あてもなく

誰かへの手紙

1月の読書記録(4)



いきなり余談だけど、今月ももちろん100冊読書チャレンジは続いているので、今月に入ってからも図書館で借りた本を読んでいた。

しかし、合わない本というのがあるもので、今回ついに半分ぐらい読んだところで「無理!」と投げ出すことになりました。

ちょうど今日が図書館の返却期限で、もしまだ読むのであれば延長手続きすればまた手元に置いておくこともできたのだけど、全然続きが読みたい気持ちにならないのでそのまま返してきてしまった。

2月1日から昨日までの読書時間を無駄にしたことになるので、「100冊」という数字を追う者とすれば「もったいない」と思うのだけど、つまらない本を読み続ける時間のほうがもったいないからね。貧乏性もいい加減にしないと。

 

さてさて、先月の記録いってみよー。今日で最終回ですよ。

 

1月26日 朝井リョウ「何様」

図書館で借りた

12日に読んだ「何者」からのスピンオフ的な作品で、短編集。

ある種「自意識過剰かな」って思える人がたくさんいるんだけど、心の中を覗いてみたら大体の人はそうなのかもしれないなって思う。

それを言葉にすると「病んでる?」とか「考えすぎ」って言われてしまいそうなことだけど、みんな多かれ少なかれ、自分と世間にどうしても埋まらないギャップみたいなものを感じていて、そこを自分なりの「誠実さ」とか「あきらめ」とか色んなもので埋めながら、最終的には普通の人っぽくなって生きているんだよな。

それを「偽りの自分」とか「取り繕ってる」とかいうのはちょっと違うし、それはどうしたって必要なことなんじゃないかな、と。

社会っていうのは、そんな「パテ」みたいなもので埋められて一つの塊のように見えてるだけで、本当はバラバラの形の破片みたいなひとたちの集まりなんだよね。

「自分だけじゃないんだ」って思える作品。

1月27日 羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」

図書館で借りた

バス旅Zでおなじみの芥川賞作家・羽田圭介氏の作品。テレビではよく見るけどどんな作品を書いているのか知らなかったので試しに読んでみることにした。

芥川賞の作品にありがちなことなんだけど、人物のグロテスクさにちょっと目を背けたくなる感じがして、いわゆる読みやすいエンタメ本とは違うものを感じた。

テレビで見る羽田さんという人自体が、ギャグなのか大真面目なのかわからんところがあるなあって思ってたけど、作品の中でも、ここ笑って良いんだろうかって思う微妙な可笑しさがあちこちにちりばめられている。(多分笑っていい)

要介護の老人と、職のない若者との同居生活なんて、全然心温まらないし、出てくる人たちの誰とも話が合わなさそうだし、立派な人・ちゃんとした人が全然出てこない。だけどそれが現実。

安易に「考えさせられます」で片付けられない、嫌な感じが残るのも狙い通りなんだろな。

1月31日 綿矢りさ「意識のリボン」

図書館で借りた

装丁がかわいいので借りた。綿矢りさ氏の作品だから、絶対かわいい話にはならないだろうと思ったけど。いろんな女性が主人公の短編集。エッセイかな?と思うような内容の作品もあり。最初の数本はピンとこなくて失敗したかなと思ったけど(途中で読めなくなるほどではないが)「履歴の無い女」「履歴の無い妹」という2本まできて、読んで良かった思った。

姉妹の物語で、「履歴の無い女」が姉の話、もうひとつがタイトル通り妹の話。わたし自身が姉妹の姉なもので、共感するものがあった。それぞれ、姉が結婚する・妹が結婚する、その準備をお互いが手伝うというシーンが描かれている。

元々他人だった者が、結婚を機にもっと他人になるような、それでいてやっぱりどこか相手を分身みたいに思ってる感じが姉妹だなあと妙に感心したりして。

1月に読んだ中では一番「文学」に触れたな!って感じがした本。

 

というわけで、1月に読んだ本は以上の10冊です。

図書館で8冊借りて読んだわけだけど、「何様」と「意識のリボン」は新しい本だったので図書館本の中でも状態がよかったので気持ち良く読めた。

古い本は大抵、しおりの紐が擦り切れて短くなって使い物にならなくなっているし、ひどいのだと本のとじ目がズレてガタガタになってたり、そういう本はちょっと集中が削がれてしまったりすることがある。

他人の髪の毛が挟まってたりするのもやっぱり気分が悪いし、本当はわたし、図書館の本が苦手かもしれない。

自分で買って読むのが良いんだろうなあ……。