あてもなく

誰かへの手紙

ゴミについて思うことつれづれ

はたらくことと、ゴミのことについてずっと考えてる今日この頃です。

 

わたしは子供が生まれて以降の職歴で4つの職場を経験していますが、そういえば「ゴミ」に関わる業務がなかった職場は一つだけ。わたしの職歴の中で一番長く勤めたカード会社です。

この話、サンプルはわたしひとりなので想像の域を出ないけれど「業務の中で自分がゴミと関わるかどうか」というのは、働く人の気持ちにずいぶん影響があるのかもしれないなと思っちゃうんですよねえ。

 

なんだかんだ、ゴミを扱わなくていい仕事は続きやすい気がする。

逆に言えば、ゴミを扱う仕事は、わりと早めに嫌になる。

誰かがやらなければならない大事な仕事だとは思うのだけど、ゴミを扱っていると、どうしても気持ちが滅入ってきてしまう。

 

特に、事務所内の各デスクに置いてあるゴミ箱から「捨てた人の顔がわかる」ゴミを集めるのはちょっと独特の嫌さがあります。

日頃から一緒に仕事をしている人の、鼻をかんだ紙とか、食べ終わった弁当箱とかを見るのって、なんかすごく嫌じゃないですか。

その点、ファストフードの仕事の中で集めるのは、一緒に仕事をしている・顔がわかる人たちが出したゴミではなくて、不特定多数の他人がガンガン捨てていったゴミなのですが、実はそっちの方が却ってちょっと気持ちがマシなんですよね。

それは、ちょっと面白い発見だと思っていました。

 

とはいえ、ゴミ箱に入ってるゴミを袋ごと取り出して縛ってそのままゴミ置き場に出しに行くことが大丈夫なだけであって、ゴミ袋の中に手を突っ込んで改めて分別するとなると話は全然違ってきますがね。

 

事務職として採用されたと思ったら仕事の傍らにフロア中のゴミ箱からゴミを集めて回ることも業務に含まれていただとか、ファストフード店員として採用されたと思ったらゴミ袋を開いてゴミの分別をすることも業務に含まれていただとか、そういう細かな仕事内容が働いてみるまで全くわからないというのは困ったモンだと思います。

ほんと、博打だよねえ。

それで、嫌だったら辞めるしかないのかなあ。

みんなが文句言わずにやってるのに「わたしはゴミ集め絶対嫌なんで、わたしにゴミ集め頼まないでください」なんて言えない……。

本当はもうゴミ集めがある仕事はしたくないけど、面接の時に「わたしゴミ集めとかゴミあさりとか、やりたくないんですけど、そういう仕事はありますか」なんてこっちから聞くような人は絶対採用されない気がするぞ。

 

もしわたしが何かの事業を立ち上げて、事務所でバイトを雇うとしたら、バイトにはゴミ集めをさせないようにしたいなあ。ゴミ集めと掃除は自分でやるの。

「社長になる」っていうのは非常に飛躍した考えだけど、現状わたしは家でゴミ集めと掃除を社長のようなマインドでやっているような気がする。

つまり「下っ端」として上から押しつけられてやってるんじゃなくて、自分の城をキレイに保つためにという意識でやってるってこと。

バイトにとっては職場は「自分の城」じゃないから、ゴミ集めや掃除は「汚れ仕事」で「やらされ仕事」としか思えないんだよね。

その感じが、働く人の自尊心を損なう原因になってるような気がするな。

 

以前似たテーマでこういう文章も書いてます。

 

www.atemonaku.com

 

2年前、まだファストフードで働く前のわたしが書いた文章なこともあって、今とはまたちょっとちがうテイストの考察です。