前回からの続き。
二つの「ランス(槍)」
高圧洗浄機では、水を噴射する先端の部品を「ランス」と呼ぶ。
ランスなんてRPGの世界だよね。かっこいー。
我が家で購入した高圧洗浄機には、ターボランスと拡散可変ランスという2種類のランスが付属していた。用途に応じて使い分けられる。
ターボランスは、らせん状に水流を噴出することで狭い範囲をより効率的に短時間で洗浄する。
拡散可変ランスは、先端の可変ダイヤルを回すことで高圧水の噴出の形状を拡散(扇状)と直噴に変えることができる。ちなみに「可変」といっても何段階かに切り替えられるわけではなく、広いか狭いかの2種類だ。
洗浄力は、
ターボランス>直噴>拡散
の順で強い。
手始めに、苔が生えていたところをターボランスで洗ってみることにした。
ちょっと反射して見づらいが、高圧水が当たった部分と当たっていない部分の境目がくっきりしているので、洗浄力の強さがわかっていただけるかと思う。
ただし、このような狭い幅でチマチマ洗っても埒があかないと思った。
しかも、ターボランスを使うと、運転音がめちゃくちゃうるさい。
そこで、先端を拡散可変ランスに取り替えて、拡散モードで広範囲にいっぺんに水を掛ける方法に切り替えた。
ターボランスで浮き上がらせた汚れを、拡散モードで洗い流す作戦だ。
拡散モードだと、水圧が弱いので長年蓄積した汚れをガッツリ浮き上がらせることはできないが、まんべんなく水を掛けることが出来る。
ピカピカにはならないが、とりあえず全体的に「なんかやった」感は出せるという感じだ。
前回触れた通り、我が家のベランダは排水に難があるので、ずっと水を出していると水が溜まってきて、バシャバシャ跳ねるだけで思うように水圧が当たらなくなってくる。
このあたりの加減は、もう少し熟練が必要なようだ。
窓と網戸
掃除の効率が良かったのが窓と網戸だ。
以前から窓の掃除には無印良品の「掃除用品システム」シリーズの「スキージ-」という道具を使っていた。
バケツを用意し、スポンジ側に水をしみこませ窓をまんべんなく濡らしたあと、ラバーのワイパー側で水を切る。
「バケツを用意しスポンジで窓を濡らす」という作業の部分が高圧洗浄機の拡散モードでやればほんの一瞬で終わる。しかも、窓は表面がツルツルなので、水圧がそれほど高くなくてもほとんどの汚れが流れ落ちてくれる。洗剤を使わなくてもワイパーでキューッと水を切るだけで窓はピカピカになった。
さらに良いと思ったのが網戸の掃除だ。
以前はスキージーのスポンジ側に水をしみこませてこすっていたのだけれど、窓と違ってワイパーでの水切りができないのでぞうきんで拭き上げていた。(拭き上げに使ったぞうきんは真っ黒になる)
ぞうきんで拭く工程がないと、水で汚れを浮き上がらせても乾くとまた元に戻ってしまう。放置すると掃除する前よりも汚れがムラになってより見た目がひどくなるという感じだったので、面倒でもがんばってぞうきんで拭いていた。
今回、網戸に高圧洗浄機の拡散モードの水をかけてみたら、汚れが全部吹き飛ばされたようだったので、試しにぞうきんがけを省略して放置してみたら、ただ乾かしただけでピカピカになっていた。