あてもなく

誰かへの手紙

なぜ他人のモヤッとする話に吸い寄せられてしまうのだろうか

LINEを開くと、最近のメッセージ一覧の上に広告や「LINE NEWSからのおすすめ記事」のようなものが表示されることがある。

多分、「おすすめ記事」はわたしの年齢性別や、過去にわたしが読んだ記事の傾向に基づいて選ばれたものが表示されているのだろうけれど、そこにはやたらと家族関係悩みや「体験談」という名の愚痴のようなものが綴られた記事が多い。

そして、わたしもタイトルに釣られてつい読んでしまうのだから、LINE側からすればわたしはまさに「狙い通り」の動きをしているのだろうなあと思う。

 

それにしても、この体験談というのは散々手垢がついたような内容の「悩み」ばかりで、しかもオチがないので読み終わるとほんっとモヤモヤする。

こんなモヤッとするような記事ばっかどこが集めて出してるんだ?と不思議に思い、提供元を調べてみた。

 

mainichigahakken.net

 

読んでみると、よくある「人生相談」の「相談者」の部分だけが書きっぱなしになっているような「体験談」のオンパレードなのだ。

普通、こういう文章というのは「先生の回答」とセットでやっとコンテンツとして成り立つものだと思うのだ。

ネットであれば老舗の「発言小町」のように読んだ人が感想やアドバイスを書き込んだり議論できるようになっていれば、それらも合わせて読むからなんとなく「ためになった」ような気になるかもしれない。

もしくは「回答」がないのであれば、テレビ番組の「スカッとジャパン」のように、最後に救世主が現れて悪者がぎゃふんと言わされるというカタルシスまで本文に含まれていないとちょっと難しい気がするのだけれど。

 

ちなみに、今日わたしが引っかかったのはこちら。

mainichigahakken.net

 

旦那さんがドケチすぎて困ってるんだって。まあ、それ以上に情報はないんだが。

そして、このサイトの体験記は一事が万事この調子なのだ。

ただただ「こんな嫌な人がいてこんなことするんですよー、嫌だと思いませんか~」という文章を集めて何がしたいのだろう。

毎回、リンクを踏んでは「しまった!」ってなる。

釣られる自分が本当に悔しい。

 

ちなみに、どういう会社が運営しているかというと、こんな感じ。

【会社概要】 株式会社毎日が発見
【所在地】 〒102-0071 東京都千代田区富士見1丁目6番1号 富士見ビル 7階
編集部 TEL. 03-3238-5473 FAX. 03-3238-5811
MD課 TEL. 03-3238-5470 FAX. 03-3238-5812
【設立】 2009年7月1日
【資本金】 1億円
【代表取締役社長】 三宅 明
【資本構成】 KADOKAWA80% 千趣会20%
【事業内容】 シニア向け定期購読誌「毎日が発見」の出版事業
および通販カタログ「毎日が発見ショッピング」などによる
シニア向け通販事業

 

サイトの説明によると

 

f:id:atemonaku:20200218172154j:plain

 

だそうです。

「体験記」は多様な個人の経験や感想を共有することを目的としている、とあるが、一般に広く投稿を呼びかけている様子はなく、多分ライターさんが書いてそう。

 

毎回「しまった」と思うのにタイトルに釣られてしまうのは困ったもんである。

わたしも結構人の悩みが好きなんだろうなあ。

頼むから、「悩み」を載せるなら何らかのカタルシスもセットでお願いします……。