昨日は消費税増税後初めてのバイトだった。
いつも通り、ほとんどずっとレジに立って会計をしていたが、その中で感じたことをいくつか書き留めておく。
店内か持ち帰りか
先般から騒がれていたとおり、店内飲食の場合税率10%、持ち帰りの場合は軽減税率が適用され8%ということになっているが、わたしが働くファストフード店では店内での飲食と持ち帰りで同一価格対応することになった。
そのことはTVCMなんかでも周知しているが、まあ、実際のところ、いちファストフード店の動向にそこまで詳しい一般客なんてそんなにいないだろう。
店内で飲食していくと高くなる、と思っているお客様が圧倒的に多いという印象だった。
「店で食べてくと高くなるんだろ?」
とハッキリおっしゃる方には、
「いえ、同一料金ですよ」
と簡単に訂正できるのでいいけれど、店で食べると高くなると勝手に思い込んで「ズル」をしようと仕掛けてくるお客様の存在がなんとも辛い。
明らかに店でおしゃべりしていく気満々だなあって感じのおばあちゃん二人連れが、伏し目がちに
「あの...持ち帰りで...」(嘘つき慣れてないみたいで、めっちゃ顔に出る)
と申告されたのには、なんだかもの悲しい気持ちになってしまった。
わたしの後ろにいたベテランのバイトさんがたまたま気がついて声をかけてくれた。
「店内でご飲食されてもお値段変わりませんが、それでもお持ち帰りでよろしいですか?」
と。
(すごく気の利くバイトさんで、素晴らしいと思う。わたしはまだそこまでできないよ)
その時のお客様のホッとした顔よ。
「あら、そうなの? じゃあこちらで頂いて行くわ」
やっぱり、店で食べると高くなると思って節約のために「持ち帰り」と申告していたのだった。
正直セコいなあとちょっと思う。
だけど、2%を笑えない生活の苦しさというのがあるのかもしれない。
なかなか辛い話である。
キャッシュレスポイント還元
ウチの店は大手チェーンだが地元の中小企業がやってるフランチャイズ店なので2%のキャッシュレスポイント還元の対象である。店頭にシールを何枚も貼ってアピールしている。
テレビでもよく特集されていたし、これを機に現金からキャッシュレス決済に切り替えるお客様が増えるかなと期待していたのだけれど、案外そーでもないかなっていう感じ。
店内か持ち帰りかには敏感に反応するのに、キャッシュレス決済へのハードルは高いようだ。
やはり、多くのお客様は今まで通り現金で支払いをする。
ただ、QRコード決済(d払い、PayPayなど)を使えるかどうか聞いてこられるお客様は今までよりちょっと多いかなと思った。
ちなみに、残念ながらウチの店はまだQRコード決済には対応していない。
お使いいただけないことをお伝えすると、代替として出てくるのはクレジットカードだ。
結局クレジットカードが一番なじみ深くて安定感があるキャッシュレス決済手段ではあると思う。
客足が減った
消費税の影響かどうかはわからないけれど、昨日はそもそも出歩いている人が減ったなあという感じはした。お昼時でも時々客足が途絶えてしまう時があった。
店内と持ち帰りの価格を一律にするのに伴って一部値上げしたしね。
増税前の駆け込みで買物を済ませてしまった人は家から出てこないのかもしれないし、外食は控えようという動きも起きているんだろうと思う。
景気に影響。
まあ、そりゃー出ますよね!