2日目です。
松本バスターミナルを出発するバスに乗るため、朝5時過ぎにホテルをチェックアウトしました。日の出前でまだ薄暗い中、バスターミナルは既に営業を始めていました。
今回泊まったホテルには無料で朝食が食べられるサービスもあったのですが、スタートが6時半。そのために出発を遅らせるか迷ったんですけど、やはり上高地で過ごす時間が長い方が良いと考えて、一番早いバスで出ることにしました。
松本~上高地間の交通
松本~上高地間のアクセスはアルピコ交通が2種類の方法で運行しています。
ひとつは、直通のバス。
もうひとつは、松本駅~新島々駅間の鉄道+新島々駅~上高地間のバスです。
直通のバスが出るのは1日2本ぐらい。あとは電車+バスでの運行になります。
所要時間は、直通のバスで1時間半。電車+バスだと乗り継ぎ込みで1時間45分ぐらいになります。
往復するなら電車バスセットクーポン(松本~上高地往復乗車券)4,550円がお得です。
シンプルな紙の切符です。
上高地で降りる時に左側を切って運転手さんに渡します。右側は帰りのバスに乗車する際に必要なので大事に持っておきます。
さて、バスで松本~上高地を往復する場合、ちょっと特別なルールがあるので先に復路の話もしておきます。
帰りに上高地バスターミナルから新島々駅(または松本)行きのバスに乗るには、乗車券のほかに「乗車整理券」というものが必要になります。乗車整理券は上高地バスターミナルのチケットカウンターで発券されます。(発券するのに別途費用はかかりません)
たとえば、わたしは復路、12時40分上高地バスターミナル発のバスに乗り新島々まで行って、新島々から松本駅まで戻る予定です。
その場合、上高地に着いたらすぐにバスターミナル窓口に行って、往復券の帰りの半券を提示し「今日の12時40分発新島々行きに乗りたいです」と申し出るのです。すると、その場で乗車整理券が発券してもらえる、という感じ。その際、「発車時間の10分前にはターミナルの乗り場付近に来てください」と指示を受けました。
整理券の写真を撮るのを忘れてしまったんですが、いわゆるレシートみたいな紙切れで、バスの発車日時と整理番号が印字されていました。
乗車時間の10分前になるとターミナルのバス乗り場付近で点呼が行われ、整理番号順に車内へ案内されます。そのときに整理券は係の方によって回収されます。
というわけで、帰りのバスに乗るには整理券が必要なので、上高地に着いたらまずバスターミナルの窓口に立ち寄って発券してもらうことをおすすめします。
なお、この独特のルールについては、大事なことなので往路のバスの車内放送で何度も案内されます。
松本バスターミナルから上高地へ
というわけで、話は少し前後しましたが、2日目は4時45分頃にアラームで起床。
30分弱でさくっと身支度をしてホテルをチェックアウトし、ホテルの目の前にある松本バスターミナルへ向かいます。目的のバスは5時半発。チケットを購入して乗り場に行くとほどなくして乗車の改札が行われました。早朝のため、バスに乗車したのは10人ほどでした。
記憶が正しければ、女性2人組×2、男性2人組(親子?)、男女2人組(夫婦?)、男性1人、女性1人(わたし)
バスの席に落ち着いてから前の晩にコンビニで買っておいた野菜ジュースとドーナツで軽く腹ごしらえをします。
上高地へ向かうバスはいわゆる観光バスのような車両を使用していますが、カテゴリーは路線バスです。上高地へ着くまでにたくさんの停留所がありますし、降りたい人は降車ボタンを押して降ろしてもらうこともできます。といっても、松本バスターミナルから乗って上高地に入るまで乗降客はほぼいませんでした。唯一、新島々駅のバス停でひとりだけ途中乗車した男性がいましたが、制服姿でアルピコ交通の従業員のようでした(後でバスターミナルに整理券を発券してもらいに行ったら、応対してくれたのが多分その人)
新島々駅バス停までは平坦な道でしたが、そこを過ぎるといよいよ山道へ入ります。乗客のほとんどがうたた寝しているようでしたが、わたしは興奮して眠れませんでした。たくさんのトンネルを抜け、雄大なダムの近くを通り過ぎます。随所で観光案内の音声が流され、車窓の風景に解説をつけ加えてくれました。
松本を出た時には空に雲の切れ間も見えましたが、山に入っていくにつれ雨が降ってきました。今日の天気予報は雨。残念ながら予報は当たりのようです。
前日から降り続いた雨のおかげで、車窓から時折見える川の流れは茶色く濁っています。かなり不安な状況の中バスは進みます。
結局、上高地に着くまで雨は弱まることはありませんでした。
というわけで、長くなってきたので今日はこの辺で!