あてもなく

誰かへの手紙

今までと全然違う畑の仕事をしてみて気がついたこと

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自分にとって得意なこと・苦手なこと、合う合わないっていうのは、自分ではあんまりわかってないんじゃないか、というお話をしてみたいと思います。

 

わたしはずっと事務的な仕事が得意だと思ってきました。

依頼の内容に基づいて実際の処理の手順を組み立てることや、それに沿って書類を作成して手順通りに決裁をもらったりするのは得意だし、PCを使った入力や文書作成も得意だ、と。

でも、最近店頭で接客・販売する仕事をやるようになって(まだ1週間ですけど)少し考えが変わってきました。

販売の仕事をしつつ改めて家の主婦として事務的な作業をしていると、自分はもしかしたら事務的な作業がそんなに得意でもないんじゃないかと思えてきたのです。

なんだかモタモタして手際が悪い気がするし。

役所関係の書類を書かなきゃいけないことがあったんですが、何度も確認して書いてたのに提出先から「間違ってます」って言われてしまったし。

わりと気が散りやすくて、いくつも書きかけの書類ややりかけの作業を積み上げてしまうので、なんだかいつも散らかっている感じ。

 

思えば、今までわたしが販売の仕事を避けていたのは、

  • ちょっと「人が怖い」と思うことが多い
  • 手先が器用じゃないから商品を揃えて包んだりお金を数えたりがスムーズにできなさそう
  • 掃除や整理整頓は苦手
  • 体力がないから立ち仕事は無理

 あたりの理由からでした。しかし、実際にやってみると、

  • お店の制服を着て店頭に立つ分には、意外に人は怖くない
  • おつりを数えるのはそんなに難しくない
  • 掃除もマニュアル通りやればきれいになる
  • 2~3時間立ちっぱなしでも意外と平気

という感じでずいぶん印象が変わってきました。

まあ、仕事の後ちょっと腰が痛くなってしまってかかりつけの病院に駆け込んで痛み止め打ってもらったりしたので、体力面の不安は多少残りますが。

昨日は店内の掃除をしてくださいと言われ、指定通りの掃除道具を持って一人で店内を回ったんですが、後からマネージャーに「とてもきれいにしてくれたねー、ありがとう」と褒められたのがとてもうれしかったです。

育成マニュアルに「褒めて育てよ」と書かれている可能性はありますがw

とはいえ、できてなかったらちゃんと指導が入ると思うので、ここは素直にありがたく褒められておきたいと思います。

 

まだわたしが販売に関して「向いている」とまでは言えないと思いますが、かといって事務が向いていたかというとそれほどでもなかったこともわかってきたので、また視野が広がった気分です。それだけでも飛び込んでみた甲斐がありました。

 

さて、もう一つの視点として、相対評価についても考えてみたいと思います。

いくら自分の中で向いている仕事でも、職場にもっとできる人がたくさんいれば自分はその中では「仕事ができない人」になってしまう可能性もあるし、逆に自分の中であんまりだなーと思う仕事でも、周りの人がみんなイマイチだったら自分が職場の中で「一番できる人」になってしまうこともあります。

これまでわたしは、前職の職場において周りよりよくできるので「事務の仕事は自分に向いている」と勘違いしてしまっていたように思います。

組織に属してお金をもらって仕事としてやる以上、向き不向きより相対評価の方が重要に思えるかもしれませんが、生活の中の多くの時間をその職場で過ごしながら個人として幸せでいるためには、自分がその仕事に向いているかどうかという点を無視するわけにはいかなんじゃないかという気がしてきています。

もちろん、自分に向いていてかつ周りよりもよくできる仕事があればそれに越したことはありません。

そういう仕事に出会うためには、

「人よりできるから自分に向いていると思い込んでいる仕事」や「イメージだけで自分にはできないと思い込んでいる仕事」について思い込みを解除する必要があると思います。

 

 

今回ちょっと自分としては極端な仕事を選んで飛び込んでみたのですが、良い試みだったと思っています。

ダメだったらダメだったでまた考えればいいし、気楽にやってみようと思います。