3月に読んだ本の冊数は21冊にのぼるが、作品数としては5つである。
漫画が2作品でどちらも完結まで読んでいないので、「読了」としていいものか迷ってしまうなあ。
ほんとうにこのご時世ではなかなか読書をする気持ちが起こらず、苦戦しました。
ただ、ありがたいことに無料公開の漫画があったり、たまたまオンライン漫画サイトの割引クーポンをもらったりして、たくさん漫画を読むことが出来たのはよかったです。
漫画のご紹介をどういう風にするかはまたあとで考えるとして、とりあえず、今日は3月の頭に読んだ2冊の「字の本」のご紹介。
3月4日 榊一郎「カタナなでしこ」
女子高校生が、グループワーク(複数名でやる自由研究みたいなやつ)で日本刀の「拵え」作りに挑戦する物語。「拵え」っていうのは、刀の部品みたいなもん。我々が日本刀と聞いてざっくり頭に思い浮かべる形のなかで、本当に「刀」って言えるのは鋼でできた刃の部分だけで、持ち手(柄)とか、柄と刃の境目についてる輪っか(鍔)とか収納ケース(鞘)とかは、それぞれ違った素材で別の工程で作られているんだよね。
その工程を4人の女子高校生が協力し、ときには別々に、作り方を模索する中で、それぞれが自分の弱さや悩み、あるいは強みや個性と向き合って成長していく姿を描く青春小説なのだ。
と、感想文の禁じ手、「ついつい、長めにあらすじを書いちゃう」をやってしまいました。
ライトノベルに属するお話なのかな。ところどころ都合が良すぎるのではないかと感じる部分もあって現実的に突っ込んでしまう自分もいたのだけど。
でも、こういうマイナージャンルほど、近づいてみると案外そのジャンルの専門家みたいな人にあっさり会えてしまったりするもんだよね、っていうのは少しわかる。で、その偉い人が気さくにいろいろ教えてくれたりヒントをくれたり人を紹介してくれたりっていうことも意外とあるので、最初から「無理だろうな」って諦めないでどんどん近づいていくの大事だなって思う。
そういう意味で、若い人向けにそんな体験を伝えてくれる良いお話だと感じました。
3月8日 東野圭吾「マスカレード・ホテル」
わたしはドラマを全く見ないので、この本のドラマ化も見てないのだけど、キムタクと長澤まさみ主演のドラマだったようです。(ドラマっていうか、映画なの?)
わたしの中では女性主人公は松たか子さんって感じ。キムタクと松たか子だと違うドラマになっちゃいますね(それも見てないけど)
都会の一等地にある高級ホテルが舞台。ホテルマンに化けて潜入捜査する刑事と、バリバリのホテルマン(ウーマン)がケンカしながらもいつの間にかお互いリスペクトの気持ちを抱くようになり、やがては……?!みたいなw 追ってた事件も無事(?)解決します。
東野圭吾はどの作品も大抵1日で読んでしまう。
非常について行きやすく引き込まれやすいストーリーで、最後までガンガン引っ張っていってくれる。やっぱりアレですかね、主人公カップルはこの後くっついちゃう系なんですかね。
ちなみに、続編は「マスカレード・イブ」と「マスカレード・ナイト」。
「マスカレード・イブ」は実家にあったので、わたし、帰ってる間に読んじゃったんだけど(あんまり覚えてない)「マスカレード・ホテル」より時系列的に前の話だったみたいで特に違和感なく読んでしまった模様。
このあと二人がどうなるかを知りたければ、「マスカレード・ナイト」を読めばいいのかな。
2年半ほど前の本なので、図書館で予約すればすぐ読めそうなので、ちょっとこのあと予約してみようと思います。