シャープのヘルシオ。
初代の製品が発売されたのは、平成16年(2004年)のことだそうです。過熱水蒸気で調理する画期的なオーブンとして当時も話題になりました。
もうすぐ20年になるんですね。
発売された頃にはわたしは既に主婦でしたが、長いこと様子見していました。
様子見している間に他のメーカーでも過熱水蒸気を使ったオーブンレンジを発売しました。そういえば、先日壊れたウチの電子レンジ(日立でした)も、下位機種ではありましたが、ちょこっと過熱水蒸気が出る機能が付いていました。(なんだかイマイチ使い方がわからなくて、焼き芋焼く時ぐらいしか使わなかったけど。)
なので、過熱水蒸気に対してはそれほど期待していたわけではないです。
今回シャープのヘルシオにした一番の理由は「近くの電器店に在庫があったから」です。
比較対象にしていたパナソニックは注文から納品まで3ヶ月かかるって言うし、もともと使っていた日立には不満があったので違うメーカーにしたかったし、もうひとつ東芝は馴染みがないし、というわけで、シャープのヘルシオです。
たまたまセールをやっていて、Amazonで買うよりも安く買えました。
我が家のヘルシオ、型番はAX-HA20です。色は白です。
ヘルシオはオーブンレンジの上位機種ではありますが、その中ではエントリーモデルということになります。
Wi-FiにつなぐこともできるいわゆるIoT家電ですが、その機能はまだ使ってないので、ここでは触れません。
さて、では実際に調理につかってみた感想などを書いていきますね。
ヘルシオは、電子レンジなのか?
初歩的な疑問ですが、買うまでちょっと心配だったんですよね。意外にその部分に言及している口コミって少なくないですか。
そりゃ当たり前だからみんな言わないんでしょうけど。
今まで通りの普通の「電子レンジ」としても使えるのかな~?って思いません?わたしだけ?
で、結論としては、当たり前ですが大丈夫です。
従来通りの電子レンジとして使いたい場合は、「手動調理」から「レンジ」を選んで使います。
レンジの強さは1,000w・600w・500w・200wがあって、ダイヤルを回して選択します。
(料理本のレシピや市販のレンジ加熱用食品の説明書が600wを基準に書かれているものが多いためか、初期設定は600wになっています。)
というわけで、ヘルシオは電子レンジです。
ただし、
「電子レンジでもあり、蒸し器でもあり、グリルでもあり、オーブンでもある」。
電子レンジ機能はほんの一部の顔に過ぎません。
特に、手動で電子レンジ機能を使う機会は案外少ないと言っていいと思います。
自動調理がかなり優秀です
これまでの電子レンジ生活では、
温めたい食材を入れて、自分で加熱時間を設定して、スタートする
というのが当たり前でした。
以前のレンジにもボタン1つで「あたため」ができるオート調理のメニューはあったけど、結果があまり良くなくて(加熱しすぎになることが多かった)全然使いませんでした。機械が信用できないから、自分で加熱時間を判断するしかなかったんですね。
でも、このヘルシオでは自動調理のメニューがかなり優秀です。オートでやって、だいたい思い通りになります。
ただ、ちょっとメニュー体系が複雑なので、毎回トリセツと付属のレシピ集を見ながらでないと、自分の希望にかなう調理ができません。場合によっては、レンジ自体や食器が壊れたり、最悪自分が怪我をすることもあるので、テキトーってわけにもいきません。
その過程がちょっと面倒なのですが、覚えてしまえば便利になるのは間違いないので、しばらくは頑張ってマニュアルをめくろうと思ってます。
メニュー体系が複雑になる理由
メニュー体系が複雑なのは、ヘルシオが使用する加熱方式の種類が多いから、ですね。
上に書いた通り、「電子レンジでもあり、蒸し器でもあり、グリルでもあり、オーブンでもある」。細かく言えばこれだけの加熱方式があります。
- レンジ加熱
- 蒸し調理
- ウォーターグリル
- グリル
- ウォーターオーブン
- オーブン
更に説明しようとすると、この記事自体がトリセツになっちゃうので書きませんが、加熱の仕方によって、プラスチックの容器が使えるとか使えないとか、そもそも入れちゃいけない食材とかいろいろ守らなきゃいけないルールがあって大変です。
たとえば、ヘルシオではなんと「ゆで卵」が作れます。
しかし、生卵を殻のまま、まるごと電子レンジにかけるのは、本来絶対やっちゃいけない命に関わる危険行為ですよね。
だから、ゆで卵を作るときは、レンジ加熱機能ではなく蒸し加熱機能で調理をしなくてはいけない。
どうやって選ぶのか、それはトリセツを見ながらでないと難しい。
そんな仕組みになっています。
ヘルシオで作ってみた料理と感想
ソース焼きそば
付属の角皿(黒い鉄板でできたやつ)にクッキングシートを敷き、
麺・キャベツ(その他野菜)・ソース・肉・魚介類(エビやイカ)を平らに広げて順に重ね、「まかせて調理」→「炒める」メニューで加熱すると、20分ほどでソース焼きそばが出来ます。加熱方式はウォーターグリルです。
「マルちゃん焼きそば」などの、麺3玉・粉末ソースのセット。
これまではフライパンで、肉と野菜を炒めて→麺と水を入れてほぐして炒めて→ソースを絡めて、、、と、夏場なら大汗かきながらやらなきゃいけなかった調理が、ほぼヘルシオの中で終わります。
加熱が終わったら鉄板の上でよく混ぜるだけ。
これ、フライパンで作ってたときより美味しかったです。家族にも好評でした。
ポークソテー
塩麹に漬けておいた豚のステーキ用肉を、角皿にセットした網の上に置いて加熱します。メニューは「網焼き・揚げる」を選択。加熱方式はウォーターグリルです。
ついでに、冷蔵庫に残っていたピーマンとカボチャも細く切って一緒に焼くことにしました。
加熱時間、やはり20分ほどだったでしょうか。お肉はちゃんと中まで火が通っていました。カボチャもいい感じ。でも、ピーマンはカラカラに干からびてしまいました。ピーマンは、お肉と一緒に加熱したら時間長すぎですよね(反省)
肝心の、お肉の仕上がりは「火はちゃんと通ってるね」って感じ。
なんというか、こういうのはフライパンで焼いた方が美味しいよね、という感想になります。何かが決定的に足りないポークソテーになってしまいました。
ハンバーグ
いつもの自分のレシピで捏ねて、角皿にアルミホイルを敷いて焼きます。
なんと「ハンバーグ」という専用のメニューが設定されているので、番号で選んで調理します。加熱方式はウォーターグリルです。
結構期待してたんですけど、やっぱりこれもフライパンで焼いた方が美味しいなあっていう仕上がりになってしまいました。
理由はわかりませんが、家族から「塩気が足りないのかな。なんか味気ないね」と言われました。確かに、なんとなく食べ応えのないハンバーグです。
普段と同じレシピで作ってるのに、不思議ですよね。
あと、ハンバーグって、フライパンで焼くと断面は楕円になりますが、ヘルシオだと鉄板で載せたままひっくり返さないので、断面が半円のかまぼこ形。
それが味にどう影響するのかわかりませんが、その点も違和感といえば違和感です。
とんかつ
わたしはとんかつを揚げるのがとてもヘタなので、ウチではとんかつは外食か買ってくるものになってしまってました。でも、ヘルシオのお陰でこれからは家でもとんかつを食べられます。
作り方は、お肉に下味を付け、あらかじめフライパンで炒めてきつね色にしておいたパン粉をまぶし、角皿にセットした網に載せて「グリル(予熱なし)」で手動調理18分。
表はこんがり焼けてまさにとんかつ。ちょっとウラ側べちゃっとしてる気もするけど、わたしが油で揚げるとんかつよりは全然美味しいのでよしとします。
まとめ
以上、今回は自動メニューを中心に料理を作ってみた感想をまとめてみました。
その他に、食材の下ごしらえや冷凍食品を調理してみた感想も書きたいので、今度続きの記事を書きますね。