体当てはまるとはいえ、毎回それで傷ついたり慌てたりしているわけではないのです。

事前にきちっと手を打っておく習慣を作ったり、簡単に気持ちをリセットする方法をいくつか持っていたり、自分なりのトリセツがあるので、日常生活に支障を来すことはあまりありません。

 

そういえば、先日グループLINEに送信したメッセージに全員から反応がなくてめちゃくちゃ心を痛めたという話を書きましたが、アレは非常にHSP的だったなあと思います。

 

www.atemonaku.com

 

いろんな条件が重なって事前の準備や心のリセットがうまく機能しないと、ああなります。あそこまでぐちゃーっとなるのは年に1回あるかないかです。

自分のトリセツは歳を重ねるごとに分厚くなっていくけど、それでもまだ書き切れていない注意や気付きがたくさんあって、自分もまだまだだなあと思った出来事でした。

 

HSPは4人に1人ということで、番組の中では「少数派」ということになっていましたが、4人に1人って相当「ありふれてる」範疇だと思います。

しかし、実際に世の中の仕組みやありかたは、HSP的な感覚に合わせた形にはなっていません。

HSPが求める「快適」を実現しようとすると、そうではない人から見ると「めんどくさい」「細かい」といって敬遠されがちでしょう。

わたしの両親やきょうだいはおそらくHSPスコア低めの人々だったので、わたしの「なんかどっかで変な音が鳴ってる」とか「この服なんかチクチクする」とかそういう主張に対しての反応はあまり共感的ではありませんでした。

「うるさい」とか「細かすぎ」とか言って怒られるようなことはなく、最大限配慮する方向で対処してくれたのはとてもありがたかったのですが、「育てにくい子」という扱いは受けていたように思います。

わたしが早めに家を出て自分の家庭を持った背景に、その影響は出ているかなと思います。自分が主として家を取り仕切るようになれば、人に「ああして、こうして」ってお願いしないで済みますからね。

 

近親の中では、母方の祖父は多分HSPでした。

商売の傍ら、歌人として活動していました。歌人よ。ヤバいよね。絶対HSPやん(笑)

祖父はわたしのことを、感受性の鋭い子や、と褒めてかわいがってくれました。わたしも祖父のことが好きでした。ま、かなり変人だったとは思いますけど。

病気で早くに亡くなってしまいましたが、多分、昔の世の中の方がHSPってキツかったんじゃないかな~と思います。

 

以上、HSPについての雑談、でした。

 

最後に、わたしが購読させて頂いているブログにこのような記事がありましたので、ご参考に紹介させていただきたいと思います。

何らかの生きづらさを抱えている方、苦しんでいる方。

HSPかなーって思って、HSPは病気じゃないから大丈夫、と放置してしまうのが危険な場合もあるというお話です。

 

www.overthesensitivity.com