今朝、「ネクタイ壊れちゃった」といって、こういうものを渡されました。
裏側の余りの細いところを通しとく部品が取れてしまっていました。
過去にも何度かこういうふうに壊れたの見たことある。
ネクタイって何気に壊れやすくないですか。困ったものです。
以前の、外で働いていた頃のわたしなら(あんまり大きな声では言いたくないですが)捨てちゃってたと思います。直してる暇ないし。買えばいいじゃんって。
でも、このネクタイ、本人はわりと気に入って使ってる気がする。
近いうちに買い替えるとしても、まだまだ綺麗だしやっぱりもったいないので、できる範囲で直して使ってみることにします。
よく見るとネクタイってなんだか繊細なつくりでどこから手を付けたらいいかわかりません。そこで、検索してみたところこういうサイトを見つけました。
ネクタイ、自分で作っちゃうらしいっす!
こちらの、STEP6の「芯をくるむ」という工程が参考になりました。
今回取れちゃった部分、「小剣通し」という名前があるんですね。
読み方は「しょうけんどおし」ですよ。
ネクタイの、細い側の先の方のことを小剣というのだそうです。
だとすると、そう、結んだときに正面に出る太い方が「大剣」ですね。
男は大小二本の剣を首に巻いて仕事という戦場に赴くってわけですな。
かっこいいね。
さて。
この部分は、全体を内側に折って芯を包むときに一緒に縫い込んでしまうものらしいです。
もともとの縫い方がなんだかゆるいっていうか雑だぞ!だから壊れるんじゃん!と思っていたのですが、
「ネクタイはバイアス方向に伸縮性があるのできつく縫ってしまうと糸が切れる」と書いてありますので、そのように縫われているので正解のようです。
きちんと理由があってそういう縫い方になってるんですね。調べて納得です。
……というわけで、それにならって繊細かつ大胆に縫い戻していきました。
玉止めしたところがどうしても見えるところに残っちゃったけど、まあご愛嬌ということで。これで小剣も大剣の後ろにきちんと収まりますよね。
裁縫は苦手だ苦手だと言いながら、ブログを書くようになったおかげで、こういう作業を楽しみながら済ませることができるようになりました。
発表する場があるっていいことですね。