あてもなく

誰かへの手紙

ここまでの迷子プロセス(2) 就職しないで働く方法?

前回の続き。

 

バイト迷子

「何を勉強するか」はともかくとして、とりあえずバイトだけでも決まればなあと思いながら、いくつか応募してみたりしましたが、あまり経過は思わしくありませんでした。

 

バイトって「自分の都合で働いて、嫌なら簡単に辞めれば良いもの」というイメージですが、実際にいろんな場所で働いて辞めてを経験してきたわたしにとっては、始めるのも辞めるのもそれなりにエネルギーが要るものです。だから、軽い気持ちで探そうとしても結局ちょっと考えただけで「アレも嫌、コレも無理」ってなってしまいがち。

そろそろ「とりあえずバイトだけでも」といってすぐ決まる年齢でもないのかもしれないし、わたしは細かいことを気に病む方なので、バイトといえどもあまり軽い気持ちで探したりしない方がよさそうです。 

なにより、「勉強したいことがあるからバイトも頑張れる」が前提なのに、勉強したいことも決まらないうちからバイトを決めようとしても、やる気が出るわけがないのです。

 

勉強して就職、以外に道はないのか?

この辺まで来ると、なんだかいろんな事がとても嫌になってきましたw

「就職に繋がる勉強」というのも、最初は良いアイデアだと思っていましたが、よくよく考えると、なんかパッとしません。

 

この活動のはじまりは、「これからの人生を充実させたい」ということでした。

もう少し具体的に言うと……

 

家族と暮らすこの家がわたしの基本で、本来やるべき仕事というのもゼロになることはないけれど、子供も成長したので家族がわたしを必要とする時間はどんどん少なくなっており、このままでは1日の時間の大半が「待機時間」になってしまいそう。

その待機時間に楽しいこと(役に立つこと)ができれば人生がもっと充実するのではないか。

 

ってことですね。

そこに当てはまるのが、勉強であり就職であると最初は考えたわけですが、本当にそれしかないのでしょうか。

 

そこへ、ひとつのキーワードが浮上します。

それは、「起業」!!

……うーん、まさに迷子感満載。 

でも、そうやって茶化してしまう前に、一度きちんと考えてみなくちゃ前には進めない。がんばろう。

 

起業って、どういう感じなんだろう

キャリアがないわたしが就職を考える時、やっぱりものすごい厚い壁を感じます。

これから大学や専門学校で何か知識や技術を身につけたとしても、新卒の就活のように卒業したら明日から正社員なんてことはもうありえないわけです。

しかも、明日から正社員になったとして、家のことはどうするの? っていう問題も残ります。

というわけで、わたしのようなバックグラウンドの人間は、いろいろな面で、人に雇われるのはとても難しい。

それならば、人に雇われるのではなく自分が社長になって好きなように仕事をしてみれば? というわけで、何冊か本を読んでみました。

 

その中の一冊がこちら。

 

小さく始めて夢をかなえる! 「女性ひとり起業」スタートBOOK

 

「起業」という言葉だけ捉えると、やっぱり「わたしには無理」という気持ちになってしまいそうなところ、この本はまず最初の章のタイトルが

 

【ジブン分析】起業成功のカギは自分を知ること!

 

というものだったのです。

読んでみるとわかるのですがこの本は、起業ハウツー本でありながら、本の前から2つの章は「今やりたいことがわからない人は、まず自分のやりたいことを考えてみて」ということを問いかけることに費やされています。

 

起業して何をするか決める時には、

 

自分の「やりたいこと(好きなこと)」

自分の「できること(強み)」

世の中に「求められること」

 

を明確にしましょう。

その3つの円が重なる部分にあるものがあなたの「起業アイデア」になります。

……というお話から始まり、まずはあなたの人生を棚卸ししてあなたの「やりたいこと(好きなこと)」と「できること」を探してみましょう……と、続きます。

 

本書では、自分の家庭環境や生い立ち、どんな教育を受けてどんな仕事をしてきたか、ワークシートを使ってわりと事細かに書きだしてみるという課題に取り組みます。

ワークシートは巻末で案内されるサイトからPDFでダウンロードできます。

それを全部埋めるのはなかなか大変な作業ではありましたが、真面目に取り組んでみたところ、自分を見直すきっかけとしてかなり有意義な時間を過ごすことができました。

本には、ひとりでやるより仲間とワイワイ話しあいながらやるのがオススメと書かれていますが、わたしにはそんなワークに取り組めるような関係性の仲間はいませんので、一人で黙々と進めます。

 

そんな作業を通じて気がついたこと。

それは、やっぱりわたしの中に「やりたいこと」が見つからない、ということでした。

強みなんかはそれなりにあるんですよ、一応真面目に45年頑張って生きてきたので。「好きなこと」も、あります。

だけど、「やりたいこと」がない。

なんというか、単純な欲求の問題ではなく、そう「他人を巻き込んでまで叶えたいことがない」と言い換えたほうがわかりやすいかな。

 

長くなってきたので、一旦ここで切ります。

迷子道もだんだん極まってきました。ほぼ終点ですがもう少しだけ続きます。