昨日はボディケアに行って失敗した話を書きましたが、わたしは若い頃からその手のお店に行くのが好きな方で、黎明期と思われる1990年代後半からずっと変遷を見てきました。
昔ながらのあん摩、指圧、鍼灸、マッサージなどという国家資格が必要な施術ではなく、癒やし目的で気軽に肩など揉んでくれるようなお店ができ始めたのがおそらく1990年代後半あたりで、ちょうどわたしが新卒で就職した頃でした。
体育会系リラクゼーションサロン
当時は、スポーツジムのようなサッパリした店内にイス型の施術台がズラッと並んでいる中、見るからに元気そうな体育会系のお兄さん・お姉さんがさっさと揉んでくれるみたいなお店が多かったですね。
クイックマッサージとかいって、こういう椅子で15分単位ぐらいでサクッとやってくれるやつね。(Amazonで買えるんですね...)
今でもこのタイプのお店は健在です。男女問わず利用しやすく、着替えなども気にせずすぐにやってもらえるのでこちらのほうが好きな人もいると思います。
ヒーリング系リラクゼーションサロン
その後しばらくして、もっと「癒やし」「ヒーリング」要素に比重を置いたリラクゼーションサロンが流行りはじめます。
「英国式リフレクソロジー」などのお店を皮切りに、アロマオイルとか使って・薄暗い店内で・神秘的な音楽の中・女性セラピストが優しく施術してくれる女性向けのサロンが増えました。
お客さん同士がお互い見えないようにカーテンなどで仕切られていたり、お店によっては個室を用意するなどして、プライバシーを守る形になっています。
ふかふかのリクライニングシートに通されて、フットバス、オイルトリートメントを受けます。好みの香りのバスソルトやオイルを選ばせてくれたり「特にどういう風に疲れているか」を丁寧にカウンセリングしてくれたり、オーダーメイド感があるサービス内容になっています。
わたしが今でもよく行くのはこのタイプのお店です。
医療っぽい系リラクゼーションサロン
その後、2000年代に入って「整体」「骨盤矯正」などの文言が流行り始め、新たに体育会系でもなくヒーリング系でもない、医療っぽい系というジャンルが登場します。
白衣を着た担当者が骸骨の模型などを使ってなんとなく科学的に肩こりや腰痛のメカニズムを説明してから施術に入ってくれたりします。
骨盤は一度で簡単に矯正されるものではないので、じっくりと定期的な通院をするようにということで回数券の購入を勧められます。担当の「先生」の出勤日に合わせて通院する形をとります。
いろいろな条件が重なった結果なのであくまで個人の感想なのですが...わたしはこれ系のサロンで回数券を購入した後、施術によって却って症状が悪化したのを感じたため、本来は返品不可のところを無理を言って途中解約させてもらいました。
ちょっとモメましたけど、最終的には本部の方とお話をして解決したという感じです。
あんまりいい思い出じゃないですね。
でも、そちらのサロンは今でもフランチャイズでどんどん新規出店をされていて、今や大手の風格です。
一般的にはかなり受け入れられている療法なのだと思います。
昔はなんとなく敷居が高いイメージだった「あん摩・鍼灸」分野の治療院や、同じく国家資格の柔道整復師が行う「接骨院」も、この辺りの医療っぽい系の店作りに寄せて営業するようになったので、利用しやすくなりました。
逆に言えば、自分が通っている場所が有資格者が治療を行う医療機関なのか、リラクゼーション目的のサロンなのかがわかりづらくなっているということでもあります。
自分はどういう目的でどういう資格を持った人に身体を任せているのかは、少し気をつけておく必要があるかもしれません。
価格破壊型リラクゼーションサロン
さて、さらにここ数年のうちによく見かけるようになったのが、価格破壊型のリラクゼーションサロンです。従来のリラクゼーションサロンの大体半額ぐらいの値段設定で展開されているようです。
※参考※
通常のリラクゼーションサロンの施術料は概ね1分100円程度に設定されているところが多いです。
一方、価格破壊型では看板メニューが「60分2980円」と、半額以下の設定です。
最近、幹線道路沿いなどに次々オープンしているイメージで、少し車で郊外を走っているとあちこちで目にすることができます。
リラクゼーションサロン好きのわたしですが、このタイプのサロンは未体験です。
というのも、実はそういうお店に一度飛び込みで入ってみたのですが、予約でいっぱいだと断られてしまいました。
店内は、仕切りのない開放的な感じで、ズラッと20台ほど施術ベッドが並んでいました。
これまで見てきた中では、体育会系サロンに近い雰囲気だと思いました。
ベッドの台数はたくさんありましたが、その時施術中なのは4~5人ぐらいだったかな。平日の昼間なので空いてるのかなと思ったけれど、見た目の混雑というよりは、おそらく予約状況に合わせて人員を配置するようにしているということなのでしょう。
その辺りに低価格化の鍵があるんだろうと思います。
おわりに
以上、わたしが今まで体験してきたリラクゼーションサロンの変遷でした。
わたしの狭い交友関係の中では、わたし以外にあまりこういったリラクゼーションサロンを利用している人はいません。
人に身体を触られるということに対して抵抗感を持っている人は意外と多いのかもしれません。また、形の残らないものにお金をかけるということに対する抵抗もあるのかもしれません。
興味はあってもなかなか人から口コミを聞いたりしにくい分野かなとも思いましたので、わたしなりの体験でまとめてみました。
よかったら参考にしてください。