前回の続きです。
晩になって「今日おたくのお子さんたちから電話もらったよー(知ってた?)」ってなノリのやわらかな「ご報告」ベースの文章をぽちぽち書いて、妹にLINEで送ろうとしていたときに、妹の方から先に連絡があった。
今日子供たちが何度も電話してしまったようで、迷惑だったのではないでしょうか、ごめんなさい。
なんか怪しい雰囲気は感じてたけど、別室で仕事をしていたので確認できずにいました。
まさかそんなことしてると思わなくて……
と。
「子供たち、まだ電話にお金がかかるって知らなかったの(ズコーの絵文字)」とのことで、通話料はやはり普通に発生する契約のよう。
「通話料はお姉ちゃん(姪っ子)のお小遣いから払わせるから大丈夫」
とのことだけど、わたしとしては、そこまで気が回らず、もらった電話でのーんびり会話に付き合ってしまったことが心苦しくて仕方がない。
わたしの方からは、
電話をくれたことはとてもうれしかった。
子供を見ながら在宅勤務なんて大変だと思うし、わたしが話し相手になることで少しぐらい力になれるならそれも良いかと思った。
ただ、通話料のことまで気が回らなかったのは申し訳ない。
それは大人であるわたしの方がちゃんと気付いて教えてあげるべきだったのに。
というようなことを伝えた。
とりあえず、そんなわけで電話攻撃は昨日1日だけの事故で終わったのでした。
姪っ子たち、きっと両親から怒られたと思うんだよね~。
電話料金も払わされるんだ。
妹曰く「金額の問題ではなく、お金がかかったことを実感させることが大事」という教育上の方針のようなので、わたしはそれ以上は何も言えないけれど。
ただ、思うのですよ。
姪っ子たち、そんなに悪くなくない?
そりゃ、電話のマナーとか料金のことをちゃんと教えてもらう前のおチビさんだからいろいろむちゃくちゃだったけど、そんなのも本当なら「追い追いゆっくり」学ぶはずだったのだろうし。
なにしろ、色んな事をゆっくり学ぶ機会もないままいきなり放置されたのだから。
子供たちだって被害者なんだと思うのですよ。
保育園に行けなくなった弟の面倒も、実質、低学年のお姉ちゃんに押しつけられてたようなもんだしね。あれは大人が面倒見るのだって大変だよ?
本来であれば、姪っ子は学校に行って年相応の教育を受け、同年代の友達と交流しながら色んな事を学び、ぐんぐん成長する時期なのに。
親はテレワークに縛られており、十分にケアも受けられない。
そう考えると不憫で仕方なくなった。
もちろん、彼らの両親である妹夫婦も全然悪くない。
これまでは、妹一家には保育園があり・学校があり・いざとなれば実家の両親を頼ることもできたし、近所の人たちとも助け合ってうまくやっていた。
しかし、コロナはこの「誰かに頼る」とか「助け合う」という人間最大の必殺技を封じるひどい災禍だった。
子供たちの世話をすることも、社会の一員として働くことも、何一つ人に頼めないまま全部自分たちで背負って、どうやって生きて行けというのだろう。
色んなご意見もあると思いますが……この経験を踏まえてあえてわたしが今の気持ちのままに意見を言うと。
このまま休校を延長するのは無理があると思う。
一刻も早く、学校や保育園幼稚園など子供の生活と教育を預かる場を復活させるべきだ。
その上で、大人たちは、今まで通りテレワークや時差出勤、あるいは部分的な営業の自粛なども続けながらなるべく人と人との接触を減らす形で働けばよい。
「子供を家で過ごさせる」という負担がなくなれば、テレワークでの働きやすさも改善するし、出勤と在宅を上手に組み合わせてもっと柔軟に経済を動かすことができるようになるのではないだろうか。
だけどもし、どうしても学校を開くことができない、というのであれば。
子供の面倒を見る立場の人が仕事をしなくても生活ができる補償と、一旦仕事から離れてもまた後から同じ仕事に戻れる保証を与えなければいけないんじゃないですかね。
そういうことじゃない?
何にもできないんですかね、ほんとに。