緊急事態宣言が解除されて、少しずつ前に進みだすのかなという感じだったので、そろそろわたしも「荷下ろし」について思いを馳せなければならないのかなあと思っていたが、解除から3日経ってなんとなくそうでもないような気がしてきた。
夫の仕事も、子供の学校も、当面テレワークとオンライン授業のままで様子を見るようである。
「そっかー」とか思ってるうちに、新規感染者数はまた少し増えてきているようにも見えるし、「第二波、第三波」なんて言葉も聞かれるようになった。
これは多分まだ終わってない。
今頃から「荷下ろし」について考えても、どうせそれはただの取り越し苦労になってしまうだけだ。
わたしにとっての「荷下ろし」とは、いつから仕事に復帰するかということだ。
実は、もうわたし、かなり仕事に行きたくなくなっているのである。
緊急事態宣言が、思ったより早く解除されてしまって「良かったな」と思った次の瞬間に襲ってきたのは「仕事、どうしよう」という暗い気持ちだった。
こちらは、学校再開に向けて複雑な気持ちを抱える子どもたちについて触れた記事。
「今回は夏休み明け以上の危機となり得るのでは」と、九州産業大の窪田由紀教授(臨床心理学)は心配する。学習についていけないといった不安や、いじめの標的になるのではという恐れを抱いてしまう子どもたちが「やっていけそうにない」と絶望してしまわないか、と感じている。
休校中、親と密接に過ごした小学1年生や、生活リズムが崩れた子、一人で部屋にこもっていた子などは、特に登校しづらくなるとみる。一方で教師は授業の進度や衛生面の管理に追われる。「学校にゆったりした空気がなく、休校中とのギャップが大きい。学校ではいつも以上に子どもの様子に目配りしてほしい」と求める。
実は大人にも同じようなことが言えるのではないだろうか。
仕事を長く休んでしまったので、せっかく覚えた仕事を忘れてしまっているのではないか。
ずっと家でじっとしていたので、職場の慌ただしさについて行けるかどうか。
感染対策で新しいルールがたくさん導入されているだろうし、厳しい安全基準を満たすために仕事が増えて、前よりもっと働く人に余裕がなくなっているのではないか。
長期間会わなかったおかげで、人間関係もなんとなくリセットされている気もする。
緊急事態宣言下でもやむなく働いていた人と、安全第一でずっと休んでいていたわたしとの間で気持ちのズレみたいなものも生じていそう。
考えだすとキリがなくて、恥ずかしながら、不安に押しつぶされそうになっている。
正直「もう戻れないかも」と思ってしまう。
だけど、職場に「辞めます」と申し出るのもちょっと早すぎる気がして。
というわけなので、このままイケイケどんどんで自粛解除の波に乗っかっていくよりは、わたしは「まだ終わってない」と思って後ろの方から様子を見ているぐらいの方がいいのかもなと思っている。
もちろん、また緊急事態宣言下に戻りたいとかそういうわけではないんですよ。
ただ、上手な戻り方を慎重に考えていかないと、また心の具合がおかしくなってしまいそう。
なかなか難しいものです。
今の自粛生活だって、息が詰まりそうでしんどいって思ってるのにね。