あてもなく

誰かへの手紙

5月の読書記録

1年で100冊読書チャレンジです。

今月は、字の本5冊、漫画3冊の計8冊。かなり冊数としては苦しいですが、なんとか細々とチャレンジ継続ということでいいかなあ。

 

小路 幸也「東京バンドワゴン」シリーズ(1)~(5)

5月3日 東京バンドワゴン

5月14日 シー・ラブズ・ユー

5月20日 スタンド・バイ・ミー

5月22日 マイ・ブルー・ヘブン

5月30日 オール・マイ・ラビング

 

地元の図書館が緊急事態宣言を受けて完全閉館してしまってから本当に読書に気が向かなくなっていたのだけど、実家の母が、最近ハマって読んだというこのシリーズの文庫本を13巻まで、まとめてわざわざ宅配便で送ってくれたので、それをせっせと読んでました。

思えば、うちの母は本当に読書が好きだ。

わたしのように「チャレンジ」などと称して勢いなんかつけなくたって、普通に年間100冊以上余裕で読んでると思う。

 

実家の方も図書館が閉まって本が借りられなくなったので古本屋で買って読んだというのだけど、滅多に本を買わない人が、古本とはいえ13巻まで買って読んでしまったというだけあって、なかなか楽しい作品だと思う。

 

東京下町の古本屋を営む大家族の笑いあり涙ありのドタバタ人情ホームドラマ、って感じのシリーズ。1巻で大体1年の月日が流れており、巻を追うごとにきちんと登場人物たちが年を取っていくのがポイント。まだシリーズは完結していなくて最近15巻が出たばかりとのこと。母が送ってくれたのは13巻までなので続きが知りたければ14巻以降は自分で手に入れなければならない。

わたしは、気が向いたり向かなかったり波がありつつ、大体週に1冊ペースで消化しました。

 

もともと、主人公が「大家族」という設定なので、最初から登場人物が多くて最初に入り込んでいくのが大変。その上に、話を追うごとに新しい友達やら恋人があらわれたり、昔々にこの家族と縁があった人が深くて長いエピソードをひっさげて登場したりして、どんどん増えていく。

正直、新しい登場人物が出てくる度に「マジか……」と頭を抱えたくなる。でも、4巻ぐらいまで読むと慣れるというか、意外と把握できてる自分に気がついて落ち着いてくる感じ。とりあえず全巻の巻頭に人物相関図が載ってるのでなんとかなる。

 

1巻につき、小さく完結するお話が4本ぐらい収録されている。

ひとつの話の中で小さな謎が提示され、家族の中の誰かが得意を活かしたり、関係のある人々に助けてもらったりしながらその謎を解決するというのが毎回のお決まりという感じ。

お金に困ったらいつも決まって超金持ちのお友達が一肌脱いでくれたり、と、正直、都合良すぎるなあと感じる部分もあるのだろうけど、あまり深く考えすぎるのも野暮かなと。

まだ手元にあるだけでも残り8冊あるので、当分読む物に困ることはなさそう。

あの家族がこの先どんな風に成長していくのか、楽しみながら読んでいきたいと思います。

 

さて、漫画のほういってみましょう。

 

コナン・ドイル,竹内良輔,三好輝 「憂国のモリアーティ」(1)~(3)

ネットでオススメされて読んでみた漫画。先月紹介した「少年ジャンプ+」という漫画アプリで読める作品。ゲームやったり広告動画を見て手に入る「コイン」を使ってなんとか無料で3巻がおわる12話まで読みました。(セコい)

 

作者名に「コナン・ドイル」と入っている通り、シャーロック・ホームズのシリーズを下敷きにして描かれた作品です。モリアーティというのは、シャーロック・ホームズのシリーズで、ホームズのライバルとして登場する悪役の名前。

この作品では、悪役であるモリアーティが主人公になっている。

ちょっとこれは好みが分かれるところだと思うのだけど、「悪役をヒーロー化」という手法では、わたしにはどうしても受け入れられない「正義」の描写というのがあって、なんか無理なので3巻までで一旦続きを読むのをやめにしました。

5月というのはちょうど実生活が一番しんどかった時期でもあり、ちょっと残酷な表現が心の負担になってしまったり。現実を忘れる楽しいひとときのはずの読書の時間がストレスになるのもどうかと思ってね。

 

そういえば、わたしは「シャーロック・ホームズの物語を下敷きにした、他者の手による作品」というものにはわりと縁があるのだけど、原作のシャーロック・ホームズについては実はあんまり知らないんだよなあ。

「モリアーティ」はともかく、今後いろんな作品を楽しむためには、本家コナン・ドイルのシャーロック・ホームズも少しは読んでみたほうがいいのかもね。

 

と、いうわけで、5月の読書は以上です。

 

ところで、完全休館していたこちらの地元図書館ですが、先週から徐々にサービスを復活させており、ついに来週からは書架で本を選べるようになるそうです。(座席は使用不可)

まあ、とりあえず6月中はまだまだ読む物に困らなさそうだけど、図書館が戻ってきてくれるのはうれしいな。

っていうか、ずっと返せてなかった本を返さないとね。