風前の灯になりつつある企画、1年で100冊読書チャレンジです。
6月は3冊しか読めませんでした。
週に1冊ぐらいは読もうよ、わたし……。
6月8日 小路 幸也 オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ
先月から読んでいる「東京バンドワゴン」シリーズの第6巻。
13巻まで家にあるのだけど、第6巻を読了後、第7巻を半分ぐらい読んだところでちょっと手が止まってしまった。だから、今月はこのシリーズからは1冊だけ。
なんというか……上手く言えないのだけど、登場人物たちの先行きにそれほど興味が持てなくなってきて、あんまり前向きに読み進める気になれなかったというか……。
この小説がテーマにしている人情とか家族愛とか、別に嫌いじゃないし悪くない。
この小説に関しては、それらのテーマがことさらに美化されているとは思わないし、人の綺麗なところだけじゃなくて悪意や欲や汚いところもそれなりにリアルに描かれているとは思う。文章も上手だし引き込まれるところはある。
だけど、なんだか「どうでもいい」と思ってしまうのは、いつも結局サラッとどうにかなってしまう展開に「またか」って思っちゃうからなのかもしれないなあ。
でも、文句を言うなら借りてる分ぐらいは全部読んでからにした方がいいかもね。
今日はもう7月5日だけど、今月中に13巻まで読了を目標にしようかな。
6月14日 東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇跡」
東野圭吾作品は長らく電子書籍で販売されてこなかったのだけど、今年の4月から、数ある作品のうち7本だけがKindleで販売されることになった。コロナ対応の一環ということだろうと思う。
【電子化作品一覧】
KADOKAWA「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
幻冬舎「プラチナデータ」
講談社「流星の絆」
光文社「ダイイング・アイ」
実業之日本社「疾風ロンド」
集英社「白夜行」
文藝春秋「容疑者Xの献身」
この中でわたしが読んだことがなかったのは「ナミヤ雑貨店の奇蹟」だけだ。
せっかくなのでKindleで購入して読むことにした。
「東野圭吾は夜更かしで一気読み」というのがわたしの行動パターンなのだけど、今回もそのパターンに逆らうことが出来なかった。
このお話は、ミステリーというには風変わりな、最後まで根っこのところの「不思議」は「不思議」のままで終わってしまうというファンタジックなお話だ。
「人生相談の手紙」を通じて、いくつもの人生が少しずつ変わっていく様子が描かれていくのだけど、全く関係がなさそうな人たちが1本の線に繋がってくる展開が見事だった。
6月21日 雨宮まみ「女子をこじらせて」
KindleUnlimitedが99円で2ヶ月使えるっていうDMが届いていたので登録しちゃいました。
過去に似たようなキャンペーンでお安くお試ししてサッサとやめてわたしのような者は対象外かと思いきや、そういう人でも歓迎だそうで。
2ヶ月後にやめるのを忘れないようにしないと……。
1月に読んだ、能町みね子「結婚の奴」に雨宮まみさんのお名前が出てきてて、なんとなく気になっていた本。Unlimited対象だったのですぐにダウンロードして読みました。
これねえ、なかなか強烈です。ものすごく共感する人もいれば、全くわかんないという人もいるだろう。
わたしは自分がわりとめんどくさい人間であるという自覚があったのでひょっとしてわたしも「こじらせ女子」なのかもと思ってたけど、読んでみたら全然違うわということがわかった。かといって、共感できないわけでもなくて。
わたしなんかはエネルギー不足ゆえに向き合うことを諦めたりごまかしてきたような悩みについて、この作者はめちゃくちゃ全力で向き合って戦って傷だらけになって生きたんだなあと思った。
エネルギーがたくさんある人というのも大変だなあ、というのがエネルギー不足のわたしからの感想である。
万人にお勧めできるわけではないけど、女児を育ててるお母さんなんかは参考のために一度読んでおくといいのかも、と思ったりしました。
はい、6月は以上です。
1月からの累計54冊になりました。半年で54冊だから一見するといい感じだけどね。
かなりペースが落ちてきてるので、今月からちょっと意識して頑張ってみます。