用があってデパートに行ったら、エントランスを入ってすぐのところにバレンタインデー向けの特設コーナーができていた。
華やかな雰囲気に惹かれてついついショーケースの間を歩いてみたのだけど、なんかこう、ものすごく高いわりにどうってことない感じのチョコレートが並んでいて、チラッと見ただけで結局「ふーん」って思いながら前を通り過ぎた。
通り過ぎつつ、わたしも夫にはチョコをあげようと思っていたので、良い機会だし今日買って帰ることにした。
それで、特設コーナーではなくそのデパートの地下で一年中やってる日本のチョコレート屋さんに立ち寄ってみることに。(まあ、あげるったって家計で買うのですけども)
こちらのお店では、特設コーナーのものすごく高いチョコ3~4粒と同じぐらいの値段で、25個も入ってるチョコが買えた。
まあ、ウチの場合は比べるまでもなく、25個入ってる方が喜ばれるに決まってる。
メリーチョコレートは、クリスマスの時期に売られる三角形の袋入りのチョコが好きでよく買うのだけど、なんだかんだ、外国のチョコレートより食べやすくて美味しいと思う。お値段はお手頃だけど、普通にスーパーで売ってるチョコレートよりは高級だし味も作りも凝っている。質より量とは言うが、メリーなら質もそんなに犠牲にしていないはず。
さて。
メリーチョコレートを買って帰る時にまた高級チョコレートのコーナーの中を歩いていたら、カウンターの中から楊枝に刺した試食のチョコを差し出されてしまった。
平日の午前中ということもあってお客もまばらだったから、店員さんもヒマだったのだろう。
普段は絶対買わないと決めているものの試食はしないことにしているのだけど……、店員さんが笑顔で勧めてくれるから、ついついパクリ。
うっまーーー!
わたしの「買わない」を今日は買わない、という風に解釈した店員さんからはさらに、美しいカタログまでもらってしまった。
ブリュイエールとう名前のブランド。
「ベルギーからやってきた、チョコレートの至宝」ですって。
一番大きい20個入りの箱は税込で5,400円!
(持ち帰りの食料品だから軽減税率対象で消費税8%なのね)
試食でいただいたチョコレートは1個を4つぐらいに切ったものだったけど、おそらくあの一口で100円近くする。
それは、Tokyoという名前のチョコだった。
チョコレートと言い切ってしまうにはずいぶん複雑すぎる味だ。
商品説明によると、「ヘーゼルナッツジャンドゥヤをダークチョコレートでコーティング」したものだそう。
ジャンドゥヤって何。
ナッツのペーストとチョコレートの混合物ですって。結局チョコレートなのか...。
ヘーゼルナッツをペーストにするときに、いろいろ美味しいものたちを混ぜているんだろうな。美味しかったです。
昔々は、バレンタインといってもせいぜいスーパーで売られている一般的なお菓子メーカー(グリコとか明治とか)の普通のチョコが特別パッケージになって売られたりするぐらいだったのに、最近は本当に色んな種類のチョコレートが売られるようになってびっくりするよね。
チョコ1粒300円以上するなら、ケーキの方がいいなって思ってしまうタイプなので今後も自分で買うことはなさそうだけど、今回はたまたま試食のおかげでそういうチョコレートの特別なおいしさを知る事もできた。
お世話になった方へのお礼など、特別なプレゼントとして人様に差し上げるなら高級チョコも悪くない選択だと思う。おせんべいや焼き菓子のように嵩張らないから、出先でお渡しするには良いかもしれない。
今後のために覚えておこうと思う。