ずいぶん前ですが、こういう記事を書きました。
自分は植物を育てるのが下手だという話です。
たぶんこれは生まれつきの特性みたいなもので、治らない病のようなものと思っているのですが、そんなわたしも、お手頃な値段で観葉植物を見かけるとつい買いたくなってしまいます。
わたしが買ったら枯らしてしまうに決まってるからかわいそうだと思いつつ。
それで、こちら。
購入したのは、2021年4月のことです。
IKEAで3つまとめて購入したのですが、そのうち1つは買ってから2週間ほどであっけなく枯れてしまいました。
あまりに早く枯れたのでIKEAに交換してもらえないか電話してみたところ、返金対応してくれることになって、この写真にうつっている左側の丸い葉っぱの植物は、返金してもらったあとで代わりに買ってきた物です。
(ちなみに、小瓶に入ってる植物っぽいやつは造花です)
最初に買ったのは「パキラ」とう種類の観葉植物でした。
わたしが世話するも何も、買ってきてから数日で一気に葉っぱの色が薄くなったかと思うと軸ごと葉っぱがポロポロ落ちて、あっという間に枯れてしまいました。
IKEAに電話したら返金してくれるというので、店舗に直接持って行くことにしました。
返品カウンターへ持って行くと、植物の状態を見た担当の方に、
「パキラは育てやすいので、普通は2週間でこんなことになるわけないんですけど……」
なんて言われてしまいました。
しかもわたし、もうダメかなって状態になってから、ダメ元で試しにたっぷり目に水をあげてしまったものだから、その水を含んだ土の状態を見て
「パキラはほとんど水やりしなくていいんです。こんなに水をあげたら、そりゃダメですよ」
なんて注意されてしまって。
「いやいや、最初はほとんどお水あげてなかったんです。これは最後もういよいよダメになってから、やっぱりお水が足りなかったのかと思って試しにあげてみただけで」
と必死で弁解する羽目になってしまいました。
そんなやりとりがありつつも、ちゃんと返金の対応はしてもらえたのでよかったですけど、植物を枯らしてしまった者に対して世間は容赦ないなと思いましたね。
ま、それでも懲りずにわたしはIKEAで代わりの植物を買ってきてしまうわけですが。
その後、上の写真に写っている右側の2つの植物、ヤシの仲間と思われる背の高いやつと、多肉っぽい小さいやつは、半年ほどで枯れてしまいました。
(さすがに半年も持ったので、お店にクレームは言いませんでしたよ)
最後に残ったのは、あのとき交換要員として買ってきたこの子だけです。
こちらは、今日撮影した写真です。
同じ鉢に入れて、だいたい同じシチュエーションで撮っているので、この植物がかなり生長しているのがわかりますよね。
葉っぱの数も増えましたし、葉っぱの1枚1枚も大きくなりました。
水やりは、2週間に1回ぐらいにしています。
先日、ちょっと長めに水やりを忘れてほったらかしてしまったところ、葉っぱの厚みが薄くなってツヤがなくなった感じになってきたので焦ったのですが、水をあげたらまた元気を取り戻しました。
わたしに育てられてもこんなに長期間枯れないで育ってくれるこの植物、かなりの生命力だと思います。
この子があまりにもうまく育ってくれるので、もしかしてわたし植物も大丈夫になったかなと勘違いしてしまい、今年5月ぐらいについつい新しい観葉植物を買ってしまったのですが、それは買って1ヶ月ぐらいであっさり枯れてしまいました。
やっぱり、基本的には植物を育てない方が良い人間であることに変わりはないみたいです。
ここまで育ってくれたので、ついにこの植物の名前を調べてみました。
Googleレンズで撮ってみたところ、出ました。
その名もペペロミア・オブツシフォリアというそうです。
これからはペペロくんと呼ぶことにします。
このペペロくん、元気なのは良いのですが、ちょっとだけ悩みがあります。
かなり大きく生長したため、多分、鉢がもう小さいです。
これを、適切な鉢に植え替えるかどうかで悩んでいます。
普通に考えると、もう植え替え時ですが、わたしが下手に手を加えたら、却って寿命を縮めてしまうことになるかもしれないと思うと手が出せません。
今の状態でこれだけ元気なら、当分このままでもいいんじゃないのか、と。
水やりしたり葉っぱのホコリを払ったりしながら、ぎゅうぎゅうになった根元をチラ見してはため息が出ます。
植物を枯らしまくっていた頃から考えると贅沢な悩みではありますが、植物が枯れない世界線にも、悩みというのはあるものですね。
初めて味わう気持ちに、わたしは少し戸惑っています。