もやしって安いよね。
安いのに独特の美味しさがあるし、なんか栄養ありげだし、すばらしいよね。
ウチでは週に1袋は必ず使ってるんじゃないかと思う。
今日はそんなもやしのお話をしよう。
最近、もやしの袋を何気なく見ていたら、あることに気がついた。
洗わずに、そのままご使用いただけます。だって。
……へー!洗わなくていいんだ!
それは楽ちん。
今まで、使う分をザルに取ってジャーッと水かけてすすいでから使っていたのだ。
だけど、洗わなくていいなら、たとえばお味噌汁だったら沸かした出汁に袋から直接投入すればいいってことだから手間が省けるではないか。
良いこと知ったわ。うふふ。
と、思ってもやしは洗わずに使うことにしたのだけど、たまたま別のスーパーで買ったもやしのパッケージをよく見てみたらこんなことが書いてある。
軽く水洗いして調理してください。
……えー!そうなのーーー?!
「軽く」水洗いってことは、以前やってたザルに取ってジャーッと水かけるアレだよね。
こっちのメーカーはやっぱり洗わなきゃダメなんだ。
水洗いが必要なもやしとそうでないもやしはどう違うのか、そのあたりを探るべく、まずは前者の「洗わなくて良い」というもやしのメーカーのサイトへ飛んでみた。
株式会社旭物産ホームページ>商品ができるまで>もやし
https://asahibsn.co.jp/process/pro-moyashi
お客様に「安心」と「おいしさ」をお届けするために、衛生管理にはどこよりも厳しく目を光らせています。工場内に入る際には、異物が持ち込まれることのないように、何重ものクリーンチェックを実施しています。
製造工場ではFSSC22000をはじめとする食品安全マネジメントシステムの運用による品質管理体制の構築を図り、消費者のみなさまの食卓にお届けするまで安心・安全がしっかり守れるように取り組んでいます。
ですって!
おそらくここで触れられている通り「衛生管理」のレベルが高いため「洗わなくて良い」が実現されているものと思われる。
一方の「軽く水洗いしてね」のもやしはどうか。
メーカー名を写真に残していなかったため工場の様子は確認できなかった。
が、写真をよく見てみると、赤く囲んだ丸の少し上に
*ひげ根を機械加工によりほぼ取り除きました
という記載がある。
もしかしたら、この「ひげ根を取り除く」工程を経たことで、そのひげ根の破片くずが少しもやし本体に付着している可能性があるから「洗え」って言ってるのかもしれない。
もやしのひげ根というのは、ご存知の方が多いと思うが、丁寧に調理するのであれば取り除くべき部分とされている。
料理の中に混入しても害はないと思うが、若干食味が劣るとされている部分なので、軽く洗って取り除く方が良いという判断なんじゃないかと思う。
ということで、まだ仮説レベルではあるが、一応ナゾに対する答えのようなものは出た。
機会があれば、他のメーカーのものも観察して裏をとっていきたい。
そういえば、ひげ根が取られているもやしって、普通のそうでないもやしよりちょっと高いのよね。
「洗わなくて良い」けど「ひげ根はついたまま」のもやしは、一袋19円。
「軽く水洗いしなきゃいけない」けど「ひげ根があらかた取られた」もやしは、一袋27円。
いずれにせよ安いもんではあるが。
一袋10円~30円の商品に対しても、日々工夫を重ねてよりよい商品を世に送り出す努力をしている人がいる。そんな企業がいくつもある。
パッケージをよく見ると、いろんな発見があっておもしろいよね。
これからも他のメーカーのもやしが手に入ったらよく観察してみたいと思います。
ちなみに、わたしはひげ根がついたもやしもそのまま調理するけどね。
だって、言うてももやしだし、そんな変わんないし。
日々考えている人がいるのねシリーズ第1弾