あてもなく

誰かへの手紙

飲食店と、常連さん

ネットを見ていると、「店員に顔を覚えられたくない」「店員に覚えられてるような気配を感じたらその店に行くのをやめる」という意見をよく見かける。

軽く検索してみると、もう3年ほど前には話題になっていたようだ。

 

news.careerconnection.jp

 

わたしは、同じ店にそれほど頻繁に通うことはあまりないし、客の立場で「覚えられてるな」と感じたことはあまりない。

だから、特定の店に顔を覚えられるほど通うって相当なもんじゃないのかなと思っていた。

だけど、ファストフードでアルバイトをするようになってわかったことがある。

店員の立場からすれば、お客さんの顔って意外とすぐに覚えてしまう。

 

どのくらいの頻度で通えば店員に顔を覚えられてしまうのか。

あくまでも個人的な感想ではあるけれど、目安はこんな感じ。

わたしは週2回しか出勤しないが、同じ人を1ヶ月以内に3回見たら、間違いなく顔を覚えてしまう。

その頻度で何ヶ月も通い続けてくれた場合はポイントカード出す人かどうかも大体頭に入ってくる。毎回同じ注文だったら、その注文も覚える。

もしその人がいつもと違うもの頼んだら、「あらっ、今日はいつもと違うんですね」って思う。

言わないけど。

 

(ただ、いつも同じものを注文する人は、めったに違うものを注文したりはしない。

まず間違いなく毎回同じものを注文する。)

 

わたしは生活の中でそれほど飲食店を利用する方ではなかったので働いてみるまで知らなかったのだけど、飲食店には思ったよりもたくさんの常連さんがいる。来店するお客さんの半分ぐらいが常連さんで、残りのほとんどもリピーター。「初めて来た」という人は一握りだという感じがする。

ということは、飲食店というのはほとんど常連さんで持っているのかもしれない。

 

上記の記事の中に

「コイツ、いつも来ているな」と思われたくない

というご意見があったが、実情はそんな感じで「いつも来ているヤツ」が大半なので気にしなくて大丈夫だと思う。

 

常連さんの多くは「今日も暑いね」とか「雨なのに来ちゃったわ~」とか、自分から会話を振ってきてくれるので、こちらも気軽に会話に応じている。

「おなじみさん」対応を求めるお客様だとわかれば、こちらから「寒いですね」「いつもありがとうございます」と声をかけたりもできる。

チェーン店だしバイトの立場からは常連さんだからと言ってオマケしたりはしないけれど、ついついソフトクリームをちょっと多めに巻いてしまうことはある。

ほかの日にほかの人が作ったものとくらべて「あれっ、今日の小さいくない?」とか思われたくないからだ。

そういう意味で、まあ、常連さんになっておくと多少お得な面はあるかもしれない。

 

一方、何回来ていても「初めまして」なオーラを出してくる人もいる。

その場合は、覚えられたくないタイプの常連さんなのだなと察して、わかっていても毎回

「ポイントカードお持ちですか」

「ないです」

のやり取りを繰り返し、あえて「覚えてませんよ」と装うサービスを実施している。

もちろん、マニュアルなんかに書いてあるわけではなく、あくまでわたしの独自サービスでございます。