あてもなく

誰かへの手紙

やっぱり外には出られない……かも

もうそろそろ働きに行きたいなあ、と思って、家族にもそのように話しました。

反対もされませんでした。

 

が、いざ「働きに行こう」と思っていろいろ考えはじめると、急に細かいことが気になるようになった。

 

テレビを観ていたら、スタジオにいる出演者の数は最低限に絞られて、お互い広い間隔(ソーシャルディスタンス)を取って席に着いている。

以前はスタジオに来ていたレギュラーの出演者は自宅や別室からからテレワーク出演をしていた。

過去には考えられなかったことだけど、テレビは手探りでどうにか安全を確保しながら働く方法を模索している。それってすごいことだなあと思った。

テレビの人たちがそこまでの「行動変容」を見せ進化を遂げつつある一方で、わたしのバイト先はまだ、環境が変化しているとは言いがたい。

カウンターの内と外はビニールのカーテンで区切られているという話だけど、お客様と直接接触する場面はたくさんあるし、カーテンの内側の従業員は十分なソーシャルディスタンスが取れる環境ではない。

カーテンのおかげで、むしろカウンターの内側は換気が悪くなってるかもしれないぐらいだ。

近い距離で声を掛け合いながら連携して働く仕事だし、フロアのスペースそんなに広くない。レジの機械や、ドリンク用の氷をカップに入れるのに使うスクープなど、道具類もみんなで使い回すしね。

 

「食料品の販売」という仕事自体はエッセンシャルワークなのでお店は緊急事態宣言の中でも毎日きちんと営業を続けており、コロナ以前よりも多くを売り上げている状況だというけれど、わたし個人はエッセンシャルワーカーではない。

エッセンシャルワーカーではないわたしが、今、「家に居るのがつまんなすぎて辛い」というだけの理由でノコノコ働きに出るのはどうなんだろう。

せっかく夫や子供がテレワークやオンライン授業で外出を控えているときに、なんでわたしがわざわざ危険な職場に出向く必要があるのか。

 

なんかそこまで考えると、もう「バイト行っちゃお」っていうのもワガママに思えてしまって。

だから、やっぱりわたし、バイトに行くのは無しにしようと思います。

幸い、まだバイト先には何も言ってないので、このまましれっと休みを続けるだけで済みそうです。

 

さて、だからといって、今まで通り部屋で我慢してる生活を続ける事は別のリスクになると思うので、やはりこれから代案を考えていかなければいけないかなと思います。

今この時期にわたしに新しく仕事を依頼してくれるような人や会社は絶対ないと思うので、わたしがやらなければならないのは、仕事ではない何かだ。

仕事じゃないのは残念だけどこの際仕方がない。

とりあえず、ゲームと読書と動画のような受け身のものではなく、もう少し能動的な何かを。

どうにか見つけて泥沼から脱出しなくては……。