あてもなく

誰かへの手紙

主婦が働くことを考えるときに必要な視点について

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先日、「副業」をテーマに書かれているブログを興味深く読みました。

www.orangeitems.com

 

「副業」というと普通は、会社員などいわゆる正規の定職についている方が、余暇を使って本業のお給料以外にも収入を得ることを指すと思います。

 

この記事は「システムエンジニアとしての」とありますので、およそわたしのような主婦には縁のない話のようにも感じられましたが、この中に書かれている”副業に取り組む上で大事なことと”して挙げられているポイントは大変普遍的で、自分の今後を考える上でも参考になると思いました。

 

1.収益が自分の労働時間に比例するような副業に手を出してはいけない

2.辞めたいと思ったときにすぐに辞められる

3.楽しいこと 

 

わたしのように家庭の中心として家事を受け持つ立場の主婦が、何か外で仕事を始めことを考えるとすれば、それは家事という本業に対しての「副業」を持つという考え方をする必要があるのではないかと思います。

 

まず1.についてですが、現実的にはこれが最も実現しにくいポイントだと思えます。

なぜなら、特に何の専門知識もない普通の主婦が、家事を優先しながら働こうと考えると、普通に考えて出来る仕事は間違いなく時給なんぼの仕事だからです。

時給労働は、ずばり「収益が自分の労働時間に比例する」仕事です。

 

ただ、主婦には「扶養」という味方がついています。

「夫に扶養される範囲で働く」と決めてしまえば、おのずと1ヶ月のうちに働ける時間数は限られてきます。

国の定める最低賃金が上昇する傾向にある最近の状況では、扶養の範囲内で働ける時間数は減っていっています。

その扶養の満額まできっちり頑張るかどうかは別として、「家事の合間」の範囲内で収まるのであれば、それは十分主婦の「副業」として成り立つ可能性はあります。

 

そういう意味で、「扶養」という制度はよくできたものだなと思います。

いろんな考え方があるとは思いますが、「扶養」という制度は最低賃金制度とセットで家庭の主婦の働きすぎを防ぐセーフティーネットの役割を果たしているとも言えそうです。

 

その次の2.についてもパートであれば問題ないはずです。

どんなに口で「あなたがいないと困るわー」と言われても、実際いくらでも替えがきくのがパートです。

 

そうなってくると、実は3.が主婦が副業としての仕事を持つ上で最も気をつけるべきポイントということになるかもしれません。

どのみちたくさんは稼げないし、いくらでも替えのきく誰でも出来る仕事をするのです。

そうであれば、あとは「プライスレス」な部分での自分にどれだけの実入りがあるかということが大事です。

 

友達ができる

自分の好きな商品を扱うことが出来る

知識欲が満たせる

お客様の喜ぶ顔が見られる

 

その中身は何でも良いと思います。

自分が楽しいと思えること、自分の欲求が満たせることが仕事を通じてできるのであれば、それはその人にとって良い副業と言えるでしょう。

 

家庭の主婦としての仕事を今一度きっちり「本業」と認識して、その上で外で働くことを「副業」と考えてみれば、働くことの意味が違って見えてくるような気がしませんか。

 

そんな視点で働くことを考えてみるのも面白いのではないかと思いました。