あてもなく

誰かへの手紙

気が進まない誘いはきっぱり断るに限る

わたしが参加しているとある保護者の会の中に胡散臭い商売をしている人がいるって話を以前こちらにも書きました。

 

www.atemonaku.com

 

正直わたしの中では全面的に「ないわー」って感じなのだけど、だからといって完全にシャットアウトしてしまうのも大人げないので、同じ集まりに所属している間だけは当たり障りなく接していこうと思っている……という内容で締めくくってある。

 

だけど、一度「この人信用出来ないな」って警戒心を抱いてしまうとやっぱりどうしても行動の端々に「無理」っていうのが出てしまうみたいで……。

その後、その人とは、胡散臭い商売とは全く関係のない別件で意見が食い違う出来事があり、LINEでの会話だったんだけど、向こうがキレ気味の返信を寄越したのを最後にやりとりが途絶えてしまいました。

まあね、そうやってキレてくるところとかも、商売とか以前に「この人信用できないな」の一因であったので、やっぱりな、まあそうだよなーって感じなんですけどね。

まだ保護者の会は続いているので完全に関係が切れたわけではないのだけど、コロナの影響のおかげでその後実際に彼女と会う行事はすべて中止になり今日に至る。

良かった……。

 

と、ホッとしていたところ、またちょっとした問題が発生。

 

保護者の会のメンバーの中には、彼女のビジネスの「客」になった人が複数名いると書いたが、わたしが会の中で比較的仲良くしている一人も最近その「客」になってしまったようで。

わたしにとあるお誘いの連絡を寄越してきたのだった。

 

こんな時期なのでストレスが溜まりやすくないですか。

わたしは前にAさんに紹介してもらった例の商品を使ってるんだけど、おかげでとても調子が良いです。

その商品の使い方や生活への取り入れ方の無料セミナーがあって、ZOOMを使ってオンラインでやるんだけど、よかったら参加してみませんか。

無料のサンプルももらえるからお得ですよ。

 

みたいな。(Aさんっていうのが問題の人ね。)

彼女はAさんとわたしがトラブったことを知らない。

 

で、お誘いの内容。

Aさんが入れ込んでいる企業の認定アドバイザーのボスみたいなキラキラマダムがオンラインでセミナーをやるのだと。

パンフレットの画像も添付されている。

セミナーの日時が記載されているが、かなりの回数予定されていて、曜日も時間帯もバラバラに散らしてあるので「先約があるのでどの回も無理」とか言うのは難しそう。

 

こういう時、あなたならどうします?

オンラインだからわざわざ出かける必要もないし、無料だって言ってるし、お金がかかる話になったら断ればいいだけだから、と、お付き合いで参加しちゃう?

 

すごく若い頃のわたしは、わりとそういうのを上手く断れなくて「お付き合い」で参加しちゃったりしてたんですよ。

だけどね、そういうことに巻き込まれた経験があるからこそわかるのですが、こういうのは本当に時間の無駄なんです。

そのセミナーの時間だけが無駄なんじゃない。

セミナーに合わせて時間を空けるために家事をやり繰りしたり家族に断りを入れたり、そういった労力のすべてが、無駄になる。

無駄になるのがわかってることのために頑張るという苦痛はなかなか耐えがたいものがあります。

元々自由になる時間が短いのだから、そんな貴重な時間は自分が本当にやりたいことのために使いたいですよね。

というわけで、やっぱりこれはきちんとお断りするべきと考えて、断りの返事を書くことにしました。

 

文章でお断りを伝えるのって結構難しいなと思います。

わたしの一番の本音は「てめーらの胡散臭いビジネスに付き合わされるのはまっぴらだぜ」ということになるわけですが、お誘いをくれた人は、多分純粋に「良い物だしお得だからあの人にも教えてあげたい」という善意からお知らせをくれていると思われる。

その点については感謝しつつ、できるだけ角が立たぬよう、失礼にならないように断りたい。

(これ以上あのグループ内で敵をつくりたくないしw)

 

そう考えて、なんとか書き上げたお断りのメッセージはこんな感じ。

 

せっかく誘って頂いたのに申し訳ないのですが、

今は個人的な趣味のことできちんと時間を決めて画面の前にいるのは難しいので、セミナーは見送らせていただきたいと思います。

どうしても家族の事を優先する生活で、その中で何か新しいことを始めようとすると、家族の事が邪魔に思えたりして却ってストレスになってしまいそうなので、落ち着くまではあまり何もしないようにしようかと思ってます。

 

結局ね、失礼にならないよう誠実に文章を組み立てようとすると、それはほぼ「真実」といってもいい内容になるのだなーと思います。

「ただでさえ自由になる時間が減っている今の時期に、わたしは興味が無いことのために時間を使いたくないのです」

それを丁寧に説明するとこういう文章になるわけだ。

 

そのように書いて送信したところ、快く「了解しました」との返信がもどってきて、「コロナ落ち着いたらまたご飯行きましょうねー」なんて優しいメッセージで終えることができた。

 

わたしはその企業の商売が気に入らないし、商品も、既存の他社のものと比べてそれほど特別ではないと思うし、全然欲しくもならないけれど、伝道者ひとりがグループの中に入ると短期間のうちに「これは良い物だ」と喜んで購入する人々が増えていくところを見ると、それなりに需要がある魅力的な商品なんだなあとちょっと感心している。

 

みんなが好きなものを自分だけは嫌いだという状況はちょっと危うい。

今後とも気を付けて過ごしていかなければな。