わたしが朝ご飯に作るおかずの第1位はベーコンエッグだ。
フライパンにベーコンを敷いてその上に卵を割って、フタをして中~弱火でじっくり焼く。黄身が半熟に出来ると自分的には成功。
もし黄身が完全に固まっちゃっても、まあそれなりに美味しいからOK。そんな感じだ。
それで、もうかれこれ10年?いやもっと?作り続けてきたのだけれど、ここ最近めちゃくちゃ失敗するようになった。
黄身が半熟になる前に、ベーコンが焦げるのだ。
焦げて、フライパンにこびりつく。
その理由がずっとわからなかった。
火加減を間違えたのだなと考えて、日々弱め弱めにと気を付けながら作り続けてきたのだけれど、何回やっても失敗する。
フライパンが悪いのかと思って買い換えてみたが改善しない。
それが昨日、やっとその原因に思い当たった。
ベーコンのせいだ。
コロナ禍の影響で、わたしは利用するスーパーを変えた。
以前利用していたスーパーのベーコンと、今利用しているスーパーのベーコン、同じ「ベーコン」という名前なのだけど全くが違う物のようなのだ。
昨日は以前利用していたスーパーに行ってきた話を書いたが、実は、そのスーパーに行った最大の理由は、前に愛用していたベーコンを買ってきて違いを確かめたいと思ったことなのだ。
ところが、せっかく行ったスーパーでそのベーコンが品切れだったからガッカリである。
旧ベーコンが手に入らなかったので具体的に原材料を見比べて検証することができなくなってしまったが、とりあえず「焦げる原因」について考えてみたい。
登場キャラクター
旧ベーコン
以前利用していたスーパーで取り扱われていた商品。
「鎌倉ハム村井商会」というメーカーの品。(ただし、「鎌倉ハム」ブランドのシールは貼られていない、スーパーオリジナルのOEM的な品だった)
高品質にもかかわらず100g138円(税抜)と格安。真空パックになっており、かなり日持ちがする。
淡いグレーがかったピンク色。高級ベーコンってこういう色よね。
失敗しないベーコンエッグの主役。
新ベーコン
現在利用しているスーパーで扱われている商品。真空パックのメーカー品ではなく、他の精肉と同じようにプラスチックのトレイにラップを掛けられた状態で量り売りされているもの。お値段は100g149円(税抜)で、まあベーコンってそんなもんかなという価格。
わかりやすいピンク色。
ベーコンエッグを作ると必ず焦げるのが悩みのタネ。
原因1 厚みの違い
本当は並べて写真でも撮りたかったのだけど。
旧ベーコンが手に入らなかったので記憶を頼って書くが、どう考えても、新ベーコンは旧ベーコンに比べて薄っぺらいと思う。
薄いから、当然火が通りやすいし、加熱が進みすぎると水分が飛んで固くなってしまう。
旧ベーコンで作った時は、ベーコンから肉汁が出て自然と蒸し焼きのような状態になっていて、美味しかった。当然フライパンにこびりつくようなこともなかった。
本体の厚みと、あとはベーコン自体が保有している水分の量がかなり違うのかもしれない。
原因2 味付けの違い
新ベーコンは、旧ベーコンに比べて甘みが強い。上記写真の原材料でも、肉の次に「糖類」と書かれているぐらい甘みをつけてある。糖の種類は「粉あめ」と「ブドウ糖」。
一般的に、糖分を含んだものは焦げやすい。新ベーコンが焦げるのは、糖分によるものだと思われる。
旧ベーコンにも多少は糖分は添加されていたかもしれないが、それほど強い甘味は感じなかった。おそらく新ベーコンに添加されている糖分の量と比べればだいぶ少ないのではないかと思う。
対策
というわけで、最近のベーコンエッグの失敗はベーコンの違いによるものだと判断しました。が、旧ベーコンは品薄により当分手に入らないので、今後もベーコンエッグを食べたいと思ったら新ベーコンを作って作るしかない。
そこで対策。
卵に火が通る前にベーコンが焦げてしまうという現象なので、加熱時間を工夫するしかない。
つまり、ベーコンと卵を別々に焼くってこと。
ベーコンをフライパンで軽く炙ったら皿に取っておいて、その後、卵を目玉焼きとして焼く。焼けたらベーコンの上に盛り付ける。これで一応なんちゃってベーコンエッグの完成だ。
あともうひとつ、「ベーコン本体に含まれている水分量が少ないかもしれない」ということがあるので、焼く時に少し水を加えてやるのも効果がありそうだ。きっとベストの水加減とかいろいろあると思う。
前者の方が確実そうだけど、ベーコンと卵を別々に調理するのはなんか料理として別モノという感じがしてちょっと納得がいかない。
後者がうまくいく方が気分的にはうれしいなあ。
とりあえず、こんど両方試してみて、また結果を報告したいと思います。