いじめに遭ってパートを辞めた話の続きです。
残念な退職交渉についても、書いておきたいと思います。
すぐに辞めるのは無理ですよと言われる
仕事を辞めよう、とは思ったものの、なかなか言い出すチャンスがありませんでした。
職場は他の人に聞こえない場所で相談ができるような間取りになっておらず、問題のパートさんはわたしより先に来てわたしより後に帰るシフトなので、結局わたしは自分の仕事が終わって帰宅した後、自宅から職場に電話することにしました。
仕事を辞めたいと申し出た時、職場の責任者に言われたのは
「すぐというわけにはいかない、次の人が決まるまでは続けてもらわないと困る」
という言葉でした。
もちろん、
「先輩パートにいじめのような扱いを受けていること」
「腰痛が悪化していること」
の2点はストレートに伝えた上での話です。
その会社の就業規則には「退職したい場合は2週間前に申し出ること」との記載がありましたので、その規定に従うのであれば、2週間は辞められないことになります。
しかし、人間関係が最悪で腰の具合が悪い状態で、2週間も我慢して勤務することは到底不可能な事のように思えました。そのように訴えましたが、責任者の方は承知してくれません。
とりあえず、退職時期についてはもう少し話し合いましょう、と言われ、次の出勤日には普通に出勤することになって電話を切りました。
最後の手段としてはただ行かなければ良いというだけのことです。でも、それって有り体に言って「バックレ」という行為になってしまうので、できれば先方も了承した上で退社という形にしたいところです。
診断書を手に入れる
ギックリ腰を起こしてからは、整形外科に通院していました。
ペインクリニックも併設している病院で、痛み止めの注射を打ってくれるので、治るまでこまめに通院していました。
そこで、その整形外科の先生に頼んで診断書を書いてもらうことにしました。
診断書に記載されたのは、
仕事中に椅子に座った状態でそのまま身体をひねって床に置かれた物を持ち上げたときに腰椎捻挫を起こしたこと、腰椎捻挫を起こした結果、現在坐位の姿勢が10分続くと疼痛を生じる状態となっている、という経緯の説明と、「完治するまでは休業・加療が必要」という診断です。
そこの会社の仕事は基本的に座った姿勢でPCに向かって入力の仕事なので、10分以上の坐位が困難なわたしには勤務自体が不可能です。
この診断書があれば、いくら「次のパートさんが決まるまで退職しないで欲しい」と言われても、わたしは医師の診断により当面休業の見込みということになりますので、結局このまま辞めるのとだいたい同じ事になるというわけです。
この診断書が手に入ったことで、かなり気持ちが楽になりました。
「会社であった嫌なこと集」をまとめる
わたしは、怒りや悲しみを長く持続させることが出来ない性格です。
つまり、すぐにケロッとする、というか。
だから、たくさんたくさん嫌なことがあったのに毎回立ち直っては、ついつい3ヶ月も勤め上げてしまったんですね。
だけど、ついにここで辞めると決めたからには、なんとしても「辞めたい」モチベーションを保つ必要があると思いました。「辞めたい」気持ちを強く持ち続けていないと、責任者との話し合いでうっかり丸め込まれてしまうと思ったのです。
そこで、3ヶ月の間に受けた嫌なことを文章にまとめることにしました。
そのときに役に立ったのが、職場のありかたに違和感をおぼえ始めた頃からちょっとずつ書きためていた「今日の出来事メモ」です。嫌な思いをした日には、帰りの電車の中などでスマホのメモ帳に短文で書き留めるようにしていました。
そりゃもう、ほとんど仕事に行くたび毎回ですけどね。
そのメモがたくさん溜まっていたことも、「いよいよ辞めよう」と最初の決意をするきっかけになりました。
一応「会社であった嫌なこと集」は自分用のまとめではありますが、話の流れによっては会社側にそのまま渡してもいいように、少し言葉遣いなど気をつけて清書して、綺麗に印刷して持って行きました。
実際の退職交渉
さて、(わたしの中での)最終出勤日。
朝一番で病院に行って診断書を手に入れて、行きの電車の中では「会社であった嫌なこと集」を読み返して闇パワーをチャージし、シフト通りに午後から出勤しました。
...しかし、残念ながら診断書を提出することも、「会社であった嫌なこと集」を持ち出すこともありませんでした。
なぜなら、責任者がきちんとした話し合いの場を設けてくれなかったからです。
その日事務所に出勤したところ責任者は客先に訪問する用事ができたとかで不在。
問題のパートさんはわたしが退職することを知って不愉快に思ったようで、いきなり怒りオーラ全開。挨拶しても完全無視です。表情や動作すべてに怒りが込められており、とりつく島もないというか、こちらとしては、もう呆れるしかありません。
もうこのまま帰ってもいいんじゃないかな...と思いつつ、一応やりかけだった業務を始末したり、不要になった資料を捨てたりデータを削除したり、私物を持ち帰る準備をしたりしながら勤務時間を終え、定時退社。
帰宅後に責任者の携帯に電話をかけて、今後一切事務所に出勤するつもりはない事を強く伝えました。
わたしが退職する件について、問題のパートさんにどのように伝えられたのかは知るよしもありませんが、いずれにしても、彼女は怒りオーラ全開でそれはひどい態度でした。
責任者への電話でもその様子を伝え、「あんなひどい態度の人と机を並べて仕事をすることは、もうあと1日だって不可能です。精神を病みます」とはっきり言いました。
「本来なら健康上の理由という形で辞めさせていただく方が角が立たないのかなと思って診断書も用意していましたが、もういいです、公式に『あの人が無理』で退職ということにしてください」と言い切って、ついに責任者も折れました。
もとよりわたしは「人間関係が原因」とはっきり言った上で退職を申し出ているのですから、会社側は、次の人が決まるまでわたしに働いて欲しいのであればせめてそれまでの間ぐらいわたしの居心地が悪くならないように配慮する、それはマナーというよりむしろ戦略としてそうするべきだったと思うのですが、責任者はそんな事にも気が回らなかったのでしょうか。
ただただ「決まりだから」と、「次の人が決まるまで働いてもらわないと困る」と上から言っていればそれで言うことを聞くとでも思ったのでしょうか。
「こんな風に辞める人は初めてでどうすればいいのかわからないので本社に確認します」
と言われ一旦電話を切った後しばらくして、
「後日本社の方から退職届と誓約書(守秘義務等書かれた契約書のようなもの)を郵送するので記入して送り返してください」と連絡が来ました。
その後は、もう書類のやりとりだけで一切連絡なしです。
最後のお給料は満額きちんと振り込まれました。
感想
あんな人、実在するんだ!って感じです。
まともな会社であれば、そんな人を重用するわけもありませんから、会社自体まともではななかったのだろうなと思います。
思えば、いろんな事が「こうでなければならない」「それ以外許されない」というナゾのマイルールで凝り固まっている不自由な職場でした。
「マイルール」の主語は、もちろん、パートの立場のまま10年近くもその職場を仕切ってきたあの人です。
外から来た人間からすればどうでも良さそうな事が満載なのですが、わたしが「どうでもよくないか?」って思ってる事を察知されてしまった結果、待っていたのはいじめでした。
...変なの!
まあ、縁が切れて良かったですよね!