あてもなく

誰かへの手紙

「働きたい、頑張りたい」だったわたしが最近そうでもなくなった理由(1)

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もうパートなんてしたくない

今年の1月にお茶したきりご無沙汰していた友人から、先日、久しぶりにLINEが届きました。

彼女はクレジットカード会社でパートをしていた時の同僚で、退職後も時々連絡をとってお茶などしている間柄です。わたしは退職してから1年半ほど経ちましたが、彼女はまだ同じ会社でパートを続けています。

 

メッセージの内容は、

「新しい仕事はどうですか? ウチの会社の同じ部署でパートの増員をするので募集をかけているよ。よかったら、戻ってこない? また一緒に働きたいです」

とのこと。当該求人が掲載されているサイトへのリンクも添付してくれていました。

 

1月にお茶したとき、わたしは新しい事務のパートに通い始めたばかりでした。そのときはこんなに早く辞めてしまうとは夢にも思っていなかったし、職場の愚痴を言った覚えもないけれど、今になって「新しい仕事はどうですか?」ときて、またカード会社に戻ってこないかとの話を持ってくるとは、なかなかの勘の良さです。

 

昨年の12月あたり、事務の仕事を求めて就職活動していた頃なら、もしかしたらこのお話、もう少し具体的に考えてみたかもしれません。

ですが、今のわたしはもうカード会社に戻るつもりはありませんし、そもそも拘束時間の長い事務のパートの仕事に就きたい気持ちもなくなってしまいました。

今は週2回、4時間のシフトでアルバイトをしているのがちょうど良いのです。

ですので、この件は丁重にお断りをしました。「またお茶しようね」と書き添えて。

 

まあ、末端のパートさんが「戻っておいでよ」と言ってくれたからといっても、実際に戻るとしたらちゃんと人事選考がありますから、そこで落とされる可能性もあります。だから、お断り、というのはちょっと違うかもしれませんが。

12月の時点ではかなりの意欲を持って就職活動していたわたしが、約3ヶ月の就労を経てすっかり働く気をなくしてしまったのには、いくつかの理由があります。

そもそも12月の時点でわたしはどうして仕事を変えてもっと働きたいと思ってしまったのか。

その辺から少し書いてみたいと思います。

12月のわたし

当時のわたしはファストフードのアルバイトに10~17時のシフトで週2~3回程度入っていました。休憩を入れて7時間も職場にいるというのは、わたしのいる店の主婦アルバイトの中ではかなり気合いの入った部類になると思います。

アルバイトを始めた当初は、どうせ働くのであれば職場の中で重要視されたいと思っていたし、自分は周りを引っ張っていくような人間でありたいと思っていました。(カード会社で働いていた時は、そんな風な立場であったと思います)

ファストフードのアルバイトであれば、会社のスキルアッププログラムに則ってより高い職位に昇進し、店を引っ張っていけるようになるべきだと、まあ大げさに言えばそんな事を思っていたわけです。

 

ファストフードのアルバイト募集サイトには、

「確実にステップアップできるトレーニングプログラムがある」

「成長を実感できる」

などという文言があります。

わたしもそのトレーニングプログラムに則ってきっちり成長していけばいいのだ、自分ならできるだろう、というぐらいの気持ちでいました。

 

しかし、蓋を開けてみるとそんな順調なスキルパスはどこにもありませんでした。

人手不足もあり、責任者がわたしに対して規定のトレーニングやスキルチェックを実施する時間を全く取れなかったため、わたしはいつまで経ってもキャリアアップすることができませんでした。それどころか、いつまで経っても初心者マークのまま、とりあえず邪魔にならない場所で細々とできる仕事だけやらされているような状態でした。

入社から半年ほどが経ったある日、気さくなお客様がわたしを指さして「新人さん入ってくれて良かったねぇ!」と店長に声をかけてくれたのがきっかけで、やっとわたしの名札についていた初心者マークを外してもらうことができました。店長ったら、お客様に言われるまで、入って半年にもなるわたしがまだ初心者マークを付けているということ自体すっかり忘れていたみたいです。

 

「トレーニングする余裕がなく放置された」と書きましたが、当時はトレーニングを受けさせてもらえるレベルにも達することができない自分にも問題がある、と思っていました。

飲食店の仕事はこれまでにやってきた事務の仕事とは全く違っていて、わたしは周りの人のやることを見て自分のものにする才覚も足りないような気がしたし、周りのスピードについていけない自分がよほどトロいのではないかと心配にもなっていました。

もっと勤務時間を増やしてしっかり通えば慣れて少しはましになるかもしれないけれど、軽作業とはいえやはり肉体労働なので、これ以上時間を増やすのは体力的に無理があるとも思いました。

  

でも、このままでは、自分はいつまで経っても”みそっかす”のままだ。

そう思ったわたしは、ついに決意したのでした。

 

「そうだ、事務に戻ろう」

 

それが、12月時点でのわたしの気持ちでした。

 

あらら、長くなってきましたので、続きはまた後ほど。