あてもなく

誰かへの手紙

植物を枯らしてしまう人

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わたしは、植物を育てるのがとても苦手です。

緑のある生活っていいよなーという気持ちはあって、何度か挑戦してみたのですがどうしてもうまくいかないのです。

 

ベランダで育ててみた花

球根から育ててみたチューリップは、全部茎が曲がって生えてきました。

ネットで調べてみても、そんなことで困っている人は見当たりません。

プランターと土と球根を全部セットで購入して、説明書に書いてあるとおりに植えて毎日水やりをして育てていたので、何が悪かったのか結局わからずじまいです。

今になって気になってもう一度調べてみましたが、Yahoo知恵袋の中の「適切に管理していれば茎はまっすぐ生えてくる」というコメントが見つかりました。 

 

ホームセンターで出会って一目惚れして苗で買ってきたサフィニアというお花。

同じく説明書に従って熱心に世話をしていたのに、どんどん花が咲かなくなり、ほとんど緑の鉢のままシーズンを終えました。

www.suntory.co.jp

 

夏休みの観察日記

子供が小学生になると、毎年何らかの植物を育てる授業がありますね。

夏休みには、鉢ごと家に持ち帰って観察日記を書くのが宿題になったりします。

 

強烈だったのは1年生のときのアサガオですね。

アサガオも、夏休みの序盤は花が次々咲いて綺麗でしたが、しばらくするとだんだん弱って花を咲かせなくなりました。なんでかなー、と心配になり、よく顔を近づけて観察してみたらですね。

緑の茎の全体にびっしり虫がついていました。

緑なのは茎じゃなくて虫の色だったんですね。

多分カメムシ?なんですかね?固いクチバシみたいなのを茎に差し込んで、みんなでじっとしていました。おそらく茎から養分を吸っていたものと思われます。

毎日水やりして観察してたのに、わたし、元気がなくなるまで全然気づいてなかった。

どうやって退治したか詳細は割愛しますが、トラウマレベルの出来事です。

 

2年生のときのキュウリは、しばらくすると葉っぱという葉っぱが蜘蛛の巣のようなふわふわとしたものに覆われてしまいました。調べてみたところ、ハダニという害虫だそうです。

 

一応最後まで花を楽しめたのは、3年生のときのホウセンカ。お水をあげるだけで真っ赤な花を元気に咲かせてくれるので大変ありがたかったです。

 

4年生のときにはゴーヤーを持ち帰るとのことで戦々恐々としていましたが、まだ学校にあるうちに発芽に失敗し、持ち帰ることができなくなりました。

その年は学校で仕入れた種の質がそもそも悪かったようで、失敗が多発し、学校から学年の保護者全体にお詫びの手紙が来る事態となりました。

私としては、内心大喜びだったんですけども。

 

5~6年は学校の畑にいろいろ植えたみたいで、夏休みのお持ち帰りはありませんでした。子供らが当番を決めて時々水やりに行っていました。こういうシステムはありがたいです。

 

サボテンも枯れる

自分は植物栽培に向かないのは十分わかったので、自分から植物を手に入れることはなくなっていましたが、ある日ちょっとしたプレゼントにサボテンの鉢植えをもらいました。

なかなか適切な写真が見当たらないのですけど、こういうののもう少し小さいやつがたくさん集まって生えてるみたいなやつです。

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同じく小さな説明書がついていて、

「ほとんど水やりする必要もない、ごくたまに湿らせてやるぐらいで良い」とあります。「ごくたまに」の加減がわからないのが不安ですが、とりあえずだましだまし世話をします。

なんとなく本体がシワっぽくて元気がなくなってきたなーと思ったので、日に当てたり水をやったりいろいろしてみましたが、変化は起きません。

ある日、表面にホコリがついてきたのが気になって指先で軽く触れたら、ほんの少しの衝撃で本体ごとポロリと折れてしまいました。

中は完全に空洞。

その様子から、なんというか、もうずいぶん前に命は消えていた様子が感じ取れました。

わたしはずっと枯れたサボテン相手に試行錯誤を続けていたのでした。

 

考察

というように、振り返ると植物を育ててうまくいったためしがない人生です。

どうしてそうなるのか考えてみたのですが、おそらくわたしは植物からのフィードバックを受け取るのが苦手なのではないかという気がします。

水やりの量やタイミング、日当たりの加減なども環境や個体によって違うので、いくら説明書を読みこんだところで、結局は植物からのフィードバックを受け取りながら調節する必要があるのだと思います。

わたしは取り返しのつかないところまで害虫がついたり、完全に枯れてしまったりするまで気が付かないぐらいに鈍感です。そこが大きなポイントになっているんだろうなあと思いました。

 

というところから考えてみると、ちょっと話は大きくなりますが、わたしは育児や対人関係にも多少そういう傾向があるような気がします。

子供との関係では常に、手や口を出す量やタイミングに迷い続けています。

ずっと昔から、周りの人との距離感がよくわからなくて、大丈夫だろうと放置しすぎて傷つけたり、逆に、心配で連絡しすぎてウザがられたりしてきました。

あと、自分自身の心や身体の状態に対しても同じようなところがあって、ものすごく自分の気持ちを押さえつけていたかと思えば、傷つきたくないばかりにガードしすぎたり攻撃的になったり、とにかく「いい加減」ということがうまくできない気がします。

 

ただ、人間の場合は植物よりはもう少しフィードバックがわかりやすいので、取り返しのつかないところまでいく以前になんとかなるのが救いなのかな。

なんとかなるっていうか、クレームですよね。言わないとわかんないからハッキリ言われるの。

 

鈍感なのに心配性なので、結局まわりに迷惑かけて謝ってばかりなんですけどね。

 

まとめ

植物を枯らしてしまう理由を掘り下げてみたら、思いがけず自分自身の性格の傾向にまでたどり着いてしまってちょっとびっくりしています。

そういうことかー。

わかったけれど、また植物を育てて苦手を克服しようとかは思いません。

わたしに世話されて枯らされる植物がかわいそうなので。

この調子だと、動物を飼うのもやめておいたほうがよさそうです。

 

わたしが育てたというのに、うちの子供はよく無事にここまで大きくなってくれたものだと思います。

わたし以外にもいろんな人に大事に見守ってもらえたことが良かったんでしょうね。

 

そういう意味ではわたしは今後も、

「自分だけの感性ですべてを判断しようとするのはやめて、周りの助言を大事にする」

ということを肝に銘じておく必要があるとがいえるかもしれません。