あてもなく

誰かへの手紙

魔法の杖を振るために必要な、MPについての話

先日紹介してしまったモヤッとする話。

うっかり紹介してしまっただけに、なんだか気になって未だにいろいろ考えてしまう。

 

mainichigahakken.net

 

これね。

LINE経由で見たときは本文しか見られなかったんだけど、公式サイトで見ると下に読者から寄せられたコメントも読めることがわかる。

しかし、このコメントが、たとえばわたしが普段からウロウロしているTwitterとかはてなブックマーク界隈で見かけるのとは(悪い意味で)少し毛色が違ってちょっとした地獄のようだった。

まあそもそも、ライターさんが書いたような体験談風記事に本気でレスをつける感覚はちょっとまともじゃない気もするので、そっ閉じでいいと思います。

(あえてここでは紹介しないけど気になる人は見てみてね☆)

 

で、まあ、この記事にマジレスするつもりはないのだけど、先日書いた記事と関連させて、ひとつだけ思ったことを書いてみる。

 

www.atemonaku.com

 

 

この記事では、

家族はうちのタンスを「開けば必ず使いたい物が入っている魔法のタンス」だと思っている。シャンプーやハンドソープは「使っても使っても絶対減らない魔法のボトル」に入っているし、クルマは「いくら乗ってもガソリンが減らない魔法のクルマ」だ。

そんな、魔法が掛かったかのような暮らしができるのは、わたしが名もなき家事を知らない間にコツコツ片付けているおかげである。

というようなことを書いた。そして、こうまとめた。

その仕事は魔法の杖を振るような素敵なものではなく、ひたすら地道で大変なことだけど、それはきっと家族を幸せにする大事な仕事だと思う。

 

そのときに、ひとつだけ書き忘れたことがあるなあ、と思って。

それは、わたしが魔法の杖を振るかのような動きができるのは、何も心配しなくても毎月ちゃんと生活費が振り込まれる魔法の銀行口座があるからなんだよ、ってこと。

魔法の銀行口座は魔法の原資。RPG的に言えば、MPです。

 

もし、その口座からお金を使うときにいちいち夫にお伺いを立てたり、すごくお願いをしないといけなかったり、使い道についてごちゃごちゃ言われたり、そこにお金を入れるために自分も主として働く責任があるとか言われたりするんだったら、それはもう魔法の口座ではないから、やっぱりわたしももう魔法の杖は使えないんだよね。

逆にわたしが家族に名もなき家事をごちゃごちゃ負担させる人であったなら、やっぱり夫だって自分の稼ぎの使い道にはごちゃごちゃ言いたくなるでしょう。

卵が先か鶏が先かの話だけど、要は、魔法の杖は魔法の口座によって成り立つし、魔法の口座は魔法の杖によって成り立っているのです。

 

上記の「体験談」の主人公の女性は専業主婦だという。専業主婦ということは、もう、完全に魔法の杖を振ることだけが本業だ。

魔法の銀行口座ありきでないと職業として成り立たない。

なのに、その家の夫は、魔法の銀行口座にお金を入れない。

つまり、魔法の原資(MP)を補充することなく、魔法の杖だけ振るうことを求めてるってことだ。

それってね、夫が妻という人の存在自体を「搾取」してるのと同じことなんだよ。

「好きなようにお金を使いたいなら、自分で稼げば良いじゃない」って話じゃないと思うんだよね。

 

その辺のところがあまり認識されないまま、なんとなく共働きが当たり前みたいな世の中になってしまった感があって、それについては少し危機感を感じている。

 

なんかまとめるのが難しくなってきちゃった。

また時間があるときゆっくり考えて改めて書きたいと思います。