あてもなく

誰かへの手紙

着物は、買うかレンタルか。それとも、ママ振袖?

今日も成人式シリーズです。多分、今日で一応終わり。

 

うちの子供は2023年に20歳で成人式を迎える学年だ。

成人年齢を18歳に引き下げる件に関連して、その1つ下と2つ下の学年も一緒に成人式をやることになるのかどうか、ということを連日書いてきた。

つまり、ウチはイレギュラー年の当事者なわけです。

が、その割にそれほど焦っていない。

なぜかというと、着物の手配にちょっとアテがあるからなのだ。

 

といっても、わたし自身は自分の成人式の時は着物をレンタルしたのでわたしの振袖が残っているわけではない。

残っているのは、わたしの母(つまり当人にとっては祖母)の振袖である。

 

まだ現物は見ていないのでなんとも言えないが、これが、一度も袖を通していない新品(?)だというのだ。といっても50年前の着物なのだけど。

母が成人式を迎えるに当たって仕立てたもので、本命のきもののほかに念のため(?)もう1着作ったとか。母の実家は商売をやっていたので、おそらくなんらかのお付き合いがあったりしたんだろうかね。昔の人が考えることはよくわからん。

今よりは着物が身近だった時代のことだから、おそらく、もう一つ振袖を持っていてもそれなりに使い道はあると思ったんだろね。

実際には一度も使い道がなかったわけだけれど。

わたしが成人式を迎えた頃は、その着物は「約25年前のもの」だった。

そもそもわたしは母とは身長が違いすぎて話題にさえ上がらなかったのだけど、25年前というのは中途半端に古臭さを感じてしまう年数なので、もし着物があると知っていても、身長云々考える前に「その着物は嫌だ」って言ってしまったかもしれない。

だけど、世代を超えて50年経つと、また違った価値を帯びてくるような気がしませんか。

先日「今の服は昔のものに比べて質が悪くなった」って話を書いたばかりだけど、おそらく、着物にも同じ現象が起きているのではないだろうか。

だとしたら、その50年前の着物って、もしかしたら今ではもう手に入れることが出来ないようなクオリティのものかもしれないよね! ……と、期待は高まる。

いやまあ、本当に、きちんと良い状態で保存されていれば、の話だけどね。

まだ、実物を出してみてないのでわかりません。今度帰ったときに見せてもらおう。

 

と、まあそんな具合でウチには着物の手配のアテがある(仮)

 

しかし、成人式ネタを書くにあたっていろいろ調べているうちに、具体的に成人式を迎えるためには、着物本体を持っているだけではどうにもならないということに気がついた。

 

ママ振袖というジャンル

母親のお下がりの着物を着る、というのもちょっと流行ってはいるらしい。そんな振袖のことを「ママ振袖」と呼ぶそうだ。うちは「ババ振袖」だけど。

ウチのように「着物本体は手持ちのものがある」というひとは、「ママ振袖プラン」などというサービスを行っている会社のサイトなどが参考になりそうだ。

 

www.ondine.jp

 

furisode.joyful-eli.com

 

furisode.kimonoyasan.co.jp

 

「ママ振袖」って入れただけで、どんどん出てくる。

2つめの「ジョイフル恵利」さんってわたしが成人式の時に使ったお店だわー。ずっと頑張ってるんだなあ。すごい。

 

これらのサイトを見て気がついたのは、「着物だけ持っててもそりゃダメだよね」ってことだ。

ちゃんと着て写真を撮ったり出かけたりするためには、着物以外にも山のような小物が必要だ。また、年代物の着物であれば、ただ収納してあっただけでも傷みや汚れが生じている場合があるので、そのケアも必要だ。

そこで、小物をレンタルまたは購入することができて、着物の汚れや傷みをケアしてくれて、さらに着付けと写真撮影もセットで面倒見てくれる、というのがこれらの「ママ振袖プラン」なのだ。

 

と、その中で異彩を放つタイトルで目を引いてきたのがこちらのサイト。

ここって、一昨日の記事でも紹介させていただいた着物屋さん。

ブログに大変力が入っていて、読み応えがある。

 

yamanaka-kimono.com

 

こちらのサイトはコピペできないよう細工が施されてあるみたいなので、引用できないけれど、要約すると

「小物はレンタルしても買っても変わらんと思っている人が多いかもしれないが、レンタル品はチープでクオリティの低いものであることが多いし、そもそも品揃えが悪い」

「せっかくの豪奢な着物を持っていても、小物がチープだったら残念すぎるよ」

というようなことが書いてある。

「なので、ウチはレンタル品は扱いませんよ」と続くので、要はこちらのお店の宣伝なのだけど、どういうところにこだわりを持つべきなのか教えてくれる良記事だと思う。

 

こちらのお店、名古屋の1店舗でやっておられるお店なのでウチは利用できないのだけど、大変勉強になります。

 

まとめ

いくら着物本体があっても、やはり準備のためには着物屋さんかレンタル衣裳屋さんなど、成人式向けにサービスを行っているところのお世話にならなければいけないということがわかった。

ということは、うちだって購入組やレンタル組と同じように「(早ければ)2年半前」から手配について動き出さなければならないということだ。

 

一方、今朝のテレビでは、早速昨日の成人式の「荒れる」様子が伝えられていた。

子供がそれを見て「成人式、あんななら怖いから行きたくないな。行かなくてもいいんだよね?」などと言っている。

とはいえ、着物を着て写真を撮る、ということはしてみたいようでもある。

「それもアリだよ」と、わたし。

成人の日の式典はパスして写真撮影のみでいいなら、たとえ18歳成人の件で世間が少々混乱してもそれほど大変な思いをせずに済みそうだから、わたしも賛成だ。

 

とりあえず、まずは、本当にあの50年前の着物が大丈夫なのか、アテにしていいものか、ちゃんと確認することですな。