先日は3級合格までの話を書きました。
別の話をしていてしばらく間があきましたが、今回はその続きのお話です。
3級の試験が終わってすぐ自己採点で合格がわかったので、試験翌日から2級の勉強を始めました。2級の試験まで残された時間は3ヶ月弱。
参考書について
3級のときと同じシリーズの教科書を使いました。
2級からは「商業簿記」と「工業簿記」という2つの科目に分かれますので、本の冊数が増えます。
3級とクマくんとリスさんが講義を受ける形式で話が進みますが、講義内容が難しくなった分説明に時間が割かれ、キャラクターたちの登場の仕方がおざなりになって、クマくんのボケにもキレがなくなってきます。
2級まで進もうと思う人しか読まない本なので、そんな演出で興味を引き続ける必要はないという判断かもしれません。
問題文中に出てくる会社はニワトリ商事株式会社、ヒヨコ物産株式会社など。(親会社・子会社の問題で出てきました)企業の規模は大きくなりますが、一応その辺は一貫しています。
そして、過去問は安定の、
「スッキリとける」シリーズのものを使いました。
学習の進め方
こちらも、3級のときと全く同じように
「テキスト&問題集」で1つの単元をざっと読んで単元の最後にある問題を解く
→「実践問題集」で同じ単元の練習問題を解く
の繰り返しです。
ただ、今回は商業簿記と工業簿記の2科目に分かれているので工夫が必要です。
商業簿記の教科書が全部終わったら工業簿記、という進め方をすると、工業簿記が終わる頃には商業簿記のことをすっかり忘れているということになってしまって、2周目を始めるときにまた商業簿記のことを思い出さなくてはいけなくなり、時間がかかってしまいます。
そこで、1章ごとに商業簿記と工業簿記を交互に進めることをおすすめします。
(というのも…実はわたし、2級まではこの方式でやっていたのに、1級に上がってから規則を破って科目ごとに通すようにしてしまって、結果的に今ちょっと苦労してるんですよ)
商業簿記と工業簿記、同じ簿記なんですがちょっと頭の違うところを使うなーという印象です。
はじめに工業簿記と出会ったときにはすごくとっつきにくくて難しく感じましたが、今では工業簿記のほうが好きになりました。
商業簿記は、事実を注意深く積み上げていったあと、また最初に戻って全体をまとめ上げる感じ。
工業簿記も、事実を積み上げていくのは同じなんだけど、最後に振り返ればもうそこに答えがある、という感じ。
工業簿記は、積み上げていく過程で早めに間違いに気付けるんだけど、商業簿記の場合は最後にまとめるときに過去の自分からの裏切りで足元すくわれてひっくり返されることが結構あるんですよ。
これはわたしの性格の問題なのですが、先々のことに気が回らない雑なところがありまして、それがすごく仇になるのが商業簿記の特徴だと思います。
要は、商業簿記のほうが、よりわたしの苦手なところを突いてくる、というだけのことなんですが。わたしは94点で2級に合格しましたが、落とした6点は全部商業簿記の問題からです。
ただ、これは個人差があると思います。
いずれにせよ、両方できないと簿記2級は合格できませんので、どっちもがんばりましょう。
勉強時間について
3級の時は30分の中で軽く説明を読んで練習問題を解くというサイクルが回せましたが、2級では最低でも1時間ぐらいは連続した時間を取りたいです。
過去問級の大きい問題を、答えを見ながらじっくり解こうとすると、1日1時間の勉強時間で2日がかりということになる場合もありました。わたしの場合は日をまたいで1つの問題の続きをやるということには抵抗がないのですが、それも個人差がありますのでね。
毎日じゃないにしても、時々は2時間ぐらい連続して時間を取れる環境がある方が良いかもしれません。
まとめ
2級と3級では、勉強の仕方も学習する内容も、それほど大きな差は感じませんでした。特に商業簿記については、2級は3級の応用編という感じです。
同じ要素について、3級では便宜上簡略化されていた部分について、2級では省略せずにより詳細に理解することが求められるという感じなので、3級から受験して、そのまま休まず勉強を続けるというスタイルが一番合っていると思います。
初学者であっても、3級からゆっくりやれば2級までは独学で合格できる、というのがわたしの意見です。
パート仲間で話していると、今の仕事に不満があっても「わたし、もう40代だし資格もなにもないし…」と後ろ向きに、現状維持するしかないと考える人が多くいました。
でも、その「資格がない」ということが自己評価を下げるポイントになっているのであれば、3級から勉強してみるだけで世界が変わるのになと思っていました。
(それで仕事が見つかるかどうかはまた別の話)
勉強してみて楽しいと思ったら、さらに2級も!