あいにくの曇り空でしたが、埼玉県秩父方面へドライブに行ってきました。
秩父鉄道・秩父駅前の駐車場にクルマを停めて、1時間半ほど散策。
番場通りという商店街は、秩父神社の表参道にあたる通りなのでしょうか。
ちょっと古めかしい商店街という感じの町並みの中に、ちょっとどころじゃなく古く由緒ありそうな建物が紛れ込んでいました。
小池煙草店
お店はやってないみたいです。
交差点に面した角を丸くしてある建物がいかにも昭和初期っぽいです。窓枠のデザインや縁取りの模様がとても凝っていてすてきです。
旧大月旅館別館
こちらは昔は旅館だった建物のようです。ピンク色の壁がかわいいですね。
模様のあるブロック塀もなんだかなつかしくて素敵です。今は飲食店として使われているようです。
カフェ・パリー
こちら、今も「パリー食堂」さんという名前で飲食店を営まれているようです。
残念ながら、朝の開店前の時間だったので入ってみることはできませんでした。
2階の窓はアルミサッシに取り替えられていますが、窓の上の凝った飾りや金色の文字看板がレトロです。
一番上の写真のとおり、パリーさんのお隣の安田屋さんも同じぐらい古そうな建物でした。安田屋さんもバリバリ現役でお肉屋さんを営んでおられました。(お客さんもいっぱいいらっしゃったので、ちょっと正面からの写真は遠慮しました)
石川印刷
上記3件のお店は同じ交差点付近にまとまって建っていますが、こちらはその一角とは少し離れてもう少し秩父神社寄りにあった印刷会社さんです。
看板のフォントがすてきすぎて思わず写真に収めさせていただきました。
昔はこういうオリジナルのフォントを使った看板って多かったですよねえ。
感想
わたしは元々こういうものを見て回る趣味があったわけではなく自覚はなかったのですが、今回予期せずこのような町並みに出会って、古い物を見るとテンションが上がる自分を発見したような気がしました。
そういえば神戸や横浜の外国人居留地や倉敷美観地区、門司港レトロなど、これまでにもいつのまにやらあちこち観光してきていて、なんとなくそれを「おもしろい」と感じる下地はあるように思うのですが、そういうところにある建物はみな整備されすぎているというか、保存のためにもう使われなくなっていたりしていて少し味気なかったりします。
それに比べて秩父の古い建物は、観賞用ではなくまだ生々しく息をしている感じがしたのが良かったのだと思います。
東京からはちょっと離れた郊外になりますが、ずいぶんにぎやかな街であった様子が見て取れました。おそらくは秩父神社の門前町として栄えた街だったと思われます。
おまけ
最後は秩父神社にお参りして、駅前のレストランで食事をして帰りました。
秩父神社ご本殿「つなぎの龍」の彫刻。
日光東照宮の「眠り猫」や「三猿」でおなじみ、左甚五郎作と伝えられています。
秩父駅前、イタリアンレストラン・バール「SALVAGE」さんでの昼食。