あてもなく

誰かへの手紙

1月の読書記録(1)

正月休みに立て続けに2冊本を読んだ勢いで「今年は100冊本を読む」という目標を立てたが、今のところ順調にノルマをこなしている。

やはり、目標を立てて宣言すると行動が変わる。

わたしは先日なんだったかの記事でも書いたけど「意地」に動かされる方なのだ。

まわりに「やるぞ」って公言したことはとりあえずやるし、やってみたらできたというのが自信になって、継続につながる。

 

そんなわけで、1月は10冊の本を読みました。

このペースでいけば1年で100冊は余裕で達成できるのではないだろうか。

 

1月2日 能町みね子「結婚の奴」

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能町みね子さんの作品は、10年以上前に読んだ「くすぶれ!モテない系」という本から結構好きで時々読んでいる。年末あたりからご本人のTwitterを見ていたら色んな方の感想を盛んにRTされていて、要は宣伝なんだけど見てるウチにまんまと自分も読みたくなってしまった。

恋愛感情や性的関係が全くない人との結婚生活という、作者自身の試みと、新しい生活を経て気付いたこと感じたこと、そこへ至るまでの葛藤など、かなり赤裸々な内容となっている。

世の中には、自分の面倒を自分でみられる人とそうでない人がいるが、自分の面倒を自分でみられない人は、多分面倒をみてくれる誰かと暮らした方が良い。

その「誰か」は、好きな(恋愛的な意味で)人でなければならないのかな?そうじゃなくてもいいんじゃないかな、みたいな。

自分の面倒を自分でみられる人って、ついでに他人の面倒をみるのもわりと苦じゃなかったりするしねえ。

とはいえ、全く好きじゃない人の面倒は見られない、かといって「結婚」が一生涯変わらぬ「愛」によって成り立っているかというとそんなのはありえないわけだから、初めにまず「恋」が存在したかどうかなんて最後はあまり重要でない気もする。

そんな問題を、例えばあの人はどう思ってるんかなあ、という心の中を垣間見るような本でした。

1月5日 チョ・ナムジュ「82年生まれ、キム・ジヨン」

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2019年の間、ネットでずいぶん話題になってた作品。

わたしは女子大でフェミニスト的思想の薫陶を受けた人間だが、にもかかわらず普通の奥さん・普通のお母さんをやってきた。

昨今のいろいろな議論を見るにつけ、わたしは戦うべきだったのだろうか?と時々思うこともある。でもその都度「あ~、これはアレだ」と思っても直視せずに、目をつぶって走り抜けたり壁を作ったり箱にしまったりして捨ててきたことばかりの人生だった。

本書は、そんなわたしに「今からでも戦うべきだ」と焚きつけるような本ではない。

ただ、今までは逃げてきたけど、これからは直視しても別に自分が否定されるわけではないんだよ、ちょっとは考えてみてもいいんじゃないかな、と勇気をくれるような本だった。

物語の終盤に出てくるアイスクリーム屋さんのくだりが、大卒なのにファストフードのアルバイトをしているわたしと重なって身につまされる。

 

1冊1冊感想を書いてみると案外長くなりますね。

今日は2冊目まで一旦切ります。続きはまた明日~。