あてもなく

誰かへの手紙

ストレスには、別のストレスをって言うよね

気分転換の話、続き。

遠い昔に、ストレスを解消するには、別のストレスをぶつけるのが一番だって話を聞いたことがある。

多分高校生ぐらいの時だったと思うけど。

勉強のストレスはスポーツで発散せよ、みたいなさ、要は「文武両道のススメ」敵な意味合いで言われていた話で、スポーツが大の苦手であるわたしにとっては「は?」って感じのご意見だったので右から左へ聞き流したものであった。

 

でもね、スポーツはともかくとして、考えて見れば、例えばすごく怖いホラー映画を観たり、すごく怖い絶叫マシーンに乗ったりするような、「わざわざストレスに晒されに行く」体験を、お金を取ってサービスとして提供している商売もあるぐらいだから、やっぱりなんか需要がある=効果があるってことじゃないかなっていう気がしてきた。

 

わたしはホラー映画も絶叫マシーンも好きではないけど、例えば主人公が全然幸せにならないすごく暗い小説を読んでみたり、鬱展開のRPGで遊んだり、そういう「あえてストレスに向かって行く」ような体験を進んでやってしまうことには心当たりがある。

そして、そういう架空のストレスにさらされている間は確かに、現実の「憂さ」みたいなものから一瞬遠ざかることができているような気がするのだ。

 

本を読んだりゲームをしたりするようなわかりやすい娯楽ではなくても、例えばクルマを運転したり、ちょっとややこしい作業に没頭したりしている時なんかでも同じ効果があるのではないかと思う。

だから、こんなストレスフルな時期を乗り切ろうという時に、身体いたわることを考えてのんびりダラダラするのは逆効果で、ちょっとぐらい面倒なことにチャレンジしてみるほうが良いような気がしてきたのだ。

 

さて、では具体的にはどんなことに挑戦してみるのがいいのだろうか。

このご時世では習い事を始めるのはむりなので、家の中で一人でできること限定になる。

 

それでね、実はわたし、それでピアノを練習することにしました。

幸い家には子供のピアノがあるのだ。楽譜もたくさんある。

わたし自身、子供の頃習ってはいたものの、そんなに上手にはならなかったので、今は「一応楽譜は読めます」ぐらいのレベルなのだけど、簡単な曲をゆっくり弾くだけで楽しい。

なにより、脳に汗をかくぐらい必死にならないと弾けないので、ピアノに向かっている間は嫌な事を忘れている。

子供の練習の邪魔になってはいけないので長時間ピアノを独占する訳にはいかないし、なによりピアノを弾くのは疲れるので、練習時間はせいぜい1日1時間弱だ。

できればもう少し他にもやることがあるといいなと思う。

 

次に思いつくのは、何かの勉強をすることだ。

以前簿記検定の勉強をしていたときは楽しかったし、英語(TOEIC)の勉強も簿記ほどではないけど面白かった。

とはいえ、せっかく資格の勉強しても、今の社会情勢だと試験が行われない可能性がある。試験がないのにそれでもモチベーションが保てるかというとちょっと難しいかもしれない。

イメージとしては、中学レベルぐらいの学習ドリルをひたすら解く感じの「お勉強作業」みたいなをちょっとやりたい。できれば手を動かすのがいいなあ。

 

あとは、手芸なんてのはどうだろう。

小学生の頃、クロスステッチの刺繍で額縁に入れる絵を作るのに凝っていたことがある。地味だけど、あれもなかなか面白いんだよな。

 

以上をとりあえずメモとして。

ひょっとしたら長期戦になるかもしれないので、家でおとなしくできる気分転換のネタはいろいろ用意しておいたほうがいいかもしれない。