いわゆる魚肉ソーセージ。
4本入りで129円(税別)というかなりリーズナブルな商品だ。
ウチでは時々作る献立の時だけ使うのでたまに買います。
これ、開封するのが難しくて地味に嫌いだったんだよね。
それが今日たまたま使おうと思って、前に買った残りの1本と、つい先日追加で買った新しいパッケージからの2本を出して並べてみたら、大きく変化があることに気がつきました。
上が旧パッケージで、下が新パッケージ。
旧パッケージには、矢印がいっぱい並んだ赤いテープのようなものがついているけれど、新パッケージにはそういう部分がない。
この、旧パッケージにある赤いテープ。
これ、開封するときに使う仕掛けのようなもので、ご丁寧に「めくっテープ」という名前が付けられている。
ロゴに(R)のマークがついていて、登録商標であることがわかる。
外装の裏側には使い方も書いてある。
だけど、これが大変難しく、説明書に書いてある通りに開封できたためしがない。
いつも一応「めくっテープ」から開封を試みるものの、中途半端なところでちぎれて最後はキッチンばさみの世話になる羽目になるのだ。
その頃にはソーセージの表面もガビガビに傷ついていてなんだか美味しくなさそうになっている。
わたしはこの機構が大嫌いで、魚肉ソーセージが家族の好物でさえなければ関わりたくないぐらいだった。
ところが。
新しく買ってきたものには「めくっテープ」がない。
いやいや、どうやって開けるねん、と思ったらこのとおり。
あらっ、便利!
実際開けてみたけどこれが大変スムーズで、好きなところから切り目を入れてピッと引っ張ったらトゥルンと剥けるではないですか。
細かいことだけど、こんなに便利なのに「ラクあけ」には(R)マークがないのね。
旧パッケージの写真をもう一度見てみると、「New!めくっテープ(R)」との表示があり、「めくっテープ」には試行錯誤の跡がある。確かに、もう10年以上は使い続けていると思うけど、わが天敵の「めくっテープ」も、昔はもーっともっと開けにくかった気がする。
制作側は、ずいぶん長い間「めくっテープ」を改良することでさらなる開けやすさを追究したようだけど、結局、めくっテープを手放すことで開けやすさの最終形にたどり着いたのだなあ。
と思うと、少し切ないような気持ちになるのだった。
魚肉ソーセージ製造元の周辺にはパッケージについて考える仕事の人がいて、その人たちは「まあ、こんなもんか」などと諦めたりせずに、日々開けやすさを追究してくれてたりするんだよね、ということに気付かされてちょっと感動してしまった。
家の中を見回しても、いつも微妙に「不便だなあ」と感じているのに、思考停止してそのまま使い続けてしまってる場所とか、ないですか?
ウチはわりとあるような気がする。
「まあ、こんなもんか」に陥らず、いつもまっさらな目で使いやすさを考えるのって、日々の生活に置いても大切なことかもしれない、と思ったのでした。おしまい。