あてもなく

誰かへの手紙

やっぱりめちゃくちゃ困ってるじゃん 共働き子育て家庭の現状(前編)

自粛の日々。

しんどいなーと思うことや不安に思うことはたくさんあるし、この生活がいつまで続くのかと考えるとどんよりした気持ちにもなる。

だけど、わたしの自粛生活など、かなり呑気でラクなもんなんだと思わされる出来事があった。

 

わたしには妹がいる。

結婚して実家から遠く離れた地で暮らしているわたしと違って、妹は実家から電車で気軽に行き来できるほどの距離で家庭を持って生活している。

夫と共働き、子供は二人で小学校低学年と保育園児の姉弟。

 

昨日、その家の上の子(わたしにとっては姪)から電話がかかってきた。

特に大事な用があるわけでもなく、なんかただヒマなのでおしゃべりしたいというような様子である。保育園児の弟(甥)も時々謎のシャウトをしながら乱入してくる。

とりあえず、要領を得ないなりに会話をしながら様子を探ってみると、

 

  • お母さん(わたしの妹)は今日はおうちでお仕事をしている
  • 今週から「えんりょしてください」と言われたので弟は保育園に行ってない
  • お母さんは「かいぎちゅう」だから別の部屋で遊んでてって言われた

 

という状況であることがわかった。

姪っ子の方は小学生なので、3月頭から休校のためずっと学校に行っていないのは知っていた。姪っ子は一人で留守番するのはちょっと難しい年頃ではあるが、さすがに実家の親はそこそこ高齢のため今の状況で子供を預けるわけにもいかないので、妹夫婦が交代で在宅勤務や年休を使いながらなんとか1日も子供をひとりにすることなくこの1ヶ月半ほどを過ごしてきたという。

ここまでは、直接本人から聞いたわけではないが、たまに用があって実家に電話したときに親からなんとなく聞いていた話であった。

幸い、これまでは下の子を保育園に預けることができていた。

そこそこ分別のついた小学生の女児がひとりであれば、家にいてもなんとか仕事はできる。

 

ところがここへきて、保育園が「えんりょしてください」と言ってきた。

 

www.nikkei.com

 

ニュースを検索してみると、出てきたのはちょっと古い4月10日の記事。

 

新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を受け、発令された7都府県で保育園の休園や登園自粛要請が広がっている。東京23区と政令指定都市計33市区のうち、2割超は9日までに休園を決めた。6割超は登園の自粛を要請する。共働き世帯の親らは「明日からどうすればいいのか」と対応に苦慮している。

 

この記事が出た時点では、妹一家が住んでいる地域はまだ運営継続となっているが、それから2週間ほど経っているので方針が変更されたのだろう。

 

言っちゃなんだが、件の保育園児(4歳男児)は、その年頃の子供の中でもめちゃくちゃ元気なほうのサル男児である。(平常時であれば褒め言葉)

帰省でたまに会うだけだけど、彼が家にいる状態で仕事などまともにできるわけがないとわたしも思う。

 

さて。

午前中はそうやってかれこれ15分ほど、とりあえず「ウチに電話を掛けているこのひとときだけでも子供たちが静かになるのであれば、妹は助かるのかもしれないな」と思ってその姉弟の相手をしていたのだけれど、午後になると、また電話がかかってきた。

ていうか、昼食を作っている間にも着信があったみたい。気がつかなかった。

 

出てみると、話としては朝に聞いたのと同じだ。

とにかくヒマだけど親の邪魔をするわけにもいかないからこちらにかけてきている。

その子たちの母親はまたもや「かいぎちゅう」だという。

とりあえず、また15分ほど相手をして電話を切った。

 

その辺りで、なんとなく気になってくる。

 

「妹は、自分の子供たちが姉に電話をかけていることを知っているのだろうか」

「通話料は大丈夫なのだろうか」

 

電話は、姪っ子が小学校に入学したときから持たされているキッズ携帯から掛けてきている。もし通話料定額プランなどに契約しておらず普通に通話料が発生しているとしたら、一般的な通話料って30秒20円ぐらいだっけ。

これまでに累積で30分話したとして既に1200円もかかっている計算になる。

普通に考えて、キッズ携帯で通話料定額プランなんか入らないよねえ。

親子間は通話無料だとしても、別家庭の叔母ちゃんに通話料無料で電話できるわけがない。

きっと子供たちはそれを知らないのだ。

 

自分自身、最近はLINEの無料通話ばっかりで通話料がかかる電話をしてこなかったからすっかり忘れてたけど、携帯電話での通話ってホントは高いんだよね。ヤバい。

 

その後も姪っ子の番号から何度か着信があった。いわゆる鬼着信レベルになってきた。

だけど、それから先は電話に出ないことにした。親が家にいることはわかっているのだから、非常事態ということは考えにくいし。

電話代が心配なのもあるけれど、こう何度も電話をかけられて子供たちの相手をするのは正直しんどい。こんなわたしだって、限りなくヒマというわけでもないのだし……。

 

ちびっ子から「叔母ちゃんはお仕事してないの?」って言われるのも、悪気が無いのはわかっててもちょっと心に来るんですよ(心が狭いw)

 

妹にタレコミ連絡を入れるかどうかは迷ったけれど、

 

「お母さんのおしごとは5時半までだって」

 

と子供たちが言っていたので、とりあえず着信を無視しながら晩まで待つことにした。何度か無視しているうちに着信は入らなくなった。

おしごとが終わるという5時半を過ぎるとちょっとホッとした。 

 

長くなってきたので一旦ここまで。後半に続きます。