あてもなく

誰かへの手紙

コロナ疲れしないために

大変疲れるので、テレビ、特に情報番組をあまり熱心に見ない方がいいのではないかという気がしています。

最近特に嫌なのが、街頭で一般の人にインタビューをしたり、一般の人の自宅に行って取材した様子を見ること。

こんな時に、テレビの取材クルーと会話をしたり、自宅に招き入れたりすることを平気でやってる人の気が知れない。

特に、自宅でマスク無しで、家族で食事をしている様子までテレビに撮影させているのはどうかと思う。

ウチなんか、消防設備の点検だとか家電の修理とかでやむを得ず外部の人が家に入る時には必ずマスクを着けて対応するし、もちろん滞在中は窓を開けるし、お帰りになった後もしばらく窓は閉めずに時間を置くし、触ったと思われる辺りをしっかりアルコールで拭いたりするぐらいなのに!

って思ってしまう。

 

ていうか、そのこと自体が嫌っていうよりは……

そういうのを見て、他人のことを「意識が低いな」と見下すような目で見てしまう、そんな思考をしてしまうクセがついてきた自分がとても嫌だなって思うんですよ。

 

たとえば、外を歩いていてマスクをしてない人を見かけると「何考えてるんだ」って思ってしまうし、遠くの方から咳やくしゃみが聞こえてくると「勘弁してよ」って思ってしまう。

そういう風に、周りの人すべてを自分に害をなす存在であるかのように意識することって、こんな世の中になるまではほとんどなかった。別に、もともとすべてのひとを信用して生きていたわけではないけれど、だからといってみんなが敵だと思っていたわけでもない。

ひょっとしたら「周囲はみんな自分に害をなす存在だ」と思って行動することが感染拡大を防ぐためには正しいことなのかもしれないけれど、だからといって正常なことでもないと思う。

正常ではない思考や行動を続けていくのは疲れます。

おそらく、この状況はこれからしばらく、ひょっとしたら何年も続いていくかもしれない。その中で、わたしはこの先何年も、ずっと他人を「意識が低い」とかなんとかジャッジしながら生きていくのだろうか?

それって、すごくしんどいと思うよ。

 

実際、直接会話をしたりするわけでもない、ちょっとすれ違う程度の人がマスクしてなくたって、それはほとんど自分には影響ないはず。

咳してる人がいたって、遠くの方から聞こえてくる程度なら自分には関係ない。

ましてや、テレビの中の人が一見無防備な行動を取っていたとしても、それが直接自分の迷惑になるわけじゃないんですよ。

そういう、脅威というほどでもない存在をいちいち見定めて、それらひとつひとつに神経質に反応していては、心がもたなくなってしまう。

 

だからね、とにかく、もう他の人の行動を見て「うわー」って思うのやめたい。

一瞬思ってしまうのは仕方ないとしても、せめてそれを口に出してわーわー言うのは、意識的に控えていこうと思います。

人がどんな行動をしていようが、いちいち反応しないこと。

そして、できればあまりテレビを見過ぎないようにします。