あてもなく

誰かへの手紙



大人なのに、盛大に食べこぼしをしてしまった話

先日、バイトの後にどうしても買物にいかないといけなくて、1時半ぐらいだったけど昼ご飯がまだだったので、買物の前にショッピングモールの中のフードコートで軽く食べることした。

選んだのは、丸亀製麺の明太クリーム釜玉。

元々シンプルなおうどんの方が好きなんだけど、疲れてたのでちょっとこってりしたのも良いかなと思って。

なかなか美味しかったです。満足です。

が、食べてる途中で大失敗。

お箸で持ち上げた麺3本ほどが、ドゥルルン!と滑り落ちてしまったのだ。

のたうつ太麺、そして、飛び散る汁(クリームたっぷり)!!

 

膝の上と、シャツのお腹の所に複数箇所、点々と飛んだ汁の跡が付いてしまった。

手持ちのティッシュで急いで拭いてみたけど、クリームたっぷりのうどんのおつゆなんか、ちょっと拭いたぐらいじゃ取れないよね。

そのときの服装、紺のシャツにグレーのパンツ。

紺のシャツは幸いそれほど汚れが目立たなかったけど、グレーのパンツは油のシミがめっちゃ目立つ。ちょうど太ももの前面のど真ん中に直径1センチほどのシミがついたまま、これから買い物しなきゃいけないというのか……。

 

下がり果てたテンションで、なんとか必要な買物を済ませて帰ってきて、家に着いたらすぐに洗濯しました。

多分それで一応綺麗になったような気はする。

でも、時間が経ったらまた汚れが浮いてくるのかも。

だいたいわたしの服って食べこぼしでダメになるのです。

 

わたしは本当によく食べものをこぼす。

口があまり大きく開かないので、口に入りきらなかった食べ物が落ちたりするというパターンもあるし、あとはやたらしっかり噛まないと飲み込めない性質なので、次に口に入れる分を箸で取って持ってる時間が長くなって、その間に落としてしまったりする。

本当はちゃんと食べられるようになってから次を取れば良いんだろうけど、たまにタイミングを間違える。

あの日はバイト上がりで若干疲れていて、コシが強いうどんを噛みきるのに時間がかかってしまった。また、手の力もちょっと落ちていて、お箸を持つ手が緩んでしまったのだろうと思う。

ものすごく油断した。

いつも外食の時は家で食べる時よりも気を付けているのに。悔しい。

でも、明太クリーム釜玉は美味しかった。外では、家で絶対作れなさそうな物を食べたい派。

 

さて、食べこぼしをするといつも思い出してしまう人がいる。

以前パートで働いていた会社の、ちょっと年下の同僚だ。

 

そこの会社には社食があって、昼ご飯はだいたいパートの同僚たちと一緒に食べていた。

そのときにもわたしはよく食べこぼしをした。

といっても、今回ほど盛大な食べこぼしはしない。せいぜいトレーの上にこぼすぐらいで済むのだけど。

あるとき「あ、またこぼしちゃった」とやっていたら、その同僚から、

 

「ウチは一緒に住んでた祖父がめちゃくちゃ厳しくて、食べこぼしなんかすると殴られたから、わたし絶対食べこぼしはしなくなったんですよ」

 

と、言われた。

今思えばマウンティングというやつだったのかもしれないけど、どういうつもりなのかはよくわからない。

 

食べこぼしたぐらいで殴られるようなおうちに育ったってのは気の毒だ。

だけど、彼女自身「食べこぼしをしない自分」が自慢のようでもあったので、わたしは「へえー、えらいね」って答えてしまった気がする。

 

彼女は、なんかいつも自慢とも自虐ともつかない不思議なことを言うのでなんとなく返事に困るなあと思っていた。

まあ、ちょっと変わった子だったんだよね。

べつに嫌いってほどではなかったけど、まあ、変わった子だな、って感じ。

 

個人的には「殴られたおかげで身についた」というのは違う気がする。

もしわたしがその家の子だったらきっと、自分が家を出るかおじいさんがいなくなるまで殴られ続けたかもしれないなあ、なんて。

殴られたり、厳しい叱責なんかとセットで教えられて「良かった」なんてことはない、と、わたし自身は思ってる。

出来るようになったのは、その人にその能力があったからだ。

 

今回、食べこぼしをして、そんな事を思い出してしまいましたとさ。

彼女、元気にしてるかな。