あてもなく

誰かへの手紙

年の初めに目標を持つことのなんと無謀なことか

月が変わったのでそろそろ先月の読書まとめをしなくては。

と思って確認してみたところ、先月の読んだ本、なんと1冊!!

自分のことながら、なんかちょっとショックです……。

 

お正月休みに本をたて続けに読んだことをきっかけに「これ、もしかしたら100冊ぐらいいけんじゃね」と思い立ち、3月には漫画をまとめて読んだりして「いけるいけるー」と気軽に思っていたものの、春・夏と過ごすウチにどんどんとトーンダウンし秋へ突入。9月に読了したのはついに1冊のみという結果になりました。

 

家から出られない期間があって、今年はたくさん本を読んだという人も多いことと思いますが、わたしはそうはなりませんでした。

生活がすっかり変わってしまって心の安定を失ったとき、わたしは現実を忘れて物語の世界に入り込んでいくことを全く楽しいと思えなくなってしまいました。

本に書かれていることというのはすべて「過去のこと」なわけで、たとえその物語の舞台が未来でも異世界でも、コロナがなかった過去の世界に軸足を置いて書かれたものである以上、どこまで行っても違和感がついて回る感じがなんとなく居心地が悪くて、本を読むことが楽しくなくなってしまったのでした。

 

自粛期間が終わって世の中が動き始めてからも読書には心が向かず、かろうじて触れることができたのは、ゲームとアニメのみでした。

アニメは自分からは観ようとは思ってなくて、家族に誘われて一緒に観ることでなんとかついて行ってた感じだったから、自分からやろうと思えたのはゲームだけでした。

読書は良くてゲームはダメだということは一切なくて、それでも自分なりに楽しく過ごせる手段があってよかったなあ、ゲームがあって助かったなあという気持ちです。

 

年の初めの出来心で目標などを立ててしまったばっかりに、思わぬ「約束破り」の罪悪感を自分に与えてしまいました。

そのことについてちょっと後悔しています。

やはり、たまたまちょっと思いついたのが年始だったというだけのことで、1年先のことまで自分に約束させてしまったのが良くなかったなあ、と。

 

コロナ以前の世界では正月ぐらいしか頭を切り替えるイベントがなかったから「一年の計は元旦にあり」なんて特別扱いしていたけど、「新しい生活様式」などといって強制的に頭を切り替えさせられるようなイベントはカレンダーに関係なく起きるし、それが起きてしまった今から考えると、本当は正月なんて事務手続き上の区切りでしかなかったのにな、と思います。

 

そんなもんに浮かれて要らぬ約束をするのはもうやめよう。

もう今後は新年の誓いなんて立てないし、正月でなくても、1年も先の行動まで縛るような自分との約束はしない。

それより、その場その場で状況に応じて自分が楽しいと思えることに挑戦しよう、ぐらいの身軽さが今は大事なんじゃないかな、と思いました。

 

というわけで、1年で100冊読書チャレンジはこれにて終了でございます。

本の感想は、書きたくなったときに書きます。