あてもなく

誰かへの手紙

ワセリンまたはプロペトとの戦い どこにも書かれていない掃除と洗濯のこと(1)

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わたしが抱えていた掃除や洗濯に関する疑問は、どれだけネットで検索してもコレという答えにたどり着けないものでした。

それは、おそらくこの悩み自体がものすごくマイナーなことだからだと思います。

だから、そんな話題をブログに記したからといって、他の誰かの役に立つ可能性は極めて低いと思うのです。

だけど、せっかく苦労して見つけた答えなので書かないではおられず、この文章を綴っています...。

 

どうしてウチのお風呂は綺麗にならないのか。どうしてウチの洗濯物はなんだか様子がおかしいのか。カリスマ主婦や掃除裏技動画、洗濯王子の言うとおりにやってもちっとも手応えがないのはなぜなのか。長年の悩みです。

それで、最近やーーーーっと気がついたのですが、ウチのお風呂や洗濯物の汚れは普通の汚れではなかったのです。

原因は、ワセリン(プロペト)でした。

ワセリン(プロペト)とは? 

皮膚科でもらうお薬で、薬局の処方に「プロペト」と書かれているものがあります。

これは軟膏を作る基剤として用いられているもので、それ自体に皮膚の保湿をする効果もあります。

プロペトというのは、一般的にワセリンと言われているものとほぼ同義ですが、ワセリンの中でも、より高度に精製して不純物た除去されたものがプロペトという名前で呼ばれ、調剤薬局などで出されるステロイド軟膏のベースとして用いられているのです。

とある調剤薬局さんのサイトに詳しい説明が載っていましたので引用させていただきます。

 

www.pharma802.com

プロペトは、軟膏の基剤としても使われるワセリンの1種です。ワセリンは石油から作られます。黄色ワセリンから不純物を取り除くことで白色になったものを、白色ワセリンと呼び、更に純度を高めると、白色半透明のプロペトができ上がります。

揮発性が低く、科学的にも安定性の高い物質です。動物性、植物性の油脂と比較しても、空気の酸化を受けにくく、温度や光にも安定性が高く、保存し易さも利点です。

常温までは固体ですが、38 ~ 60℃くらいで溶けるため、皮膚用の軟膏に適した基剤の1つです。

高温滅菌が可能なため、清潔であることも見逃せません。

 

以下、文章をわかりやすくするために「ワセリン」と呼ぶことにします。

 

さて、ウチには皮膚のトラブルで長年皮膚科に通って投薬を受けている家族がいます。

処方されるのは、ワセリンがベースになっているステロイド軟膏です。それを毎日広範囲の皮膚に塗っています。

毎日皮膚に付けているので、当然ワセリンは肌に直接触れる下着にも付着しますし、お風呂に入って身体を洗えば流れ落ちたワセリンがお風呂の床などに付着します。

それが、落ちない汚れの原因でした。

お風呂の汚れ

ウチのお風呂は一般的なマンションによくあるプラスチック製のユニットで、床は滑り止めのために表面がザラザラしています。このザラザラ床、ワセリンとは全く関係のないご家庭でも悩みのタネになっているようで、いろんなお掃除法が紹介されていますね。

通常の石けんかす汚れを落とすのにはクエン酸など効くと紹介されています。

が、我が家のお風呂の床汚れにはクエン酸は全く効きませんでした。普通の汚れではないので、今考えて見ればそりゃ当たり前です。

 

www.atemonaku.com

 

去年5月に書いたわたしの記事です。

まだこの頃は汚れの原因がワセリンであることに気がついておらず、ただただ「絶対落ちない変な汚れ」としてほぼ諦めきっています。

風呂ごと捨てたいとか書いてますからね。

 

さて、そのワセリン汚れですが、ザラザラ床の凹凸を埋めるようにして付着します。

通常の石けんかすや水垢と呼ばれる汚れを、ワセリンがコーティングしているような形です。

表面はプラスチックのようになめらかで、普通の掃除用ブラシやスポンジではその表面にとっかかりを作ることはできません。ただ汚れの上を虚しくこするだけになります。

ただ、この汚れ、爪でひっかくとポロポロと剥がれるのです。

このなめらかなワセリンの皮膜はプラスチックほどは固くなく、ちょうどロウぐらいのもろさなんですね。

でも、だからといって、お風呂の床全体に広がるこの汚れを全部爪でひっかいてまわるわけにはいきません。そんな事をしたら、わたしの指先はボロボロになってしまいます。

固めのブラシやタワシなどあれこれ試してみましたが、なかなかコレというのが見当たらないまま長年過ごしてきましたが、つい最近、ついにこの汚れに有効な道具を見つけたのです!

 

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それが、このワイヤー製のブラシです。

これ、元々何のための道具かというと、ヘアブラシなどに詰まった髪の毛を除去するためのもので、「ヘアブラシクリーナー」「ヘアリムーバー」などという商品名がついています。

この道具を、たまたま水回り掃除用のブラシに絡んだ髪の毛を取り除くために使っていた時にパッカーン!とひらめきました。

この固さ、弾力、もしかして爪の代わりに使えるのでは?!

 

やってみた結果、ビンゴでございました。

ガリガリと上手にワセリン汚れを掻き出すことに成功しました。ポロポロと浮き上がった汚れに対しては普通のお風呂用洗剤が効くこともわかったので、汚れを掻き出しつつ洗剤をかけて水で流すということを繰り返していると、お風呂の床はあらかたすっきり綺麗になりました。

アイデアの勝利。気持ちいい!

結構力がいるので、写真でご覧の通り、ワイヤーがちょっと曲がってしまいました。

元々の用途と違うことに使っているので、耐久性はあまりないようです。ある程度のところで買い換えないといけないなあと思いつつ、今後もワセリンとのお付き合いが続く限り手放せない掃除アイテムとなりました。

 

Orienex ヘアブラシクリーナー ヘアリムーバー 毛掃除 お手入れ

 

Amazonで1000円もしませんので、まあ、消耗品ってことで良さそうです。

 

といっても、金属製のブラシなので、風呂の床のプラスチック自体を傷つけてしまうリスクはあると思います。床自体に傷がつくと、そこに入り込んだ汚れの中でカビや菌が繁殖してしまい、却って汚くなる可能性もあります。ま、ウチの風呂場は今のところ大丈夫みたいですけど。そこは絶妙な力加減とカンでなんとかやってる感じです。

もし試してみようと思う方がいらっしゃいましたら、そこはなにとぞ自己責任でお願いいたします。

 

さて、長くなってきましたので洗濯のお話はまた次回へ。