先日ですが、子供が友達と遊んで外で夕飯まで済ませてくる約束をしていて、家ではわたしたち夫婦の夕飯だけ用意しておけば良いという日がありました。
うちはそれほど夫の帰りは遅い方ではないので、子供がいないからといってとくに夕飯が出来る時間を遅くして良いわけではないのですが、夕方になって子供が出かけていったことで、なんだか少しのんびりした気分になってしまい、急にスイッチが入ってちょっと大々的な片付けに手を出してしまいました。
片付けに夢中になっている頃に、夫から「今から帰る」と連絡が入ります。連絡が来てから実際夫が家に着くまで所要時間は大体1時間と少し。
片付けはかなり宴もたけなわの様相。
棚から出したものがリビングの床に散乱していて、このまま放置して夕飯作りを始めるわけには行かない状態でした。
結局、なんとか過ごせるリビングに戻す作業が終わったのが夫が帰る予想タイムの20分前でした。
普段どおりにご飯を作ったのでは到底間に合わない時間です。
ただ、そこまで時間を使い込んでしまった背景には、ある程度勝算があったのでした。
実はわたしはその日の昼間にスーパーでタレ漬けの味付き肉を買ってあったのです。
夕飯のメインはタレに浸かったお肉をただ焼けば良いだけなので、あとは副菜と味噌汁を作れば良いのです。
ご飯は冷凍のがあるので今から炊く必要はありません。
だから、頑張ればきっと間に合う!
手順(フル回転バージョン)
- 冷蔵庫の中からラップに包まれていた玉ねぎ1/4個を発掘、繊維に沿って薄切りにする
- 鍋に水を400ml、ほんだし適量、1.を入れて火にかける
- 冷凍庫に常備している油揚げから1/2枚だけ切り取って短冊切りにする
- じゃがいも小2個は洗って皮付きのままフタ付きシリコン容器に入れてレンジ800wで2分、ブザーが鳴ったら裏返して1分半加熱
- にんじんは先の方1/4ぐらいを、皮をむいて薄いいちょう切りにする
- ハム2枚を1センチ角ぐらいに切る
- 鍋の玉ねぎがいい感じに透明っぽくなったのを確認したら3.の油揚げを投入。しばらく沸騰させたら味噌をお玉に取ってだし汁にとかす→味噌汁の完成
- じゃがいもの加熱が終わったらシリコン容器から取り出し、かわりに5.のにんじんを入れてレンジ800wで1分加熱
- じゃがいもは皮をむいてボウルの中で潰しておく
- 8.のにんじんを潰したじゃがいもと混ぜ合わせ、さらに6.のハムもいれて、マヨネーズ・塩・砂糖・マスタードであえる→ポテトサラダの完成
- 冷凍ご飯2膳分をレンジであたためる
- レタスをちぎり、トマトはくし型に切ってメインのお皿に付け合せとして盛っておく
- 味付き肉をフライパンで炒める→メインの完成
そんなこんなで20分。
あれこれ同時進行で大慌てですが、なんとかまともな夕飯が揃いました。
まだ夫は帰ってこないので、待っている間に調理器具を洗うこともできました。
20分でごはんができて、余った時間で洗い物までできたので大変満足していたのですが、食べてみてすぐに異変がありました。
メインの味付き肉、めちゃくちゃ味が濃い!
そして、ポテトサラダのにんじんが固い!
ポテトサラダの方は夫から指摘はされなかったのですが(でも絶対美味しくなかったと思う)、メインの肉の味の濃さは口に入れた瞬間「む!」と声が出てしまうほどのインパクトです。
「ごめんね~。味付きのお肉を買ってみたんだけど、こういうのって自分で調節できないから難しいんだねえ~」
「やっぱり関東の味付けは濃いね~」
などと言って、さらーっと責任を転嫁します。
ポテトサラダのにんじんの固さにはあえて一切触れないことにして、白ごはんと大量のお茶で味の濃いお肉を流し込みました。
食べながら、自分の失敗の原因について考えてみました。
少しだけ思い当たるフシがありました。
わたしが買った味付き肉って、「プルコギ用牛肉」だったんですよ。
プルコギという料理をわたしは今まで一度も食べたことがなかったので知らなかったのですが、これだけ肉に濃い味がついているということは、もしかしてこれは野菜などと一緒に炒めて食べる料理なのかもしれない!と。
食事の後、こっそりゴミ箱からプルコギ肉のパッケージを拾って見ると、端っこに小さい字で「※野菜と一緒に炒めてお召し上がりください」と書かれていました。
ビンゴです。
野菜に取られるはずの塩分もすべて肉に絡めて食べちゃったんですね。
そりゃー濃いわけだわ。はっはっは!
味付き肉をフライパンで炒めながら、明らかにタレが多い気はしてたんですよね~。
このレシピをもとに考えてみると、切った野菜とタレ漬けのお肉を一緒に揉み込んでからフライパンで炒めれば美味しくできたかもしれません。
「20分で料理を仕上げる」ということに夢中で、全く失敗の可能性について考えることがありませんでした。
それから、ポテトサラダのにんじんについてはレンジでの加熱時間が短すぎました。
じゃがいもはきちんと柔らかくなっていたので、にんじんとじゃがいも両者の食感の違いが余計に際立っていました。にんじんは加熱することにより柔らかくなると同時に甘みが出て美味しくなるものですが、その美味しさが一切出ていませんでした。
ちゃんと火の通りを確認しながら少しずつ加熱時間を増やしていくという丁寧さが必要でした。
じゃがいもは普段からレンジでふかすことが多く時間調節に慣れていましたが、にんじんをこのような形で調理するのは初めてでした。
やはり初見というのは怖いです。
というわけで、やはり20分で一汁二菜の夕飯を間に合わせる、しかも初見の料理や調理法を使って、というのは危険な挑戦だったということがわかりました。
下味のついたお肉というのも上手に使えば時短の役に立ちますが、それでも、素材の肉に市販のタレを使って味付けをするぐらいにとどめておいたほうが安全な気がします。
あとは、知らない料理に手を出す時はある程度下調べが必要ってことですかね…。
非常に初歩的なことですが、多くの学びがありましたので今後に生かしていきたいと思います。