先日も競馬の話を書きましたが、今日は競馬場の食べ物についてのお話。
わたしは20年来の競馬ファンです。まだ結婚する前が一番ハマったピークの時で、主に関西の競馬場によく行っていたのですが、遠征と称して東京競馬場まで観戦しに来ることも年に1~2回ぐらいやっていました。
東京競馬場に来ると楽しみだったのが、「フライドチキン」と「きねうち麺」。
まず、フライドチキン。
競馬場のフライドチキンは、KFCに代表されるような洋風から揚げ的な料理ではなく、パン粉をつけて揚げた鶏肉。文字通り「フライ」なのです。
お好みで塩を振って、マスタードをつけて食べます。塩を振って食べる前提みたいで、そのまま食べるとかなり薄味。店先に置いてある共用の容器から塩とからしをバサバサ振りかけて、かぶりついてました。ビールも一緒に頼んでね。美味しいのよ。
昔は骨付き肉だけだったけど、最近は骨なしバージョンも売られているみたい。
骨あると面倒だもんね。でも、わたしは骨付きを頼みます。
チキンとフライドポテト、そしてなぜかフランスパン2切が入った「チキンセット」っていう形の販売が始まったのもここ最近(といっても10年ぐらいは経つ?)かな。
なんでフランスパンなのかわかりませんが、地味に美味しいのでわたしはわりと好きです。セットには個包装の塩とからしが付いているので店先でバサバサやらなくていいし、一応主食もついているのでお昼ご飯の代わりになります。
毎回ではないけど、わたしはかなりの確率でチキンセットとビールで腹ごしらえしています。
次に、きねうち麺。
こちらは今はお店が無くなってしまっているので、もう食べることのできない本当の「思い出の味」です。
いつ頃から見かけなくなったのかハッキリ覚えていなかったのですが、今ネットで調べた断片的な情報によると、どうやら2012年の秋、ジャパンカップの日を最後に営業を終了したようです。お店のあった場所は、今は多分ラーメン屋か何かになっています。
テーブル席に腰掛けて食べるようなものではなく、カウンターで、発泡スチロールの容器に入れて販売されていました。買ったらすぐその辺で立ち食いか、ベンチに座って食べるようなものです。
雑多な具材がくったり煮込まれた醤油ベースのスープのおかげか、言うならば「炊き出し」的な雰囲気を醸し出す食べ物でした。しみじみ美味しいんだけど、どこかわびしさもある感じの(笑)
寒い季節によく食べてましたね。店先に置いてある七味を振って食べると暖まるんですよ。
お店の名前、阿多利(あたり)さんっていったんだ。
競馬場らしいネーミングですね。
麺は、ラーメンともうどんとも全然違う不思議な食感。韓国冷麺に近い感じの歯ごたえだけど、麺の断面が四角いから少しマロニーにも似ている。そんな感じの麺が、醤油ベース具だくさんの熱々スープの中に入っています。よくわかんないけど、小麦粉ではない、別の植物のデンプンで練られた感じの麺。あれは何だったんだろう。本当に杵で打ってたんだろうかねえ…。
などと、ノスタルジックな気持ちでネットをさまよっていたら、その「きねうち麺」の製造元のサイトが見つかりました!
阿多利さんは閉店したけど、麺の製造元は元気に営業中のようです。
「きねうち麺」というのはこの会社が独自に考案した製法で作った麺類の総称のようですね。取り扱い商品として、うどん・そば・ラーメン・冷麺など各種紹介されています。
こちらのブログの中に
こういう記事がありました。ちょうど阿多利さんが営業を終了された直後のエントリーですね。
「きねうち麺」はカルディなどで手に入ると書かれています。わたしも作ってみようかな。
でも、わたしの家できねうち麺が好きだったのって、わたしだけだったかもしれないから、家族受けはしないかもな。
記事を書くためにちょこっと調べてみると、今まで「なんだろなー」とぼんやり思ってた謎が少し解決して面白いです。