あてもなく

誰かへの手紙

イメージに合う仕事とは ファストフードなんて意外、って言われた話



今日は美容院へ髪を切りに行ってきた。

思えば、家族以外の人と会話をするの自体とても久しぶりなのだった。

 

そこの美容院は結構長いことひいきにしている店で、担当はオーナー店長。

何年ぐらい前から行ってるのかなーって思って調べてみたら、もう丸9年も通っていることがわかった。

わたしは、この店にたどり着くまでは結構コロコロと美容院を変えてしまう方だった。

美容院が定まっていなかった頃は毎回髪が伸びる度にどうしようかなあって定期的に悩んでいて、それが結構な心の負担になっていたのだけど、今はそれがなくてとても快適だ。

 

そういえば、以前わたしは「歯医者をすぐに変えたくなってしまう方で困る」って話を書いたと思うけど、歯医者と美容院ってちょっと似てると思う。

歯医者は今年になって新しいところに通い始めたけれど、歯医者も今度こそ長いお付き合いにしたい。

 

……と、話が逸れた。

 

その、付き合いの長い美容師さんの話。

付き合いは長いけれど、わたしは大体3ヶ月に1回ぐらいしか美容院に行かないのでコンスタントに通っても年に4回しか会わないぐらいだし、そんなに突っ込んだ話をするわけでもない。

ただ、その美容師さんって、普段他の人があまり言わないようなことを言うようなところがあって、わたしは美容院の後にちょっと普段はしない考え事をしてしまうことが多いのだ。

たとえば、いつも自分では「普通だ」と思ってやっていることを普通に話しただけなのに「面白いですね」とか「意外ですね」って言われてハッとするような。

その美容師さん自体の持ち味なのか、それとも、お互いに普段はあまり接しないタイプだからギャップがあるのかわからないけれど、自分の「当たり前」が崩される感じがわたしは結構好きなので今日も「来たな」と思ってちょっと面白かった。

 

今日は、わたしのバイトのこと、

「そのお仕事は、たびのひとさんぽくないですよね。イメージ的に意外っていうか」

って言われたんだよね。

人によっては、そんなこと言われたら失礼って思うかな。

なんかあの美容師さんが言うと、わたしは全然失礼に感じないからある意味面白いなあっていつも思うんだけど。

 

かれこれ9年のお付き合いなので、その間にわたしは専業主婦→その後2つほどの職場で事務員→また専業主婦に戻ってという変遷をたどっていて、それを逐一報告していたわけではないし先方も多分全部把握しているわけではないんだろけど、まあそれも踏まえて、今のわたしのファストフード店員という仕事は「ぽくない」と感じたのだろうと思う。

 

「そう、わたしも自分で”ぽくない”って思ってますよ~w」って返したんだけどね。

 

実際わたしもそう思う。

ファストフードの仕事はちょっとわたしっぽくない仕事だ。

ただ、わたしにはその仕事を選び、続けるための、かなり合理的な理由の積み重ねがある。だから「ぽい」「ぽくない」に関わらず、わたしその仕事をする。

 

もちろん、そんなことはいちいち人に説明して納得させる必要はないし、美容師さんもその「納得感」を求めてそんな事をいってるわけではなくて、印象で言ってるだけだから、

 

「ですよねー、ぽくないですよねーw」

 

で笑って終わりなんだけど。

 

それで思ったこと。

わたしはわりと自分の好き嫌いとかイメージとか先入観を一旦おいといて、いろんな理屈を積み重ねて「合理的」と判断した物を選んでいくことを「良し」として生きているんだけど、他の人は案外そうではないのかもしれない。

理屈や合理性を引っ張り出す前に、好き嫌いとかイメージとか「(自分で思う)自分らしさ」の範囲内で仕事やら持ち物やら暮らし方を選んでいく方が「普通」なのかもしれないな、と。

だから、人から見ればわたしの選択が「意外」に見えるのかもしれない。

その感想をそのまま伝えてくる人はなかなかいないので、そういう点で、その美容師さんは希有な人だなあってわたしは逆に思うけど。(もちろん悪い意味ではない)

 

わたしが「ぽい」仕事をしたければ、やはり一番は事務員だろうし、もし販売の仕事をするとしても、和菓子屋さんとかだったら「ぽくない」と言われることはないかもしれないよなあ。

ただ、条件を考えるとやっぱりそれらの仕事は今は「無理」なんだよね。

たとえば、事務の仕事なら平日の曜日の固定が厳しかったり拘束時間が長かったり。

販売の仕事だと、普通は土日出勤や遅番シフトが必須だったり。

そんな中でイメージ的に合わない仕事を排除してしまうと、わたしには出来る仕事がなくなってしまう。

だから、わたしは今納得してファストフード店員をやっている。

実際「ぽくない」仕事をしていると時々自分でも「違うなあ」って思ってしんどくなることはある。

ただ、イメージ重視で条件が合わない仕事を無理にするのはもっとしんどいということも知っているから今はこれでいいのです。

「条件」というのは、人生のステージによって少しずつ変わるから。わたしも、いつか「ぽい」仕事が出来るようになれたらいいな、ってことはいつも考えています。