あてもなく

誰かへの手紙

何が怖いのかわかんなくなってきちゃった問題

今日は、遠くに住む旧友たちとのLINEグループで話していました。

 

内容は、

「買い物に行ったけどトイレットペーパーとかティッシュの買い溜めが起きていてスゴイ状況だった」

「ウチの方も同じ~」

「え、マジか、今日は買い物行けない……」

というような感じ。

 

その流れで仲間のひとりが発した怒りの一言が興味深かったので、今日はそれについて考えてみたいと思います。

 

買い物のついでに銀行へも行ったんだけど、銀行で、出入り口に置いてあるアルコール消毒を使ってる人が一人もいなかった!(私は使う)

買い溜めに走るくせに消毒はしないって、気を付けるべきポイントがズレてないか!?と思ったよ。

 

と。

この友人、かなり慎重で用心深い性格の人で、仲間内でも一番先にコロナウイルスを怖がり初めていた人です。ただ怖れるだけでなく行動も出来る人なので、現時点で、家族のためのマスクとアルコール消毒を十分な数確保できているのも、彼女がグループ内では唯一人だ。今買い占められつつある紙製品の備蓄も既に済ませているようだ。

(……わたしも含め、我々、どちらかというと呑気者が多めに集まっているグループのようで、彼女以外の家庭では軒並み、既にマスクやアルコール消毒の残量が心元なくなっております)

 

で、上記の発言。

 

彼女の中では、常に「コロナウイルスに感染したくない」というのが一貫して一番にある。

そして、その「コロナウイルスに感染したくない」という純粋な重いに基づいてマスクを買い、アルコール消毒を買い、さらにトイレットペーパーや保存食を買い溜めするのだ。(←買い溜めするのは、もっと感染が広がったときに家から出ないで済むように、です)

しかし、世間の人たちがみんながそう思っているかといえば、必ずしもそうではない。

 

今世の中には「コロナウイルスに感染したくない」という不安と、「社会が混乱して、なんだかわかんないけど急に物が買えなくなるかもしれない」という不安がごっちゃになって広がりつつあると思うんだけど、それら2つは実は全く別モノで、どっちかというと、後者の方に突き動かされている人々の方が多いのではないかとわたしは思うのです。

現在のマスク不足だってそうだ。

マスクの感染症に対する予防効果には、常に「?」マークがつきまとっている状況で、それでも人々がマスクを必死で求めるのは、「コロナウイルスに感染したくないから」というよりもむしろ、「マスクをしていないことで人から白い目で見られるのが怖いから」なのではないのか。

 

だから、マスクを求めてわりと平気で外をウロつきまわったり、物を確保するために人々が殺到しているスーパーに平気で突入したりできるのだと思う。

 

純粋に「コロナが怖い」が一番の人には、ひょっとしたらその感じが理解出来ないのかもなあ……と思った一連の会話でした。

 

さて。

わたし自身も、自分の気持ちがよくわかんなくなってきた部分はあってちょっと気持ちが悪い。

正直、現時点でも自分がコロナウイルスに感染するような気があまりしていないし、実はバイト先では昨日までノーマスクで接客してきたんだけど、それほど怖いことをしている感じはしてなかったんだよね。

もちろん、帰ってきたら手洗いうがい、残り少ない消毒液でスマホの消毒ぐらいはしてるけど。

 

ただ、ついにここまで政府の対応が踏み込んできた今、正直、コロナウイルスがどうこうよりも、社会が混乱しきって人々の心がおかしくなってしまう事の方が怖いなと思う。

そういう意味で、あんまり外に出たくないから子供の学校は休みになってよかったかもなあって、とりあえず今は思ってる。

 

この先、どんな風に乗り切っていくかは、その都度考える方向で。