先日、昼のテレビを見ていたら、節約についての特集をやっていて、節約の達人みたいな主婦の方が
「1週間分の献立を決めてから買い物に行くと、余計な物を買わずに済むよ」
みたいなことを言っていた。
その人は、週間スケジュールを書けるかわいいノートを使って献立を作り、それを持って買物に行くということだった。
わたしも1年ほど前から似たようなことをしていたので、
「やっぱそうだよねー」
と、ひとりドヤ顔でそのテレビを見ていた。
ただし、わたしの場合は普通の大学ノートにざくざくと線を引いて走り書きをしているだけなので、人様に見せられるようなかわいいものではない。
献立を決めて必要な物をまとめて買いに行くと節約になるというのは全くその通りで、そうする前よりずいぶん家計費が抑えられるようになったと思う。
だけど、それ以上に
向こう何日か分の献立がまとめて決められているのは精神的にラクだ
というメリットがある。
予定は往々にして狂うものなのであまり厳密に守る必要はないけれど、とりあえず決まっていれば、「今日、何を作ろうか……」と頭を悩ませる必要がないのでとても気がラクなのだ。
ただ、献立を考えて買物に行くという作業をしなければならないその日はとても憂鬱だ。4~5日分の「今日、何を作ろうか......」がまとめて襲ってくるのは恐怖でもある。
さて、テレビの人はきっちり1週間分決めて週1で買物に行くと言っていたが、わたしの場合はだいたい4日、長くても5日分ぐらいで区切って買物に行くようにしている。
週1と決まっている方がラクじゃないかと思うかもしれないが、意外とそうでもない。
というのも、
- 1週間分だとさすがに荷物が大きくなりすぎる
- 1週間先まで食材を持たせるためには下処理が必要
という問題があるからだ。
1について。
わたしは買物にはクルマを利用するが、我が家はマンションなので駐車場から家まで荷物を持って少し歩く必要があるし、立体駐車場なので荷物をクルマに置いたまま何回かに分けて運ぶというのにあまり向かない(いちいち機械動かしてクルマを出さないと荷物の出し入れできないもん)
それで、わたしが両手で買い物袋を提げて帰ってこられる量ということで試行錯誤した結果、せいぜい4~5日分が限度、というところに落ち着いた。
2について。
テレビの人は買ってきた食材をその日のうちに調理して、後日の献立に備えて冷蔵庫で保存しておく「つくりおき」という技を節約術の一環として実践していた。
これによって、食材の消費期限を延ばすこともできる。
逆に言えば、買ってきたまま冷蔵庫にただ入れておくだけだと1週間先まで食材がもたないということだ。
だけど、個人的な感覚としてわたしは「つくりおき」というのがあまり好きではないのだ。
好きじゃない、というのは本当にそれほど根拠がなくただ感覚の問題として好きじゃないだけなんだけど、一応屁理屈を述べておくと、
第一に、その日に食べる献立の調理以外に別の日の分の調理までするのは疲れる。
第二に、つくりおきしたものがちゃんと食べる日まで安全で美味しく保存できるか自信がない。
テレビの人はわたしよりもたくさん働いている主婦の方だったので、勤務日はあまり調理に時間が取れないから休日にまとめて作業を済ませておくのが却ってラクということもおっしゃっていたが、わたしの場合は毎日その日のご飯を作る時間ぐらいはあるので、前倒しで頑張っておく必要がないのだ。
また、前倒しで作っておいたものが、冷蔵庫で何日も待っているというのが衛生面で信用できない(自分の調理環境の衛生レベルにそれほど自信がない)ので、どうしても当日調理の方が安心だと思ってしまう。
作り置きは面倒だけど、とりあえずお肉を冷凍しておく、ぐらいはするかな。
という感じで、まとめ買いは4~5日が限度かなというところに落ち着いた。
こういう献立にしようと決めて買物に行っても、狙っていた野菜が高騰していて変更を余儀なくされることもある。特売につられて急遽別の食材に置き換えるということもある。その辺りは臨機応変に。
少なくとも、スーパーをウロつきながら献立を考えていた頃に比べれば手間も家計も節約出来ているので、この試みはかなり良い物だと実感している。
というわけで、家庭の状況に応じて向こう何日か分の献立をまとめて決めておくことをわたしもおすすめしたいと思います。