あてもなく

誰かへの手紙

長い会議は好きですか

いくつかの団体に参加して地域の活動をしているのですが、どんな活動にも「会議」って欠かせないものですよね。

団体として何かを成し遂げるためには、メンバーの意志を確認してみんなが同意する形で進める必要があります。

上下関係がきちんと決まっていていちばん偉い人が最終的な責任を取ことができる組織であれば、メンバー全員の意志を確認せず「指示・命令」という形をとって、利益や目的のために強引に物事を進めることもできなくはないけれど、地域活動の団体というのは、一応役職などはあってもメンバー相互の関係はフラットという組織がほとんどですから、何かを決めるにあたっては、メンバー同士よく話し合って合意を形成するための会議というのが不可欠になってくるわけです。

 

そんな会議に最近よく参加してるのですが。

会議って大体時間かかりますよね。

最初に言われてた時間に絶対終わんない。もしくは終了時間が決まってない。

 

でも、わたし、終わらない会議に付き合わされるのが大嫌いなんですよ!

 

えっ、「普通、長い会議が好きな人なんかいないでしょ」って思う?

いやいや、それが、そうでもないんですよ。

 

わたしが常々「ダラダラと長い会議をするなあ」と思って辟易している団体があるんですが、そこの古株でまとめ役の人がある時、

 

「ウチらの会議って長いよね。でも、いろんな意見が出て楽しいから、あんまりサッサとまとめるようなことはしたくないんだよね」

「いつも、最初に決めようとしてたこととは違うことが決まる。それが化学反応みたいで楽しい」

 

というようなことをおっしゃっていて、ああやっぱりこの人は好きで長い会議をやっているんだなと納得したものです。

 

はっきりと、会議が長引くのも悪くはないと明言するのを聞いたのはこの人だけですが、会議を短く済ませる努力をしない人の方が世の中圧倒的に多いように思えます。

短く済ませるための努力をしない人って、つまり、長い会議が好きな人だと思います。

好きじゃないって言うかもしれないけど、「会議が長引くのは仕方がないこと」と諦めて受け入れてしまえるってことは、長引くことをそんなに嫌がってないってことです。

 

わたしは長い会議が嫌いなので「会議を短く済ませる努力をしない人」と否定的な言葉で表現したけれど、長い会議を良しとしている人にとっては、会議を短く済ませる努力なんて別に必要ないってことなんですね。

 

ひとつだけ、わたしがリーダーを務めている団体があって、そこの会議は言った通りの時間に終わるようにしています。

わたしが早く終わらせる努力をしているから、というのももちろんあるのですが、その団体はわたし以外のメンバーは小さなお子さんを抱えた主婦ばかりなので、話が終わっても終わらなくても保育園のお迎えやら習い事の時間で会議は強制終了してしまうのです。

だから、みんな時間内に話をまとめたいというモチベーションが高いのです。

 

一方、長い会議をする団体は、比較的年齢層が高めで時間の自由がきく人が多いです。

 

わたしの場合は、立場的には子育てをほぼ終えているので、どちらかといえば時間の自由がきく部類の人間ですが、自由だからといって自分の時間を大量に会議に取られるのは嫌だなあ。

たとえその団体の理念に賛同していて、活動自体は好きで楽しいことだったとしても。

 

というかむしろ、最近では長い会議をする団体のことが嫌いになりそうになってきました。

それぐらい、わたしは自分の時間を奪われるのが嫌いだ、というお話でした。