ずっと気になってたけど、話がややこしすぎて言及できなかった話題について、勇気を出して触れてみようと思う。
胸の大きい女性を起用した広告について炎上するという案件が昨年の秋頃からなんとなく続いている。どっちが正しいとか間違ってるとかそんなことはわたしにはわからないけれど、わたしなりに思うことはたくさんあるので、ここらでちょっと自分の考えをまとめてみたいと思った。
とりあえず、炎上した2件について、どの話か明確にしておく。
- 宇崎ちゃんの献血ポスター
- 求人広告に使われた、茜さやさんのフリー画像
わたしは、どっちの広告についても「やだな」と思った方のひとりである。
まずは、わたしのこと
わたしは、大きな胸の持ち主である。Gカップの下着を使用している。
常に胸が目立たない服装を心がけてきたので、リアルな知人でわたしのことを「胸が大きな人」というイメージで捉えている人はあまりいないのではないかと思う。
どちらかというと、誰かの貧乳自虐ネタに「ね!そうだよね!」と仲間のように相づちを求められるぐらい、胸がないと思われている方である。
Gカップでそんなことある?って思うかもしれないけど、そんなことはあるのだ。
わたしはそれぐらい、胸をひた隠して生きている。
ひた隠して生きてきたおかげで、胸のことで嫌な思いをしたことはない。
というか。なぜそこまで隠して暮らしているかというと「嫌な思いをしたくないから」であるし、胸を隠しておかないと嫌な思いをするだろうなと予感させるような材料は世の中にたくさんあふれていると思うから。
胸が大きいことで嫌な思いをしそうなこと
宇崎ちゃんのポスターが世に出るさらに1年ぐらい前、こういったものがTwitterでたくさんリツイートされたのをたまたま見た。
便利そうなコンビニやな🤔 pic.twitter.com/GJdhUelGdO
— 神戸高崎 (@KP_takasaki) 2018年10月22日
ニュース映像をキャプチャした画像。
ツイート自体は「便利そう」というだけの内容であるが、このツイートにぶら下がっている反応の9割以上が「胸」についての言及であった。
「胸にしか目がいかない」
「胸が気になって内容が頭に入ってこない」
「絶対狙ってるwww」
わたしもこのモデルさんと同じぐらいあると思う。
だけど、絶対にこんなニットの服は着ない。なぜかって、それはこの反応を見ての通り。
胸を隠しておかないと話を聞いてもらえなくなるからだ。
このモデルさんは、
「駅ホームの無人の売店では、こんな風に簡単に買い物ができるんだよ」
ということを実演したまでだ。
だけど、そのことは「内容が頭に入ってこない」と無視される。
それがまるで「粋」な態度であるかのように。
元ツイに関しては、胸を無視して「便利そうなお店」とまっとうな感想を述べる「無粋さ」を笑いに変えるという手法だと考えられる。
結果として、この情報はたくさんリツイートされ、「胸にしか目が行かない」と言われながらも、とあるJRの駅に実験的な店舗が存在しているという本来の情報もついでに広く周知される結果とはなった。だから広告の効果はあっただろう。
それを指してまた「絶対狙ってるよねwww」と笑う。
本当に「狙って」いたのかどうかは、わたしにはなんとも判断ができない。
だけど、この現象について言えることは、
「胸が大きな人が何か情報を伝えようと思っても、胸のせいでその情報をまっすぐ受け取ってもらうことができなくなる」
「本来の伝えたいこととは関係の無い”胸”ばかり注目されて、しかもそれを”狙っている”といわれる」
ということだ。
わたしは、そういう風な扱いを受けたくない。ちゃんと話を聞いてもらいたい。
だから、胸を隠して生きている。
今のままの環境では、胸が大きい人の発言や行動は、そのままの意味で受け取ってもらうことが難しい。
なかなか絶望的なことではありませんか。
今日のまとめ
わたしは、広告等で人の目を引くためにあえて胸の大きな女性の画像を起用することは、その絶望を助長する行為だと思う。
公の場で「胸にしか目が行かないw」などといった反応を表明することが当たり前に行われて、是とされていく限り、胸の大きな人間が話を聞いてもらうためにとりあえず胸を隠さなければならない状況は解消されない。
だから、わたしは、まずは広告などにおいて「人目を引くために大きな胸を利用する」ことが気軽に行われる風潮がなくなればいいのにと思う。
今日は、ここまで。
続きはまた書きます。多分。