昨日あたりすごく話題になってた件。
わたしも少々思うところがありますので、今日はこの話題で。
「奥さんがお手伝いさんに見える」あるいは「昭和」の価値観を引きずってると指摘されている問題。
もとになったツイートはこちら。
夜のテレビ出演の合間に、地元から上京してきてくれた妻が食事を作ってくれました。
— 岸田文雄 (@kishida230) September 1, 2020
ありがたいです。#岸田文雄 #自民党総裁選 #束の間のひととき #妻の手料理 pic.twitter.com/tWWgML58l2
わたし自身、現在は専業主婦で家族の外での活動を支えるのが主な仕事になりますから、普段は当然、夫や子供の食事や身の回りの世話をしたりしています。
夫が仕事に行くときは基本的に毎日玄関までお見送りをしますし、そのあたりの振る舞いは、まあ「昭和」の奥さんっぽいかもしれません。
そういったわたしの個人のライフスタイルについて、よその誰かから「価値観が古い」だの「あんたみたいな女がいるから女性の地位が向上しないんだ」みたいなことを言われたりしたら「は?バカかよ」って思いますし、反論もすると思います。
ただね、そんなわたしですが、岸田氏がこの写真を選んでTwitterに投稿したという点については、やっぱり「もっと気を付けるべきだった」という感想を持ちます。
この写真に写ってる奥さんが、どう見ても妻というよりは「店員さん」感出ちゃってる点については、やはり「誰が見てもそう思うのでは」というぐらいハッキリしてるように思います。
(その点自体「そんなことない」と否定したい人はわたしとは話が合わないのでちょっとこの先読んでもらうの難しい気がするけど……)
「テレビ出演の合間に少し帰って夜食をとった」というシチュエーションなので奥さんは一緒に食べない、だから席に着かなかった。その辺でボーッと突っ立ってるのも変だし、手をブラブラさせてるのもなんかだらしないから前で手を組んでみた、ってところかと思うんですよ。その結果、なんか絵的に店員さんっぽくなっちゃった、っていう感じかな。
家族以外の第三者がこの写真を撮ってるんだろうから、奥さんもふだんどおりってワケにはいかないだろうし、そういった緊張感も写り込んでいるのかなと思います。
この投稿自体にそれほど深い意図は感じませんし、これをみて普段から岸田さんは奥さんを使用人のように扱っているんだろうみたいに糾弾するのはやり過ぎと思います。
ただ、深い意図がないならばこそ、この写真を自分で見て投稿する前に「あれ、ちょっとまずいかな」と感じる感性は、現代においてはそろそろ必要なんじゃないかと思いました。
岸田氏は隙が無くきっちりしてる人という印象だったので、この件で案外脇が甘いところもあるのか、と少し意外に思いました。(個人の感想)
たとえば我が家の日頃の風景からわたしがお手伝いさんや給仕さんのように見えてしまう場面を切り取ることはたやすいと思います。
が、そういう場面を切り取った写真を我が家の「家庭円満」のアピールとして公開されるとしたらわたしだって「ちょっと待ってよ」って言うと思います。
それは、わたしの主婦という仕事に対する責任感やプライドとは別の問題です。
その写真は、我々の「家庭円満」を表すのにふさわしい写真ではないからです。
そこの感覚がアップデートされていない、「古い」と指摘される部分についてはわたしも同意です。そこに批判的な感想が集まることについては何らおかしなこととは思いません。
わたしの感想はそんな感じです。